足立 フミ

　ちょっとした認識違いからケンカを始め、色々な誤解を紐解いて行く事で過去の虐待から始まった親子の亀裂を修復していく母と娘の話です。

　母親は「ヤァヤァ・シスターズ」という変ちくりんな仲良しグループを子供の頃から結成しているので、 グループのおばちゃん達があれやこれやと世話を焼いてくれるので仲直りには大変便利です。
　最近どうにも亀裂が入ってしょうがない私とママの間にも過去に目立った虐待がなかったか、それによって何か誤解が生まれていないか、 とりあえず一人で紐解いてみる事にしました。ヤァヤァ！

　思い出してみると、私がママから受けた暴力は過去2回。

　1つ目は小６の夏休み。中学受験を控えた私に向かってママが投げつけた中学受験に必須アイテムの分厚い参考書、「自由自在」 が顔面にクリーンヒットした事。
　もう1つは高２の冬。通学途中に何故か自転車で４回も転び、スリ傷だらけの足を引きずり、 泣きながら自宅へ引き返して来た私に放った闘魂ビンタに劣らぬ痛みを伴った平手打ち。
　自分のハンデになるような詳しい経緯を書く気はサラサラありませんが、ここには何らかの誤解があったに違いありません。
　運悪くうちのママはヤァヤァ・シスターズではなかったので、間に入って話を上手いことチャカしてくれるおばちゃん達がいません。

　二人で紐解くしかないのですが、こんな所でぶちまけてしまった以上、臨戦態勢を決めるしかないようです。ヤァヤァ！