新作情報

時をかける少女

7月15日(土)よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショー

MESSAGE

時をかける少女2筒井康隆氏によって「時をかける少女」が書かれてから40年。

当時、少女たちは、「時をかける少女」を読み、未来を夢見た。
そして今、かつて未来と夢見られた21世紀に僕らはいる。
けれど、決してあの頃、少女たちが憧れた未来ではないはずだ。

では、夢見たはずの未来の姿は、どこへ行ってしまったのか?
現代の少女たちも、かつてと同じく、未来を夢見るのか?
ならば、その未来とは、どのようなものか?

この映画には、ふたりの女性が登場する。
ひとりは、かつて、「時」をかけた女性。
もうひとりは、今、「時」をかける少女。

このふたりのヒロインを通じ、時代によって変わっていくものと、
時代を経ても変わらないものについて考えてみたいと思う。

「時をかける少女」には、その時々の言葉で、時々の方法で、時々の少女たちで、
何度も語られるべき、世界の秘密が隠されているのだと思う。

監督 細田 守

INTRODUCTION

友情がに変わった瞬間、覚えてる?

時をかける少女1ジュブナイルから映像へ、 幾年もの時代を超えて語り継がれる、時をかける物語。
1965年、小説家・筒井康隆によって書かれた短編「時をかける少女」は、発表されるや、多くの少年少女の心を捉え、至高のジュブナイルとして広まっていきました。
以来、40年にわたって「時をかける少女」は、テレビドラマ、映画など、幾度となく映像化されることになります。その折々の時代を反映した、文字どおりの「時をかける」物語として。
そして2006年。17才の新たなヒロインが時をかけ抜けます。アニメーションの鮮烈な映像と、新たな物語とともに。

本作の主人公は紺野真琴17才、2006年を生きる東京の女子高校生。 原作には登場しない劇場版アニメーション、オリジナルキャラクターです。その声を演じるのは、数百人のオーディションから選ばれた仲里依紗(なか・りいさ)、16才。CM出演や雑誌のモデルで活躍し、おおいに注目されているフレッシュな声で主役の座を射止めました。

今回、話題を呼ぶのが紺野真琴の叔母であり、ちょっと謎めいた30代の独身女性として登場する、原作の主人公、芳山和子でしょう。
未来から来た初恋の人との別れの後、芳山和子はどんな人生を歩んできたのか? 彼女が新ヒロインの紺野真琴に授けたアドバイスとは? 芳山和子の声を演じるのは、映画『蝉しぐれ』やTVドラマ 「女王の教室」「7人の女弁護士」などで活躍し、今もっとも注目されている女優・原沙知絵(はら・さちえ)が声優初挑戦です。

時をかける少女3監督は2005年春の劇場版『ONE PIECE THEMOVIE オマツリ男爵と秘密の島』を手がけた気鋭の監督、細田守。芸術家の村上隆とのコラボレートにより、フランスの高級ブランド、ルイ・ヴィトンの店舗で上映された短編『SUPERFLAT MONOGRAM』や、六本木ヒルズのコマーシャルも監督。すでに世界に認められるアニメーション監督です。
脚本は『学校の怪談』で日本アカデミー賞脚本賞を受賞した奥寺佐渡子。 アニメーション映画は初挑戦です。繊細で魅力的なキャラクターを生み出すのは、当代一の絵師、 「新世紀エヴァンゲリオン」のキャラクターデザインを手がけた貞本義行
舞台となる真夏の東京を表現するのは『もののけ姫』『火垂るの墓』など、多くのスタジオジブリ作品の美術監督を務めた山本二三。アニメーションとして最高レベルの美術が本作を支えます。

劇中の音楽は、NHKスペシャル「日本人はるかな旅」やハイビジョン番組で、ハイクォリティな音楽を提供している吉田潔。主題歌を手がけるのは、キーボード弾き語りシンガーソングライターで、まっすぐな歌声、聴いた瞬間から心に染み入るメロディと歌詞が魅力の奥 華子。インディーズ時代、路上ライヴを始めわずか1年間で、自主制作でありながらCD2万枚というとてつもないセールス実績を持つ、実力派の新人です。

Story

時をかける少女4高校2年生の紺野真琴は、放課後、 理科実験室で時間と空間を跳躍する不思議な能力を得る。叔母の芳山和子にそのことを相談すると、それは 「タイムリープ」といい、年頃の女の子にはよくあることだという。記憶の確かな過去に飛べる能力。 半信半疑の真琴だが、ひとたびその力の使い方を覚えると、それをなんの躊躇も無く、 日常の些細な不満や欲望の解消に費やす。大好きなプリンは妹に先回りして食べられるし、 学校での失敗は同級生の高瀬に押し付けてしまった。突然成績が良くなった真琴に、担任の福島先生も驚くばかり。 世界は私のもの!

バラ色の日々と思われたが、クラスメートの男子生徒、間宮千昭や津田功介との関係に変化が。 友達から恋人へ!? 千昭から思わぬ告白を受けた真琴は狼狽のあまり、その告白をタイムリープで、 強引に無かったことにしてしまう。
やりなおされた「過去」。告白が無かったことになった「現在」。ところがその千昭に、同級生の友梨が告白。 まんざらでもなさそうな千昭。さっきまで真琴に告白していたのに! 面白くない真琴。その上、功介にあこがれる下級生、 果歩の相談まで受けてしまう。
いつまでも3人の友達関係が続けばいいと考えていた真琴の望みは、タイムリープでかえってややこしく、厄介な状況に。 叔母の和子は「つきあっちゃえばいいのに」と、のんきなアドバイス。真琴は果歩の恋を成就させるために、 タイムリープで東奔西走するのだが…。

インタビュー

本当の意味での2代目「時をかける少女」――筒井康隆

3月23日(木)から26日(日)まで、東京ビックサイトで開催された「東京国際アニメフェア2006」。会場内のステージⅡにおいて、24日(金) 「時をかける少女」の製作発表記者会見が行われた。原作の「時をかける少女」は1965年に書かれた日本を代表するジュブナイルの名作。累計200万部を超えるロング&ベストセラーとなっている。

2分7秒のプロモーション映像をお披露目。ステージには原作者の筒井康隆氏、細田守監督、キャラクターデザインの貞本義行氏、主な声優らが並び、作品への抱負を語った。

時をかける少女5

筒井 この「時をかける少女」というのは、自分にとってはよく稼いでくれるお嬢さんみたいなものでしてね(笑)。これでもう何作目になりますか、その時代その時代の女子中学生や女子高校生の制服のアイドルとして訪ねてきてくれる。今回は、初めてのアニメーション化、そして初めての、本当の意味での2代目の「時をかける少女」ということになります。

細田 今回このような伝統ある作品を手がけることになりまして、とても光栄に思っています。今までに何度も映像化された作品なんですが、その時代時代の意味が感じられる原作だと思います。今回映像化するにあたりまして、今の時代とか今の人たちがどういう風な未来を夢見て、今を生きているのかという風なことを皆さんと考えられたらいいなと思いながら作っています。

貞本 キャラクターデザインという仕事を始めて今年でちょうど20年目になります。今までは、髪の毛の青い女の子とか、変わった服の黒人の女の子とか、野球にたとえるなら"変化球"の作品に関わってきました。今回、「時をかける少女」という直球・ド真中の作品にめぐり合えた。なかなかこういう機会、めぐり合わせもないだろうと、今回、会社間の垣根を超えて参加しました。プレーンで力強くて皆さんに愛してもらえるキャラクターができたと思います。

――キャスティングの決まった経緯は?

細田 今回のキャスティングには絶対の自信を持っています。このキャラクターには「この人しかいない」というキャスティングが出来ました。
これまでの「時をかける少女」のヒロインは、おしとやかで優等生の美少女というイメージだったのですが、今回の真琴は、おしとやかでもなく勉強もそんなに出来ない子です(笑)。そして美少女というよりも、アクティブでバイタリティにあふれた子なんです。
その真琴役を仲さんに決めたのは、実は、オーディションでいきなり台本の漢字の読み方を間違えたんですね(笑)。
時をかける少女6でも、それがすごく良い感じだった。200人超の中から選ぶ決め手になりました。
また、今回の作品には仲さんの演じる17才の紺野真琴と、原沙知絵さんの演じる30代後半の芳山和子のふたりのヒロインが登場します。芳山和子は歴代の「時をかける少女」の主人公ですね。ですから、この映画にはふたりの時をかける女性が登場するということで、それがどういう物語になるのかは、 映画を見てのお楽しみです。

――映画の企画はどう始まったのか?

細田 今回、先に「時をかける少女」という企画依頼があって引き受けたわけではありません。僕のほうから、「時をかける少女」を映画にしたいので、筒井先生にお願いしたということです。

――映像を見た感想は?

筒井 先ほど少し映像を拝見しましたが、すばらしかった。そしてまた、今日お会いしました声優さんがすばらしい。このまま実写化してもいけるんじゃないか。期待しています。

――脚本を読んだ感想は?

筒井 私も、今作るのであればこういう作り方であろう、と思いました。いつまでもいつまでも芳山和子ではないと思います。新しい時代の「時をかける少女」というのはこうでなくちゃいかんと、こういう風に行動的でなければいけない、と思いました。……それに古いとか新しいとかいった事はですね、今の時代の人にはよく分からないと思う。それは古いファッションも新しいファッションも、ごっちゃにある時代ですから。例えば従来の芳山和子を観た人が、今回の『時をかける少女』を観ても、全く違和感はないと思います。

C R E D I T

紺野真琴/仲里衣紗 間宮千昭/石田卓也 津田功介/板倉光隆
芳山和子/原沙知絵 紺野美雪/関戸優希 藤谷果穂/谷村美月 早川友梨/垣内彩未
野分折美/松岡そのか 上杉盛子/横張しほり 真琴の父/桂 歌若 真琴の母/安藤みどり

製作総指揮:角川歴彦 原作:筒井康隆(角川文庫刊) プロデューサー:渡邊隆史 齋藤優一郎
監督:細田守 脚本:奥寺佐渡子 音楽:吉田潔 主題歌:奥 華子『ガーネット』(ポニーキャニオン)
キャラクターデザイン:貞本義行 作画監督:青山浩行 久保田誓 石浜真史 美術:山本二三
アニメーション制作 マッドハウス 配給 角川ヘラルド映画株式会社
(C)「時をかける少女」製作委員会2006
http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/

7月15日(土)よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショー

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  • 監督: 細田守
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2006/06/24/13:03 | トラックバック (1)
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