村本 天志

エヴァのパチンコはなかなか発進しなくて散財するが
downnorth jeans は静かに走りだした。
まるっきりのインディーズだから知名度もないし
ブランド力もないが こだわり抜いた一品だけに
このままゆるやかな風に乗って上昇してもらいたいものである。
意味はあまりないがウェアハウスとドープ＆ドラッカーに
ブランド立ち上げの挨拶をしに行く。
巨象に立ち向かう蟻、の気分である。
（みなさん余裕で応援のエールを頂いた）
しかし、この一本のブーツカットが何か広がりを見せるかも知れないし
広がらなくても それは元々自主制作なんだから何の後悔もない。

自己責任で何かを作るのは学生以来だ。
だがいい年した大人には学生時代とは違う自己責任がある。
いやいや 大好きなジーンズはオレに実に様々な啓示と警告と夢を与えてくれる。

例えば オレの撮ったCMを
日本のどこかで誰かが見て何かを感じてくれる……
のと等価値に、オレのジーンズを誰かが履いて
日常を送るのを想像するのは、嬉しいこと、である。

かつて映画を撮ることで夢を見て絶望してぐったりして
でも諦め切れず まだ 夢を見ているように、
ジーンズもまたオレの人生を彩る重要なピースになった。
なったことがまず嬉しい。
作らなければ 前に出なければ味わえない味だから、ね。
これから、ベアーズにフォローを納品に行く。
知らない誰かが買ってくれた30インチを。

www.downnorth.jp

ムラモト☆☆タイシ