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クリス・フジワラによる映画表現論
連続講義「アメリカ映画における時間とパフォーマンス」

映画批評家クリス・フジワラ氏による連続講義。各回、アメリカ映画の作家を一人とりあげ、複数の作品からの抜粋上映を交えつつ作家論を展開していきます。講義の前に、当日の講義に関連した作品の参考上映も予定していますので、ご都合のおつきになる方はその時間帯からご参加下さい。

講師:クリス・フジワラ Chris Fujiwara
国際映画批評家連盟Webマガジン「Undercurrent」編集長。著書に「Jacques Tourneur: The Cinema of Nightfall」等。2003年、小津安二郎生誕百年記念国際シンポジウムのパネリストをつとめた。第7回東京フィルメックス・コンペティション審査員でもある。現在、オットー・プレミンジャーの評伝を執筆中。

料金
1回券800円/3回券2000円
会員制
※非会員の方は登録が必要になります(当日入会可)
登録料:一般1500円/アテネ・フランセ学生1000円(2008年8月まで有効)
http://www.athenee.net/culturalcenter/

2007年9月21日(金)・9月22日(土)・10月13日(土)

INTRODUCTION

TIME AND PERFORMANCE IN AMERICAN CINEMA
Chris Fujiwara
The American cinema is rich in personal conceptions of time and performance. Each great auteur has distinctive ways of moving a story through time, of distributing time across space, of conveying feelings of different densities of time. And each auteur has distinctive ways of working with performance, of letting the time of a film be felt through the reactions of a character or an actor, of making the character and the actor reveal themselves over time. Through the treatment of time and performance, a director projects a personal style and a specific social attitude.
This series of presentations will explore the creative tensions of time and performance in the work of several American directors, using excerpts from films to facilitate a detailed examination of various qualities of time and various ways of presenting performance.

アメリカ映画における時間とパフォーマンス

クリス・フジワラ

メリカ映画ではそれぞれの映画作家が時間とパフォーマンスについての自身のコンセプトを豊かに発達させて来た。一人一人の偉大な映画作家が、時間のなかで物語をどう動かしていくのか、空間のなかにどう時間を配するのか、異なった時間それぞれの密度をどう伝えるのかに、独特のやり方を持っている。そして一人一人の映画作家に、演技についてどう演出していくのか、登場人物あるいは俳優のリアクションを通じて映画の時間をどう感じさせていくのか、時間の流れのなかで人物と俳優がどう自分自身を露にして行くのかについての、独特のやり方がある。時間と演技をどう扱うのか、そのなかに映画監督は自分個人のスタイルと、自分自身に固有の社会的な態度を投影していくのだ。
今回の一連の講義では、時間と演技をめぐる創造的な緊張感を、何人かのアメリカの映画監督の仕事を通じて探求していく。その作品の抜粋を参照することで具体的かつ詳細に、時間が映画のなかで持つ様々な質と、演技を映画的に見せていく様々なやり方を、検証していきたい。

スケジュール

9月21日(金)18:30~「ラオール・ウォルシュ」※16:40から参考作品の試写上映
9月22日(土)17:30~「フリッツ・ラング」※16:00から参考作品の試写上映
10月13日(土)17:30~「リチャード・フライシャー」※15:30から参考作品の試写上映
※参考作品の試写はスニーク・プレビュー(覆面上映)扱いのため、題名等の問い合せは不可。

9月21日(金)

第7回「ラオール・ウォルシュ」

Walsh's films unfold in a light that continues to spread from a past to whose glory Walsh pays tribute, at the same time as he expresses sorrow at its passing. The Strawberry Blonde, a film on rupture and sacrifice, offers a key to Walsh's work. Whereas the Westerns and crime thrillers for which Walsh is best known appear (on the surface) to define their heroes in terms of external, physical action, The Strawberry Blonde locates heroism in the acceptance of the conditions of everyday life. In so doing, it becomes a film on continuity as much as on loss.

ウォルシュの映画は過去からの延長として広がる光によって展開するものであり、ウォルシュはその過去の栄光に敬意を表すると同時に、それが過ぎ去ってしまうことへの哀しみも表現している。『いちごブロンド』は断絶と犠牲についての映画であり、ウォルシュの作品群を理解する鍵となる作品だ。ウォルシュが名声を博した西部劇や犯罪映画ではヒーローが(表面的には)その身体的アクションによって定義づけられているように見えるのに対し、『いちごブロンド』はヒロイズムを日常生活のさまざまな制約を受け入れる態度に見いだす。そのなかで、この作品は継続性についての映画になると同時に、喪失についての映画にもなるのだ。

( 18:30~ ※16:40から参考作品の試写上映 )

9月22日(土)

第8回「フリッツ・ラング」

Lang's last American film, Beyond a Reasonable Doubt is a mathematical lesson in cinema and a cruel and terrifying summation of the main movement of Lang's work: to show a kind of existence that is deprived of external certainties, an existence of signs, meanings, and memories removed from the world. What appears at first to be an ardent plea against the death penalty turns into an acknowledgment of an inescapable and perpetual death process, which transforms individuals and their acts into signs of themselves.

ラングの最後のアメリカ映画となった『条理ある疑いの彼方に』は数学的な映画のレッスンであると同時に、ラングの映画を貫く主題??外的な信用を喪失した人間の存在、実世界から切り離された記号、意味、記憶としての人間の存在を描くこと??についての残酷で恐るべき総括でもある。最初は死刑制度に対する渾身の抗議に見えたものは、逃れようもなく進行していく死の過程に対する受容へと変貌し、そのなかで個人とその行動は自らを表す記号へと還元されるのだ。

( 17:30~ ※16:00から参考作品の試写上映 )

10月13日(土)

第9回「リチャード・フライシャー」

In Richard Fleischer's best films, the characters and their worlds appear cut off, adrift, and free from the rule of known laws, and Fleischer conveys both the exhilaration and the anxiety of this quality of existence. In The Girl in the Red Velvet Swing, one of Fleischer's masterpieces, freedom leads to entrapment and decay, a process that becomes a metaphor for the irreversibility of time.

リチャード・フライシャーの最良の映画では、登場人物とその世界は社会のルールから切り離されているかのようであり、そしてフライシャーはこうした在り方に伴う興奮と不安の双方を我々に伝える。フライシャーの傑作のひとつである『夢去りぬ』において、自由は罠と頽廃を導き、そのプロセスが時間の不可逆性のメタファーとなる。

( 17:30~ ※15:30から参考作品の試写上映 )

料金 1回券800円/3回券2000円

会員制 ※非会員の方は登録が必要になります(当日入会可)
登録料:一般1500円/アテネ・フランセ学生1000円(2008年8月まで有効)
http://www.athenee.net/culturalcenter/

2007年9月21日(金)・9月22日(土)・10月13日(土)

2007/09/13/18:10 | BBS | トラックバック (0)
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