新作情報

真夏の夜の夢

7月25日(土)より
シネカノン有楽町2丁目、シネマート新宿ほか全国ロードショー
7月18日(土)より
那覇・桜坂劇場、リウボウホールにて先行ロードショー決定!

INTRODUCTION

いつでもどこでも、ゆり子の最上の幸せを願ってるよ。
オレさまのことは、思い出さずに忘れずにいておくれ。

『真夏の夜の夢』1さて、『真夏の夜の夢』は、こんなお話です。ゆり子は、東京での恋に疲れて、沖縄の故郷、世嘉冨島に帰って来たのです。大きなさんかく山がそびえ、燃えるような緑豊かな島。そこは幼い頃、カマドおばぁと暮らした懐かしい場所でした。ところが、近頃は島を出る家がたくさんあって、島の守り神・精霊(キジムン)マジルーたちも淋しがっていたのです。ゆり子が島に帰って来たのは、そんな時でした。ゆり子は、青年会のお芝居のヒロインにされそうになったり、島のリゾート開発で大儲けを企む村長の野望に巻き込まれたり、てんてこ舞い。そこに不倫の恋人、敦がゆり子を追ってくるわ、敦の妻の梨花は現れるわで、小さな島は大騒動! でも、マジルーは昔交わしたゆり子との約束を忘れていませんでした。この島を、そして、ゆり子を守るのが自分の役目。さっそく、目を覚まして最初に見たものに恋してしまう“恋の秘薬”を振りまいて大活躍! こんがらがったゆり子の恋の結末は? そして、島の未来は?

『ナビィの恋』『ホテル・ハイビスカス』中江裕司監督の新作は、
シェイクスピアの名作『真夏の夜の夢』を、オリジナリティ溢れる世界で描きます。
沖縄の小さな島を舞台に人間と精霊たちが織りなす、“幸福”に満ちた物語。

沖縄を舞台に、『ナビィの恋』(99) 『ホテル・ハイビスカス』(02)で見る人を“幸福”に包んだ中江裕司監督の新作が、いよいよ登場します。題して 『真夏の夜の夢』。 ウイリアム・シェイクスピアの遊び心溢れる祝祭劇『真夏の夜の夢』を大胆にアレンジ、舞台を沖縄の小さな島にうつして、人間と島の守り神・精霊(キジムン)たちがが織りなす“幸福”に満ちた傑作です。

ヒロインゆり子に、期待の女優 柴本幸。平良とみ、蔵下穂波ほか
中江作品には欠かすことの出来ない沖縄スターが総出演!!

『真夏の夜の夢』2ヒロインゆり子に、NHK大河ドラマ「風林火山」で由布姫を演じ、映像に舞台に活躍する柴本幸。『ホテル・ハイビスカス』でやんちゃぶりと笑顔をふりまいた蔵下穂波が3000人に及ぶオーディションから選ばれ、島の精霊(キジムン)マジルーを演じるほか、『ホテル・ハイビスカス』以来、2度目の中江作品への出演となる和田聰宏、『血と骨』(04/崔洋一監督)、『ストロベリーショートケイクス』(06/矢崎仁司監督)の中村優子ら実力俳優が脇を固めます。また『ナビィの恋』やNHK連続テレビ小説「ちゅらさん」で“沖縄のおばぁ”として全国的な人気となった平良とみをはじめ、平良進、吉田妙子、照屋政雄、玉城満 など、もはや中江作品には欠かすことの出来ない沖縄スターが総出演!! もちろん、沖縄民謡の大御所・登川誠仁も劇中の唄三線で特別参加!

さんかく山が目印の、緑豊かないぜな伊是名島で行われた撮影。
島の内外の皆さんにも映画に出演していただきました!

台風の季節にも関わらず快晴に恵まれた撮影は、2008年7月下旬~9月に沖縄・伊是名島を中心に順調に行われました。伊是名島は、沖縄本島北部のなきじん今帰仁村より北西約27km、東シナ海に浮かぶ、周囲約16kmの島です。伊是名島は、琉球王朝だいに第二しょう尚し氏を開祖したしょう尚えん円おう王が生まれた島で、歴史を伝える文化財や遺跡などが島内に数多く残されています。島の子供たちが、映画冒頭の小キジムンで出演したり、結婚式のシーンでは島の内外の皆さんが出演して下さるなど協力体制も万全。
『ナビィの恋』『ホテル・ハイビスカス』に続いて3度目の顔合わせとなる髙間賢治による撮影は、真夏の沖縄の豊かで鮮やかな色彩を見事に映し出しています。
そしてこれまでの中江作品もそうであったように、今回も、沖縄方言は日本語字幕付きでお送りします!

7月25日(土)より
シネカノン有楽町2丁目、シネマート新宿ほか全国ロードショー
7月18日(土)より
那覇・桜坂劇場、リウボウホールにて先行ロードショー決定!

Story

『真夏の夜の夢』3世嘉冨島の森の奥にある大木の上に、島を祝福する守り神・キジムン精霊たちが三線を弾きながら口説<クドゥチ>(物語歌)を歌っています。マジルーは、キジムンの王タンメーに聞くのです。
「人間はなぜ、すぐになんでも忘れてしまうんだ?」
「それは、忘れないと生きていけないからだろう。人間は我らと違って悲しむ生き物だからな」
「哀れだな、人間は。その人間に忘れられたら生きられない、我らキジムンは、哀れを通り越して滑稽だ」

ゆり子は、東京での恋に疲れて、沖縄の故郷、世嘉冨島に帰って来ました。大きなさんかく山がそびえ、燃えるような緑豊かな島。そこは幼い頃、カマドおばあと暮らした懐かしい場所でした。ところが、近頃は、島を出る家がたくさんあって、マジルーたちも淋しがっていたのです。
島は、折しも村長の息子の結婚式を目前にひかえていました。数少ない島の青年会の面々は、結婚式でお披露目する芝居「だいりゅうきゅう大琉球おうこく王国ゆらいき由来記」の稽古の真っ最中。演出の昭彦は、やる気満々なのですが、あとの仲間は男だけ。どうも稽古に身が入りません。実は、この結婚は政略結婚。村長は、島のリゾート開発で大儲けを企んでいたのです。
帰って来たのをこれ幸いと、ゆり子は青年会の芝居のヒロインにされてしまいます。そこに、ゆり子の不倫の恋人、敦がゆり子を追ってくるわ、その敦を妻の梨花が追いかけてくるわで、小さな島は大騒動!
そんな時、ゆり子はマジルーと再会するのです。幼い頃、ゆり子は他の人には見ることの出来ないマジルーの姿を見ることができました。
「オレさまと話ができる人間に出会ったのは二百年振りだ」
そして、二人は永遠の友情を結んだのです。
「大人になっても、オレさまを忘れないでいておくれ。オレさまは、いつでもここで待っているから」

でも、この島を離れてから、ゆり子はすっかりマジルーのことを忘れていたのでした。
琉球王朝の末裔の住むこの島を祝福し、ゆり子を見守るのが、マジルーの役目。マジルーは、恋に苦しむゆり子のために一計を案じます。さっそく目を覚まして最初に見たものに恋してしまう“恋の秘薬”を使って大活躍! ところが、村長の馬鹿息子は政略結婚の花嫁に逃げられ、ゆり子は、その身代わりにと村長一味に誘拐されてしまうのです!

はたして、こんがらがったゆり子の恋の結末は? そして、世嘉冨島の未来は?

7月25日(土)より
シネカノン有楽町2丁目、シネマート新宿ほか全国ロードショー
7月18日(土)より
那覇・桜坂劇場、リウボウホールにて先行ロードショー決定!

Production Note

◆木の上の王様・女王様

映画のファーストシーン。タンメーとアンマーハーメーがいるのは、とんでもなく巨大なガジュマルの樹の上。数多くのガジュマルを撮ってきた中江監督も「このガジュマルは、大きさも枝ぶりも沖縄一」と唸ったほどの大木は、実は数年前に地元の人に発見されたばかりの「幻のガジュマル」
その姿は生命力と神々しさにあふれ、あまりの大きさにカメラで全容を収めることが出来ないほど。撮影前には島の「神人(かみんちゅ)」にお祓いをしていただき、スタッフ一同敬虔な気持ちで撮影に挑んだ。

ところで大変だったのは、演じる平良進・とみご夫妻。
「福々しく太っている」という監督のイメージにより、全身に浮き輪のような空気袋を巻いて、地上3メートルの樹上でお芝居をすることになってしまった。
空気袋のせいで身動きが取れず、一度現場に登ったら撮影終了まで動けない。
密生したジャングルのせいで風も吹かず、蒸し暑いことこの上ない。

そんな中、とみさんは三線を奏でたり(しかも天才・登川誠仁のコピー!)、進さんはワイヤーで吊られたりと過酷な撮影メニューが盛りだくさん。
3日間を費やしたこのシーンの撮影が終わった時には、お二人にスタッフ全員から大きな拍手が送られた。

◆全カットが狙い通り

沖縄は“台風銀座”と言われるほど、夏には必ず台風が来る。
伊是名島での撮影期間中(7月下旬~9月頭)に「来ないワケがない」ということで、撮影スケジュールはきわめて柔軟に組まれた。「あっちのセットが吹っ飛んだら、こっちで撮影しよう」ということが出来るように。これも「島内どこでも撮影OK!」という環境だから出来た必殺技。
ところが!なんと2008年の夏、伊是名島には台風がひとつも来なかったのだった!
連日沖縄らしい“超”のつく青空に恵まれ、撮影も順調に進む。
それどころか撮影メニューを消化しすぎて「今日は午前中で終わり」とか「夕方に2カットだけ撮る」とか、ハリウッド映画のような贅沢な日々
おかげでほぼ全てのカットが、天候や光の角度までも「狙い通り」の素晴らしい仕上がりになった。
あるシーンでは、中江監督の「どうも雲が気に入らない」と伝説の巨匠のようなひと言で撮影を後日に伸ばしたほど。
中江監督「一度言ってみたかったんだよね」と、ご満悦でした。

◆沖縄芝居

平良進・とみご夫妻は、伝統的な沖縄芝居の演出家でもある。
「村の結婚式」のシーンでは島の青年団による村芝居が繰り広げられるが、ご夫妻の厳しい指導により、上質の「沖縄芝居」に仕上がった。
演目は、W・シェイクスピアの原作にもあるラブストーリーと琉球王朝の誕生秘話を大胆にミックスした中江監督&中江素子の書き下ろし戯曲「大琉球王国由来記」。中江夫妻が書いた日本語の台本を、平良夫妻が沖縄語に“翻訳”し完成した。

セリフ回しや立ち居振る舞いはもちろん、衣裳や小道具なども「平良家秘蔵」の最高級品が使われるほどの本格的な沖縄芝居で、「観客役エキストラ」として参加していただいた島の人々も、思わず撮影中ということを忘れて舞台上の物語に引き込まれていた。

舞台袖で芝居を見つめていた平良とみさんも「これなら沖縄中どこで上演しても恥ずかしくないさぁ」と満足そうにうなずいていた。

◆7人の海人

物語の後半、ゆり子とマジルーが浅瀬で大きな魚を手づかみで捕るシーン。監督のリクエストは“1メートル以上の魚”を“生きたままで”というもの。
島の漁師さんによると、大きな魚は沖に出ないと獲れないし、生きたまま(つまり無傷で)撮影現場に持ち込むのはかなり難しいらしい。
しかしそこは誇り高き海人(うみんちゅ)たち。
「なんとかしてやる!」との心意気で、大規模な「巨大魚捕獲部隊」が編成され、撮影当日は早朝から7人の海人たちが海に繰り出した。
いっぽう浜辺の撮影現場も入念に準備を済ませ、あとは“魚待ち”の状態で待機。

待つこと数時間。
陽も高くなり「今日はダメかぁ…」とあきらめムードが漂い始めたとき、砂浜に猛スピードで突っ込んでくる車が1台。
「釣れたぞー!」
の叫び声とともに、海人たちがかつてない笑顔で降り立ち、クーラーボックスを開ける。
そこにはとてつもなく大きなガーラが!

「7人の海人」の活躍で、大きな魚を手づかみで捕まえるというファンタジックなシーンが無事に撮れた。
ちなみにこのガーラは、撮影後すぐにスタッフ全員で美味しくいただきました。

◆さんかく山ロケ

ゆり子とマジルーが、ふたりの濃密な時間を過ごす象徴的な場面として、「さんかく山」の山頂のシーンがあるが、この場面は実際に伊是名島にある海抜100メートルの岩山の山頂で撮られた。
頂上の岩場は、切り立った崖に囲まれた狭い場所の上、海からの強風が絶えず吹きつける「超危険区域」。普通こういうシーンはカメラのアングルを工夫するなどして、実は安全な「山頂っぽい場所」で撮影されるものだが、ゆり子役・柴本幸の「本当の場所で芝居したい」という強い希望により敢行された。

スタッフは安全ロープなど万全な対策で撮影するが、役者さんたちは当然身体ひとつ。
おまけにゆり子の足元は「島ゾーリ」と呼ばれるビーチサンダルというデンジャラスさ。
さらに沖縄の強烈な日差しを避ける日蔭はまったくナシ。日傘をさそうにも強風で傘が壊れてしまう始末。

そんな中、柴本・蔵下のふたりは、ゆり子とマジルーが魂を通い合わせる大切なシーンをおおらかに、情感豊かに演じ切った。
苦労して機材を運び上げたスタッフも大満足のこのシーン、必見です。

◆常に全力ダッシュ!

ゆり子役の柴本さんは撮影期間中、出番があってもなくてもずっと島にいた。
ロケ地が離島だったこともあるが、「島を離れると、ゆり子じゃなくなっちゃうから」という役作りのためでもあった。
スタッフと同じ民宿に泊まっていた柴本さん、すぐにみんなと打ち解けて、時間がある時には得意の料理の腕をふるい、スタッフ50人に夕食を振る舞うことも。

そんな柴本さん、演技の時は常に全力投球。
浜辺のシーン、画面の奥に走っていく芝居では、炎天下のなかテストの時から全力疾走。
監督から「疲れちゃうからテストは軽くでいいよ」と言われて「はい。ありがとうございます」と答えといて、次のテストでまた全力ダッシュ!
「…いや、軽くで」「はい、わかりました!」
で、ダッシュ。
結局本番まで疲れを見せることなく走り切った。
「どうやら“軽く流す”ってのが苦手みたいだね、彼女」
と中江監督も苦笑しながら、その全力投入ぶりに感心していた。

◆マジルーの弥勒節

本作品の重要なモチーフになっているのが、「弥勒節(みるくぶし)」という沖縄民謡。
八重山地方の豊年祭などで唄われる民謡だが、映画の中では広く琉球の「神々」と「島人」を結ぶ唄ととらえている。
マジルーはハンパ者のキジムンだが、この弥勒節を唄いあげてその唄声を人々の心に届かせることで島を救おうと奮闘する。
ということは、当然マジルー役の蔵下穂波が弥勒節を“感動的に”唄えなくてはならない。

「まかちょーけ(任せておけ)!カラオケは得意だばーよ!」と鼻息荒い穂波ちゃんだったが、試しに唄ってみるとこれがトンデモなく難しい。
監督やスタッフも「こりゃ無理だな。吹き替えか…」とあきらめムード。
穂波ちゃん、確かに普通の歌はうまいが、民謡は子供のころから唄い続けることで初めて身につくもの。特に「弥勒節」は独特の節回しに高いキー、なにより「神の唄」として聴く人を感動させるチカラが必要なのだ。
だが、民謡歌手の神村るみ子さんが「何とかします!」と特別指導を買って出てくださり、優しくも厳しい「弥勒節猛特訓」が始まる。

そして本番当日。
どんな撮影もいつも自信満々で挑む穂波ちゃんだが、その表情が緊張でこわばっている。
「じゃあ一度練習で唄ってみようか」とテストが始まる。
大きく息を吸って唄い出した、その声。
驚くほど伸びやかで情感とツヤがあり、まるで別人が唄っているかのよう!
練習の最初のころの唄声しか聞いていなかった助監督が、あまりの素晴らしさと成長ぶりに思わず涙をこぼすほど。

唄い終わって、スタッフや島の人々からも大きな拍手が沸き上がる。
それは紛れもなく聴く人を感動させるチカラに溢れた弥勒節だった。
このマジルーの弥勒節のシーン、必見…いや必聴です。

C R E D I T

出演:柴本幸 蔵下穂波 平良とみ 平良進
和田聰宏,中村優子,吉田妙子,親泊良子,照屋政雄,玉城満,普久原明,津波信一,川満聡,島袋寛之
原作:W・シェイクスピア 監督:中江裕司 脚本:中江素子/中江裕司
撮影:髙間賢治(JSC) 美術:中岡陽子 衣裳:谷本キヨミ
エンディングテーマ:藤澤ノリマサ「愛の奇跡」(ドリーミュージック・)
2009年/35mm/カラー/ヴィスタ/DTSステレオ/105分

配給:オフィス・シロウズ、シネカノン、パナリ本舗
(C)2009「真夏の夜の夢」パートナーズ
http://www.natsu-yume.com/

7月25日(土)より
シネカノン有楽町2丁目、シネマート新宿ほか全国ロードショー
7月18日(土)より
那覇・桜坂劇場、リウボウホールにて先行ロードショー決定!

シェイクスピア全集 (4) 夏の夜の夢・間違いの喜劇 (文庫) シェイクスピア全集 (4) 夏の夜の夢・間違いの喜劇
  • 映画原作
  • (著) W. シェイクスピア
  • (翻訳) 松岡 和子
  • 筑摩書房
  • 発売日: 1997-04
  • おすすめ度:おすすめ度4.0
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2009/06/22/18:47 | BBS | トラックバック (0)
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