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ZIGGY FILMS ’70S <’70年代アメリカ映画伝説>
――今も語りつがれる伝説のアメリカン・ニューシネマ――
『バード★シット』『ハロルドとモード/少年は虹を渡る

http://sky-way.jp/ziggy/

7月3日(土)より 『バード★シット』
7月17日(土)より『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』
新宿武蔵野館にて2作品連続ロードショー!

『バード★シット』
『バード★シット』
1967年『俺たちに明日はない』が公開された時、タイムが表紙で“ニューシネマ――暴力、セックス、アート”と表現した事から始まったとされるアメリカン・ニューシネマは‘60年代前半、一時崩壊説まで飛び出していたハリウッド復興のきっかけとなり、以降多くの新感覚の作品が作られた。

一連の作品は、『卒業』『ワイルドバンチ』『イージー・ライダー』『明日に向かって撃て!』『真夜中のカーボーイ』『ひとりぼっちの青春』『M★A★S★H』『小さな巨人』『いちご白書』『ファイブ・イージー・ピーセス』『愛の狩人』『断絶』『ラスト・ショー』など数多くの作品が製作されて“ハリウッド・ルネッサンスの再現“ともうたわれた。

そんななか、公開当時はなぜか評判にならず、興行面ではほとんど闇に葬りさられたが、今なお多くの映画ファンに語りつがれるカルト的な人気をもつ作品もある。公開時「また安っぽいバイク映画が現れた」と酷評された『イージー・ライダー』(‘69)が大ヒットしたデニス・ホッパーの『ラスト・ムービー』(‘71)やテレンス・マリックの記念碑的デビュー作『バッドランズ』(‘73)などが挙げられるが、『バード★シット』『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』もその型破りや独創性と斬新な想像力が結晶したアメリカン・ニューシネマ史に異彩を放つ作品である。

‘70年の『M★A★S★H』の世界的大ヒットで一躍注目を集めたロバート・アルトマンがその勢いでつくりあげた『バード★シット』(‘70)。『夜の大捜査線』でアカデミー編集賞を受賞したハル・アシュビー監督の『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』(‘71)である。

『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』
『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』
公開時“これが新しいハリウッドだ”(タイム誌)と評価された『バード★シット』は自由を求めて鳥に憧れ、いつの日か鳥のように空を飛ぶ事を夢見る少年ブルースターの奇想天外な物語が,アルトマン独特のアイロニー、ブラック・ユーモアとパロディで描かれている。狂気と笑いが現代社会を痛烈に風刺した狂騒コメディはアルトマン自ら「最も好きな作品の一本」と語っている。 『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』はハル・アシュビー監督の二作目の作品。こちらも主人公は少年で、自殺願望のハロルドと人生を謳歌する老婦人モードの出会いと別れまでが瑞々しい感覚で描かれたフアンタジーだ。

いずれも主演はバッド・コート。青春の痛みと哀しみ、おかしみを見事に体現している。繊細さと狂気を漂わせる少年ブルースターとハロルドが製作後40年を経て鮮やかにスクリーンに蘇る――。

7月3日(土)より 『バード★シット』
7月17日(土)より『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』
新宿武蔵野館にて2作品連続ロードショー!

作品紹介

ZIGGY FILMS ’70S  <70年代アメリカ映画伝説> 第1弾

バード★シット

http://sky-way.jp/ziggy/intro_brewster.html

僕は鳥になって 空を飛びたい
――やさしくも滑稽で、おかしくも悲しい少年ブルースターの夢――
‘70年代ハリウッド・ルネッサンスの真只中、
アルトマンが辿りついた奇想天外な狂騒コメディ。

2010年7月3日(土)より、新宿武蔵野館にてロードショー!

『バード★シット』鳥のように自由な飛翔を夢みて自分の肉体を鍛え、翼のある装置を作って空を飛ぶ準備を進める少年を主人公に、人間社会の常識と日常の愚かしさをことごとくパロディ化した作品。アメリカ南部、テキサス州ヒューストンに当時できたばかりの、最新設備と厳重な警備を誇る巨大なアストロドーム(屋内野球場)の地下に主人公がこっそり隠れ住むという設定、人類史上初めて空を飛んだアメリカの英雄=ライト兄弟の兄はクリスマス・キャロルのスクルージも真っ青な“守銭奴”と化して品位のない姿をさらし、警官は平気でカツアゲをする。カウンター・カルチャーの最先端を行くサンフランシスコからやって来たスタイリッシュでハードボイルドな刑事は姿形に似合わず間抜けなドジを踏まされ、女たちは貞操観念も乏しく裸になって少年に迫る……そして少年を窮地に追い込む男たちがことごとく殺され、死体にはデス・マークならぬバード★シット(…つまり鳥のフン)がいつもべったりと顔に張り付いて……といった具合だ。

この映画のなかではあらゆる社会通念が風刺の対象となり、そのアイロニーはさらにバカバカしくもナンセンスな演出で徹底的にやり込められる。まさにロバート・アルトマン監督の真骨頂といったブラック・ユーモア満載の作品だ。
アルトマン自身、1976年のプレイボーイ誌のインタビューで「この時期の一番のお気に入り」と応えている。世界的な大ヒットとなった『M★A★S★H(マッシュ)』の勢いにのって、思う存分に撮った作品と言えるだろう。

製作はルー・アドラー、監督は『M★A★S★H (マッシュ)』のロバート・アルトマン。脚本はドーラン・ウィリアム・キャノンのオリジナルだが、鳥類学者のエピソードなどを付け加え、アルトマンが大幅に書き直した(契約上クレジットはなし)。撮影はレイマー・ボーレンとジョーダン・クローネンウェス、音楽はジーン・ペイジ、編集はルー・ロンバード、翼のデザインはレオン・エリックソンがそれぞれ担当。出演は『いちご白書』のバッド・コート、『M★A★S★H(マッシュ)』のサリー・ケラーマン、『さすらいの大空』のウィリアム・ウィンダム、『宇宙大征服』のマイケル・マーフィー、『愛すれど心さびしく』のステイシー・キーチ、新人のシェリー・デュヴァル、『真夜中のカーボーイ』のジェニファー・ソールト、ジョン・シャックなど。

【スタッフ】
監督:ロバート・アルトマン
製作:ルー・アドラー 脚本:ドーラン・ウィリアム・キャノン 撮影:レイマー・ボーレン、ジョーダン・クローネンウェス
録音:ハリー・W・テリック、ウィリアム・マッコウギー 編集:ルイス・ロンバルド 音楽:ジーン・ペイジ
【キャスト】
ブルースター・マクラウド:バッド・コート ルイーズ:サリー・ケラーマン シャフト:マイケル・マーフィー
ウィークス:ウィリアム・ウィンダム スザンヌ:シェリー・デュヴァル アブラハム・ライト:ステイシー・キーチ
ジョンソン警部補:ジョン・シャック ホープ:ジェニファー・ソールト
1970年/アメリカ映画/105分/(c)1970 Turner Entertainment co.
http://sky-way.jp/ziggy/intro_brewster.html

2010年7月3日(土)より、新宿武蔵野館にてロードショー!

ZIGGY FILMS ’70S  <70年代アメリカ映画伝説> 第2弾

ハロルドとモード/少年は虹を渡る

http://sky-way.jp/ziggy/intro_harold.html

僕はようやく、生きていく意味を見つけた。
――老女モードとの出会いが少年ハロルドの運命を変えた――
‘70年代ハリウッド・ルネッサンスの真只中、ハル・アシュビーが描き出した
滲み出る青春の痛みがあふれる人生讃歌。

2010年7月17日(土)より、新宿武蔵野館にてロードショー!

『ハロルドとモード/少年は虹を渡る2』生きることの意味を見いだせず、死の幻想に酔い、自殺を夢見る19歳の少年が、自由を謳歌して生きる79歳の老婦人との出会いを通して、恋を知り、青春の喜びや悲しみ、痛みに触れ、人生を歩みだす姿を描く。上流階級の教育熱心な母親と軍人の叔父に囲まれる暮らしの息苦しさ、嫌悪、体制と若者の対立といった構図の中で、過去の絶望的な体験から、何ものにも縛られないで生きる天真爛漫なモードの明るさに導かれ、やがて青春と決別する日々を、シニカルでナンセンスな70年代ふうの笑いと少年の心情に寄り添い、励ますようなキャット・スティーヴンスの歌を散りばめながら綴る。

公開以来、約40年を経た現在もカルト的な人気を誇る、このみずみずしい青春映画は2003年アメリカ、エンターテインメント・ウイークリー誌の<カルトムービーTOP50>で4位に選出されたほか、キャメロン・ディアスなどハリウッドの俳優や監督たちにも多くのフアンをもち、特にこの映画の熱狂的なファンである『あの頃ペニーレインと』(2000)のキャメロン・クロウ監督は自身のレコード会社vinyl film record から2007年に2500枚の限定サントラ版LPを発売した。また、日本でも2007年には大方斐紗子/三浦涼介でミュージカル化、2008年には浅丘ルリ子/西島隆弘で舞台化されるなど、コリン・ヒギンズ脚本の素晴らしさは時代を超えて生き続けている。

監督は『夜の大捜査線』(67年)の編集でオスカーを獲得し、『華麗なる賭け』(68年)『真夜中の青春』(70年)と当時、監督として順調に滑り出したばかりのハル・アシュビー。少年ハロルド役には『M★A★S★H(マッシュ)』『バード★シット』『いちご白書』(いずれも70年)と立て続けに出演し、青春時代の繊細な青年役で一躍脚光を浴びていたバッド・コート。そして老婦人モード役には『ローズマリーの赤ちゃん』(68年)でアカデミー助演女優賞を獲得した大ベテラン、ルース・ゴードン。撮影はこの作品以降、素晴らしい活躍を見せるジョン・A・アロンゾ。曇りの日に戸外撮影、晴れた日に屋内を撮るなど、ハル・アシュビー監督の意図に応え、薄暗い室内に差し込む光線の美しさや戸外の柔らかい光など、情感あふれる映像で繊細な物語を描き出している。製作はコリン・ヒギンズとチャールズ・B・マルヴェヒル、脚本コリン・ヒギンズ、撮影ジョン・A・アロンゾ、音楽キャット・スティーヴンス。編集はウィリアム・A・ソーヤーとエドワード・A・ワーシルカ・ジュニア、美術はマイケル・ホーラーが各々担当。出演はほかにヴィヴィアン・ピックルズ、シリル・キューザック、チャールズ・タイナー、エレン・ギア、エリック・クリスマス、G・ウッド、ジュディ・エングルズなど。

【スタッフ】
監督:ハル・アシュビー
製作/脚本:コリン・ヒギンズ 製作: チャールズ・B・マルヴェヒル 撮影:ジョン・A・アロンゾ
音楽:キャット・スティーヴンス 美術:ミカエル・ハラー
編集:ウィリアム・A・ソーヤー,エドワード・A・ワーシルカ・ジュニア
【キャスト】
ハロルド:バッド・コート モード:ルース・ゴードン グローカス:シリル・キューザック
叔父:チャールズ・タイナー サンシャイン・ドーレ:エレン・ギア 母親:ヴィヴィアン・ピックルズ
司祭:エリック・クリスマス 精神科医:G・ウッド キャンディ:ジュディ・エングルズ
1971年/アメリカ映画/91分/(c)1971 Pramount Pictures Corporation
http://sky-way.jp/ziggy/intro_harold.html

2010年7月17日(土)より、新宿武蔵野館にてロードショー!

あの頃ペニー・レインと― デラックス・ダブル・フィーチャーズ [DVD] あの頃ペニー・レインと
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  • 監督:キャメロン・クロウ
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2010/06/12/17:13 | トラックバック (0)
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