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瞳の奥の秘密

http://www.hitomi-himitsu.jp/

  • 『瞳の奥の秘密』は、綿密に練られた迷路のようなエンタテインメント!映画館の通路やコーナーには、この映画を鑑賞後、何時間にもわたり議論するファンたちで溢れるだろう。 /The New Yorker
  • 二度と作られない類いの、これこそがまさに本物の映画。 /Chicago Sun-Times
  • カンパネラ監督は、文字通り“美しく調和のとれた”映画を我々に与えてくれた。それは、題材、才能、および色調の理想的な結合を意味している。 /Los Angeles Times
  • 『瞳の奥の秘密』は素晴らしい映画だ。報われない恋愛と未解決の犯罪がクロスした、思わずのめり込んでしまう物語。 /The Washington Post
  • カンパネラ監督が撮った5分間の映像を観たら、あなたは、ブライアン・デ・パルマ、マーティン・スコセッシ、そしてアルフレッド・ヒッチコックを思い浮かべるだろう。 /The Miami Herald
  • リカルド・ダリンを中心とした素晴らしいキャスト。カンパネラ監督の時間を交差させた演出と独特な雰囲気は非常に印象的である。 /The Hollywood Reporter
  • 驚くべき衝撃を提供するソウルフルでひねりの利いた物語。あなたはもっとこの世界を欲するようになる! /Elle Magazine
  • 映画というものにまだ魔法の力があると信じていた頃への価値ある回帰。『瞳の奥の秘密』は、とにかく我々の心を奪う。 /Variety
  • アルゼンチンから届いた人々を夢中にさせるこの映画は、知らぬ間に忍び寄って、あなたを打ちのめすだろう。 この上なく知的で、深い感動をもたらす物語を頭の中から追い出すことが出来ない。 /Rolling Ston

8月14日(土)より、TOHOシネマズ シャンテにてロードショー!

INTRODUCTION

本国で歴史的大ヒット、アカデミー賞外国語映画賞受賞の栄誉に輝く 『瞳の奥の秘密』。

『瞳の奥の秘密』1昨年8月に本国アルゼンチンで封切られた本作は、歴史的な大ヒットを記録し、34週にもわたりロングラン上映された。その年に発表されたアルゼンチン・アカデミー賞では主要部門を含む17部門にノミネートされ、堂々の13部門を独占受賞する快挙を成し遂げる。
そして、世界へ。過日、発表されたアカデミー賞外国語映画部門で、カンヌ国際映画祭を制したミヒャエル・ハネケ監督の『白いリボン』やジャック・オディアール監督の『アンプロフェット』など、各国からエントリーされた並みいる競合作を押さえ、見事頂点に輝いた。栄えある授賞式。クエンティン・タランティーノとペドロ・アルモドバル両監督からオスカー像を手渡されたファン・ホセ・カンパネラ監督は、「スタッフと出演者を代表してアカデミーに感謝します」と謝意を述べた。プロデューサーたちも登壇し、その歓喜の瞬間を分かち合った。同じ過ちを繰り返さぬよう、封印していた過去と勇敢にも対峙する一人の男の物語に、酔いしれたすべての人々が賞賛を贈った瞬間でもあった。

小説を書く。失った25年を取り戻すために。

長年務めた刑事裁判所を定年退職したベンハミン・エスポシトは、小説を書くと心に決めていた。創作をする必要はない。真実の物語を書けばいいのだ。自分の身に実際に起こった物語を。それは、片時も忘れられない25年前の凄惨な殺人事件。1974年、ブエノスアイレスで結婚間もない女性が暴行された上に殺害された。この事件を担当していたベンハミンは、妻を奪われた銀行員の夫の深い愛情に突き動かされ、犯人を割り出し、逮捕にまで至る。しかし、犯人は釈放されてしまった…。
あれから25年。地獄のような光景は、現場に駆け付けたベンハミンの脳裏に今も焼き付いて離れない。タイプライターを前に自身の人生を振り返るベンハミンに、上司だったイレーネへの想いが鮮やかに甦る。そして、数々の疑問が憤りと共に去来する。なぜ、真犯人が自由の身なのか。なぜ、捜査に協力した同僚が殺されたのか。なぜ、人生のすべてだったブエノスアイレスを離れ、愛する女性とも離れねばならなかったのか。
当時のアルゼンチンの政治は腐敗していた。軍事政権が発足する直前の不穏な空気に包まれていた時代、個人の正義が国家の矛盾に勝ることは難しかった。何らかの力が働き、犯罪者が釈放されても驚くべき事実ではなかったという。ベンハミンがどう抗っても無駄だった。その諦めや怒りが空白の25年を生み出してしまったのではないだろうか。しかし、小説をしたためることによって、事件の解明と封印されていた愛へと導かれる。それは、過去を解き放つために必要な道程だったのかも知れない。そして、被害者の夫を久しぶりに訪ねるという新たな勇気が芽生えたのだ。
完結されたかに見えた物語は、結末を迎えてはいなかった。ベンハミン自身にも、目撃者である我々にも、心に深く記される衝撃的な真実が待ち受けていたからだ。

殺人事件の形式を借りた、愛の物語。

『瞳の奥の秘密』2未解決事件と秘められたロマンスを交差させ、主人公の半生を浮き彫りにした『瞳の奥の秘密』。人生の終盤に佇む男は、いまだ過去に囚われ、前に踏み出せない。だからこそ、職を退いた今、葬られた事件の真相究明に立ち上がり、忘れ得ぬ女性と向き合うのだ。本作は、単なるミステリーではない。犯罪ドラマでもない。その形を借りた愛の物語だ。犯人を追う男、妻を殺された男。全く立場の異なる二人だが、主人公には被害者の夫に対して共感にも似た感情が流れ、同じく愛する者の不在に耐えながら、その灯火をいまだ燃やし続けている。手段や方法は違えども、人を一途に想うことに変わりはない。執念とも呼ぶべき彼らの愛に我々は心を揺さぶられ、感動すら覚えるだろう。

アルゼンチン屈指の監督と俳優が集結。

自身二度目のノミネートでアカデミー賞を獲得したカンパネラ監督は、90年代からアメリカのTVシリーズでも活躍し、デイタイム・エミー賞も受賞している実力派だ。綿密に練られた脚本、緊張感溢れる映像、力強い演出と三拍子揃った本作で、初のオスカーを射止め、その名を世界に知らしめた。
主人公を演じたのは、アルゼンチンの国民的俳優で、本作でカンパネラと4度目のタッグを組んだリカルド・ダリン。裁判所での仕事に生涯を捧げたものの、政治に翻弄され、辛酸をなめた男の苦悩と瞳の奥にたたえる一人の女性への恋情とを時に剛直に、時に繊細に表現した。
アメリカで教育を受け、今は検事に昇進した才色兼備なイレーネ役には、ソレダ・ビジャミル。初めてイレーネとベンハミンが出会うシーンでは、瑞々しい少女のような表情を、一方で定年を迎えたベンハミンと接する場面では、年齢を重ねた女性のたたずまいを見せ、観客を魅了した。
監督・脚本・編集も手がける才気漲るカンパネラ監督の下、名実共にアルゼンチンを代表する俳優や原作の著者を共同脚本家として得た結果、オスカーという大きなプレゼントがもたらされた。

Story

すべてを知りながら、もの言わなかった瞳は、最後に何を語り、どんな秘密を打ち明けるのだろうか。

定年、それは男が人生を振り返る時

『瞳の奥の秘密』3刑事裁判所を定年退職したベンハミン・エスポシト(リカルド・ダリン)は、仕事も家族もない孤独な時間と向き合っていた。彼は残りの人生で、25年前の殺人事件を題材に小説を書こうと決意し、久しぶりに当時の職場を訪ねる。彼の元上司でかつての判事補、イレーネ・メネンデス・ヘイスティングス(ソレダ・ビジャミル)が彼を迎える。相変わらず美しく聡明だが、今では検事に昇格し、二人の子供の母親だった。

 

忘れられない、凄惨な殺人事件

それは、1974年にブエノスアイレスで起きた事件だ。銀行員の夫リカルド・モラレス(パブロ・ラゴ)と、幸せな新婚生活を送っていた23歳の女性教師リリアナ・コロトが、自宅で暴行され殺害される。同僚のロマーノに担当を押し付けられて渋々現場に向かったベンハミンは、無残な遺体を見て衝撃を受ける。彼が事件に真摯に立ち向かおうとした矢先、テラスを修理していた二人の職人が逮捕される。手柄を立てようとしたロマーノが警察に手をまわし、拷問で嘘の自白を引き出したのだ。ベンハミンの告発で職人は釈放された。

瞳の奥の歪んだ愛

モラレスを訪ね、リリアナのアルバムを見せてもらったベンハミンは、リリアナがまだチビルコイに住んでいた時に撮影された写真の男に注目する。男の名はイシドロ・ゴメス(ハビエル・ゴディーノ)、リリアナの幼なじみで、彼女を見つめる瞳には暗い情熱が宿っていた。モラレスがゴメスの母親に居所を確かめる電話をしたことから、ゴメスは勤め先の建設現場から姿を消してしまう。ベンハミンは、ゴメスの実家の捜索を提案するが、面倒を避けたい判事に一蹴される。諦めきれないベンハミンは部下で友人のパブロ・サンドバル(ギレルモ・フランチェラ)と不法侵入を決行、母親に宛てたゴメスの手紙を持ち出すが、判事にばれてしまう。二人の越権行為はイレーネの働きで不問にされるが、事件は未解決のまま葬られることになる。

瞳の奥の真実の愛

『瞳の奥の秘密』4事件から1年が経った頃、ベンハミンは駅で偶然、モラレスと再会する。彼は毎日、曜日ごとに駅を変えて、ゴメスが現れるのを見張っていた。彼の深い愛情に心を揺さぶられたベンハミンは、「彼の瞳を見るべきだ。あれこそ真の愛だ」とイレーネに捜査の再開を嘆願するが、却下される。そんな時、酒に溺れてベンハミンの足を引っ張ってばかりのパブロが、ゴメスの手紙に出てくる名前は、全てサッカーチーム“ラシン”の選手の名前だという重要な事実に気付く。

男たちの執念による犯人逮捕

スタジアムに通い続けたベンハミンとパブロは、ついにラシン戦に現れたゴメスを取り押さえる。犯行を否認するゴメスを自白に導いたのはイレーネだった。彼のような貧弱な小男に、あんな犯行が出来るわけがないと侮辱することで、激昂したゴメスの犯行声明を引き出したのだ。イレーネに殴りかかるゴメス。ベンハミンは「彼女に触れたら殺す」と身を挺して彼女を守る。

死んでしまった正義

ゴメスは終身刑を宣告される。しかし、事件は終わらなかった。ある日モラレスから連絡を受けて、テレビをつけたベンハミンは驚愕する。そこには、SPとして大統領に付き添うゴメスの姿が映し出されていた。ゴメスはゲリラの情報提供などで政府に協力することを条件に釈放されたのだ。まもなくパブロが、ベンハミンの家で何者かに撃ち殺される。ベンハミンの身を案じたイレーネの手配で、彼は遠方の地フフイに身を隠すことになる。

ベンハミンの小説で鮮やかに描かれる、25年前の別れ──。

あの日、あの駅で、身分も経歴も違うイレーネにベンハミンは愛を告白する勇気がなかった。今こそ、事件のその後を知るために、モラレスを訪ねる。 果たして、彼は失われた歳月を取り戻すことができるのだろうか──?

C R E D I T

<キャスト>
ベンハミン・エスポシト:リカルド・ダリン イレーネ・メネンデス・ヘイスティングス:ソレダ・ビジャミル
リカルド・モラレス:パブロ・ラゴ イシドロ・ゴメス:ハビエル・ゴディーノ バエス警部:ホセ・ルイス・ジョイア
パブロ・サンドバル:ギレルモ・フランチェラ(特別出演)

<スタッフ>
監督:ファン・ホセ・カンパネラ 脚本:エドゥアルド・サチェリ,ファン・ホセ・カンパネラ
製作:ヘラルド・エレーロ,マリエラ・ベスイエフスキー,ファン・ホセ・カンパネラ
製作総指揮:ヘラルド・エレーロ,バネッサ・ラゴーネ 共同製作:アクセル・クシェバツキー
プロダクション・マネージャー:ムリエル・カベサ 撮影監督:フェリックス・モンティ 美術監督:マルセロ・ポント
衣装:セシリア・モンティ メイク:ルシラ・ロビローサ ヘアスタイリスト:オスバルド・エスペロン
音響:ホセ・L・ディアス・オウサンデ 編集:ファン・ホセ・カンパネラ 音楽:フェデリコ・フシド
製作:TORNASOL FILMS/HADDOCK FILMS/100 BARES
/PRODUCCIONES – EL SECRETO DE SUS OJOS (AIE) 共同製作:TELEFÉ/TVE/CANAL+
2009年/スペイン=アルゼンチン/スペイン語/2時間9分/35mm/スコープサイズ/ドルビーSR、SRD
原題:EL SECRETO DE SUS OJOS/英題:THE SECRET IN THEIR EYES/日本語字幕:佐藤美香
提供:東宝、ロングライド 配給:ロングライド 宣伝:アステア  PG-12
(c)2009 TORNASOL FILMS - HADDOCK FILMS - 100 BARES PRODUCCIONES - EL SECRETO DE SUS OJOS (AIE)
公式サイト:http://www.hitomi-himitsu.jp/

8月14日(土)より、TOHOシネマズ シャンテにてロードショー!

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2010/07/31/21:41 | トラックバック (0)
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