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ベルリン国際映画祭 コンペティション部門正式出品 『光のほうへ』タイトル

http://www.bitters.co.jp/hikari/

  • 強烈な映画。無名だが、輝かしい役者たち。―― L’EXPRESS(仏)
  • ドグマの共同提唱者トマス・ヴィンターベアが、世界で一番幸せな国と言われるデンマークの裂け目に落ちてしまった、傷ついた兄弟の強烈な精神性を持つドラマを携えて、観客の前に現れた。『光のほうへ』は観る者を拳で打ちのめすと同時に生きる力を与えてくれる。――Screen Daily.com (ベルリン映画祭 上映時)

2011年6月4日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!

INTRODUCTION

いま、渇望の底から手をのばし、かすかな愛にふれる。

『光のほうへ』『光のほうへ』2デンマーク、コペンハーゲン。悲劇的な子供時代を過ごし、愛するすべも、愛されるすべも知らずに育った兄弟。幼い弟の死を受け入れられず、心に深い傷を残したまま大人になったふたりは、それぞれに哀しみや怒りにとらわれ、 もがきながら毎日を生き長らえていた。アルコール依存症だった母親の死をきっかけに再会した兄弟は、ふたたび気持ちを通わせようとするが……。過ちと償い、愚かさと犠牲、そして残酷な運命を、善悪を問うのではなく、静謐な眼差しでゆっくりと照らしだす。人は孤独の暗闇の中でも、人とつながりたいと心から求めたとき、光を見つけてまた歩きだせる。

トマス・ヴィンターベア監督の最新作にして
最高傑作

カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した『セレブレーション』 、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のラース・フォン・トリアーを脚本に迎えた『DEAR WENDY ディア・ウェンディ』などで知られる、デンマークを代表するトマス・ヴィンターベア監督。本作は 2010年ベルリン国際映画祭コンペティション部門にて熱狂的に迎えられ、2011年デンマーク・アカデミー賞では、米アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされているスザンネ・ビア監督作品「IN A BETTER WORLD」を上回る、最多14 部門にノミネートされ、見事に助演男優賞をはじめとする5部門を獲得した。

Staff Profile

監督&脚本 トマス・ヴィンターベア

1969 年、デンマーク、コペンハーゲン生まれ。16 歳で短編映画を撮り始め、19 歳でデンマーク国立映画学校に創立以来最年少で入学。93 年の卒業制作「LAST ROUND(最後の勝負)」は、学生アカデミー賞ノミネートされ、早くからその実力を発揮する。短編映画「THE BOY WHO WALKED BACKWARDS(あとずさりする少年)」(94)では、クレルモンフェラン国際短編映画祭など様々な映画祭で観客賞を受賞した。 96年に「THE BIGGEST HEROES(偉大なるヒーローたち)」で長編映画デビューし、続く『セレブレーション』(98)では、98 年カンヌ国際映画祭の審査員賞を始め多くの批評家賞、観客賞を受賞して、世界中から注目を集める。その後、ハリウッドに渡り、ホアキン・フェニックス、クレア・デインズ、ショーン・ペンが出演する「アンビリーバブル」※(03)と、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の監督ラース・フォン・トリアーが脚本を担当し『リトル・ダンサー』のシェイミー・ベルを主演迎えた『DEAR WENDY ディア・ウェンディ』(05)を監督する。以降は、デンマークに戻り、デンマーク語の映画作りにこだわり、「WHEN A MAN COMES HOME(男が帰って来るとき)」(07)を撮る。 2008年には“ドグマ 95”の創設メンバーとしての活動が認められ、ヨーロッパ映画賞にてワールドシネマへの貢献賞を受賞した。 映画の他にも、舞台監督や世界的人気バンド“メタリカ”や“ブラー”のミュージックビデオを手掛けるなど幅広く活躍中。

2011年6月4日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!

MESSAGE

監督の言葉

『光のほうへ』3<SUBMARINO>
『光のほうへ』はデンマークの若い作家ヨナス・T・ベングトソンの小説「SUBMARINO」をもとにしています。ここに描かれていることは、とても重要で普遍的であると感じました。登場人物たちは、水の中から頭を上げようともがいています。「SUBMARINO」とは、水の中に無理やり頭を沈められるという刑罰の名前です。

<人生のダーク・サイド>
私は希望のない環境の中でも、他人のことを気遣う人々について語りたいと思っていました。この映画の登場人物たちはどん底にいます。環境はとても酷くで荒々しく、気の利いた会話を楽しんだり、気取ったりしている暇はありません。彼らは勝ち残ることがもっとも重要であり、シンプルで率直な社会に属しています。

<父親として>
原作に描かれている親の責任感に、心を強く打たれました。お金のために空瓶をかき集めたり、臨時宿泊施設に住んだことはありませんが、9歳と14歳の子供の父親として、このテーマにとても個人的に共感しました。それは、いつか子供たちを失うのではないか、親の責任を果たせているのか、といった怖れについてです。離婚しシングル・ファーザーとして、私もひとりで子供たちを育てているからです。

<洗礼>
この兄弟はお互いに求めても、いつもほんの少しすれ違ってしまいます。彼らは残酷な子供のころに帰ろうとしますが、それはその時代に強く不思議な絆を結んだからです。もし大人になり、良いタイミングで再会できていれば、助け合えたでしょう。兄弟の少年時代のシーンは、彼らが本当に重い荷物を背負っていることを映し出しています。とくに洗礼のシーンはとても重要で、彼らが本当に幸せで、素直で純粋であった瞬間です。私はこの映画をかたち作るために洗礼のシーンを使いたいと思いました。始まりと終わりに、同じような優しい気持ちになるように。

<怪物の後ろに>
兄のニックは、弟やイヴァンなどの面倒を見たいと思っています。いつも、幼い弟の世話をできなかった、自分を責めて生きてきました。彼はもう誰のことも失いたくないと願い、人の世話をすることで、罪を贖おうとしてきました。私はただ怒っているだけなら興味が持てなかったが、ニックは怒りながら傷つきやすい面を隠し持っているキャラクターです。乱暴な男と無邪気な子供が合わさったような、大きな怪物の後ろに、不安を隠している人物なのです。

<ニックの弟、そしてマーティンの父>
『光のほうへ』4ペーター・プラウポーが演じる人物が“マーティンの父”か“ニックの弟”としてしか言及されないのは、とても興味深いことです。それが、彼のアイデンティティのすべてであり、生きる意味なのです。もし息子がいなかったら、すでに薬物の過剰摂取で亡くなっていたでしょう。息子の面倒を見ることで彼は生き長らえています。常に自分の欲求と、子供の欲求との間でバランスを取ろうとしています。そしてまた、自分が責任を果たし切れていないことに罪の意識も感じつつも、お金を得るために絶望的な試みを行います。私は子供がお金を欲するというのは、間違った認識だと思っています。子供は本当にただ愛してほしいのです。しかし、多くの父親たちが子供のためと、たくさんの時間を仕事に捧げ、仕事場では家族のことを想い、家に帰って夕食の席では仕事のことを考える。マーティンの父親もそうした親たちと変わらないのです。

<傷つきやすい人たち>
当初はニックの人物像について悩んでいました。怒り狂ったならず者のように思え、共感することが難しかったからです。私は観客に彼に対する同情を失ってほしくなかったし、他のキャラクターに対しても同様でした。登場人物たちのヒューマニティに焦点を当てることが重要であり、観客に彼らの弱さに気付いてほしいと思いました。行動がどんなに暴力的だったとしても、我々は彼らが“傷つきやすい人たち”であると考えるべきなのです。例えば、イヴァンというキャラクターは、実際には汗っかきの太った殺人者で、我々は好きになれないでしょう。しかし、彼はとても傷つきやすく、誰かが助けてくれることを熱望しています。私はいつも登場人物に、共感する部分を見つけたいと思っています。

<ひとすじの希望>
ニックはどこにいてもアルコール依存症だった母親のおもかげを見ています。特に隣人のソフィと接するときです。しかし、子供を虐待したニックの母親と違い、ソフィはとても自己犠牲の精神を持っています。彼女は自分自身をみんなと共有する女性なので、笑顔と肉体で彼らに奉仕します。彼女はバランスのとれた中流階級の女性でしたが、何らかの理由で、人生を台なしにしてしまいました。彼女の狂気は、息子を失ったことが原因でしょう。世話をする対象を失ってしまい、彼女はニックの方に向かいますが、ニックはアナが忘れられずに、ソフィと親密な関係を築けません。ニックとアナの愛は、本作におけるひとすじの希望です。私たちは彼がかつては、人を愛することができたということを知ることができます。アナの存在はニックとっては“過去”ですが、物語のなかでは“未来”の象徴です。ニックとアナのラブストーリーは終わってしまいましたが、ふたりの結びつきは残っています。私たちは、ニックの身に起こった過酷な運命を知りつつも、彼が人を愛することができるということ、そして再び人を愛したいという希望を持っていることに気がつくでしょう。

C R E D I T
監督&脚本:トマス・ヴィンターベア 脚本:トビアス・リンホルム 撮影:シャーロッテ・ブルース・クリステンセン
原作:ヨナス・T.・ベングトソン「SUBMARINO」(AC Books刊) 出演:ヤコブ・セーダーグレン、ペーター・プラウボー
デンマーク/114 分/2010年/1:1.85/ドルビーデジタル 原題:SUBMARINO 日本語字幕:大西公子
字幕監修:アレックス・ヨアンセン 後援:デンマーク大使館 配給:ビターズ・エンド
公式サイト:http://www.bitters.co.jp/hikari/

2011年6月4日(土)より、TOHOシネマズ スカラ座他 全国ロードショー

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  • 監督:トマス・ヴィンターベア
  • 出演:ジェイミー・ベル, マーク・ウェバー, マイケル・アンガラーノ, クリス・オーウェン, アリソン・ピル
  • 発売日:2006-06-02
  • おすすめ度:おすすめ度4.0
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2011/05/29/19:52 | BBS | トラックバック (0)
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