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サイド・エフェクト

スティーヴン・ソダーバーグ監督が最後に放つ、
極上の心理サスペンス

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2013年9月6日(金)TOHOシネマズみゆき座ほか全国ロードショー

INTRODUCTION

唯一無二のサプライズを世界中に発信し続ける
スティーヴン・ソダーバーグ監督、最後の劇場映画

『サイド・エフェクト』弱冠26歳の時に発表した長編デビュー作『セックスと嘘とビデオテープ』(89)で、栄えあるカンヌ国際映画祭パルムドールを史上最年少で受賞。それ以降、驚くべきハイペースで多彩な話題作を世に送り出してきたスティーヴン・ソダーバーグは、『トラフィック』(00)でアカデミー監督賞に輝き、名実共にアメリカを代表するフィルムメーカーとなった。さらに『オーシャンズ』シリーズ(01~)などでジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツといったハリウッドのスーパースターとの華やかなコラボレーションを展開する一方、いわゆる“巨匠”への道を歩むことを頑なに拒絶するかのように、インディペンデントな実験精神に満ちあふれた野心作を連打。それゆえに多くの映画人にリスペクトされるこの異才は、次はいかなるサプライズを創造してくれるのかと一作ごとに世界中の注目を集めている。
最新作『サイド・エフェクト』の最大のトピックは、その濃密にしてスリリングな内容もさることながら、これがソダーバーグにとって“最後の劇場映画”になるということ。それは即座に監督業からの引退を意味するわけではないが、今後はテレビ作品等の製作に専念すると本人が公言。今後の動向がますます気になるソダーバーグ、そのスクリーンにおける最後の冒険をしかと目に焼きつけておきたい。

ソダーバーグが挑んだヒッチコック風サスペンス、
それは危険な“副作用”を招く男と女の心理ゲーム

ベルリン国際映画祭での上映時に拍手喝采を浴びた『サイド・エフェクト』は、うら若き美女が引き起こした異様な殺人事件をめぐる心理サスペンスだ。28歳のエミリー・テイラーは最愛の夫マーティンをインサイダー取引の罪で収監され、幸福の絶頂から絶望のどん底に突き落とされた女性。その数奇な人生はマーティンの出所によって好転すると思われたが、夫の不在中に鬱病を再発させていたエミリーは度重なる自殺未遂を犯す。哀れなエミリーに同情した精神科医バンクスはアブリクサという新薬を処方してやるが、薬の副作用によって夢遊病者となった彼女は、眠ったまま自宅でマーティンを殺害してしまう。主治医の責任を問われ、キャリアも家族との生活も失いかねない窮地に追い込まれたバンクスは、独自の調査に乗り出し、このセンセーショナルな殺人事件の背後に渦巻く衝撃的な真実に迫っていくのだった……。
『サイド・エフェクト』場面1はかなげな美しさをまとった精神病患者のヒロインをファムファタールに見立て、気鋭の精神科医との危うい関係を描いた本作は、ソダーバーグが初めて挑んだヒッチコック風サスペンスでもある。ただ幸せを取り戻したい、悩める患者を救ってやりたいという男女の切実な思いが、まったく動機が見当たらない殺人事件によって強烈にねじれ、それぞれの関係者やマスコミを巻き込みながら予想もつかない事態へと発展していく様を描出。そのセクシュアルな芳香さえ漂わせる二転三転のミステリーから一瞬たりとも目が離せない。
また題名の『サイド・エフェクト』は、薬の“副作用”を意味している。さまざまな不安やストレスにさらされている現代人にとって必要不可欠な薬をモチーフにした本作は、人間の“心”という謎だらけの領域へと観る者を招き入れ、妖しく胸をざわめかせ続ける。その入念なリサーチに基づくひねりの利いたオリジナル脚本をソダーバーグに提供したのは、『ボーン・アルティメイタム』(07)、『コンテイジョン』(11)のスコット・Z・バーンズである。

ジュード・ロウ、ルーニー・マーラらの豪華キャストが
観る者を釘付けにするセクシュアルなアンサンブル

キャストには、ソダーバーグの“最後の劇場映画”を飾るにふさわしい豪華な顔ぶれが揃った。主人公バンクスを演じるのは、『コンテイジョン』でもソダーバーグと組んだジュード・ロウ。誠実なファミリーマンでありながらミステリアスな女性患者に魅せられていく精神科医の葛藤を迫真の演技で表現している。バンクスを惑わせるエミリーに扮するのは、デヴィッド・フィンチャー監督作品『ドラゴン・タトゥーの女』のリスベット・サランデル役でアカデミー主演女優賞にノミネートされ、一躍脚光を浴びた若手女優ルーニー・マーラ。その可憐なルックスに似合わぬ劇中の大胆な振る舞いは、あらゆる観客を虜にするほどの無防備な魔性を放っている。
『サイド・エフェクト』場面2マーラと艶やかさを競うオスカー女優キャサリン・ゼタ=ジョーンズの存在も見逃せない。彼女が思わせぶりに演じる女医シーバートは、はたして主人公バンクスの敵か味方か。物語のキーパーソンというべき重要なキャラクターである。そしてエミリーの夫マーティンに扮するチャニング・テイタムは、『G.I.ジョー バック2リベンジ』(13)などの大作への主演作が相次ぐ若きトップスター。本作は彼にとって『エージェント・マロリー』(11)、『マジック・マイク』(12)に続く3本目のソダーバーグ作品となる。

Production Note

脚本家と精神科医のコラボレーションによって生み出された斬新なサスペンス映画

脚本家のスコット・Z・バーンズは10年以上前、リサーチのためにニューヨークの有名な精神病施設ベルビュー・ホスピタルで数週間を過ごした。テレビ向けの医療ドラマ「Wonderland」(00)の脚本を手がけたバーンズは、そこでスタッフとして仕事をする精神科医たちと話し、犯罪歴をもつ多くの患者を含む、精神的な病を抱える患者たちに彼らが取り組む様子を観察した。「それは僕の人生に大きな影響力をもたらす経験のひとつになった」とバーンズは語る。「そこには本当に恐ろしい犯罪者たちもいた。症状が悪化した人たちもいた。彼らは社会のルールを理解することができなかったし、彼らがルールに合わせることを期待することさえできない状況だった」。この経験がバーンズの想像力に新たな種をまいた。
「『深夜の告白』(44)や『白いドレスの女』(81)のように観客を取り込んで巻き込んでいく、精神薬理学の世界を舞台にしたノワール形式のサスペンス・スリラーを書きたいと思った」。こうしてバーンズがサシャ・バーデイ博士の助けを借りて仕上げたのが『サイド・エフェクト』の脚本だった。バーデイ博士は当時、ベルビュー・ホスピタルの司法精神医学部副部長の職にあった。「博士のアドバイスは絶対不可欠だった。この映画は厳密に、現実に根差している必要があったからだ」。バーンズの並外れた語り手としてのスキルとバーデイの専門的知識を合体させた結果、驚くべきサスペンス映画が生まれた。
『サイド・エフェクト』場面3「どこで現実が終わり、どこから精神障害が始まるのか。そういう概念に目を向けている」とバーデイは語る。「物事が見えているままかどうか、人にはわからない。そういう意味で、この映画にはヒッチコック的な感覚もある。そして優れた教訓でもあり、大いに楽しめる最高のエンディングになっている」。こうしてストーリー展開を構築する中で、バーンズは本作の撮影現場顧問と共同製作を務めることになったバーデイ博士の助けを借り、米国で高まる抗鬱剤の使用について広範囲なリサーチを行っていった。

現代社会を反映するストーリーに引きつけられたスティーヴン・ソダーバーグ監督

本作の脚本を書いていた長い期間に、脚本のスコット・Z・バーンズは『インフォーマント!』(09)と『コンテイジョン』(11)、そして彼自身が脚本と監督を務め、ソダーバーグが製作総指揮を担当した『PU-239』(06)でソダーバーグ監督とチームを組んだことがあった。バーンズは本作の脚本をソダーバーグと一緒に開発し、ソダーバーグは脚本の進展を近くで見守っていた。
「スコットは興味深いテーマを識別し、それらを商業的な膜で覆うのがとてもうまい」とソダーバーグ監督は語る。「僕は同時にひとつ以上のことをやろうとする映画が好きだ。『コンテイジョン』のようにこの映画はサスペンス・スリラーと言われるだろうが、両作品とも現代社会を反映する現実が底を流れている。それを優雅に扱えれば、観客は正当に評価してくれるだろう」。バーンズは本作を自分で監督する計画を立てていたが、ソダーバーグが監督したいと打診してきたとき、承諾するまでにたいした時間は要さなかった。「スティーヴンには手段があるし、この映画を作ることに大きな興味を抱いてくれた。僕たちの素材選びはとても似ている。それに僕はエゴ丸出しでこれを自分で監督すると言い張るのは嫌だったし、それは芸術的な決断にとってもあまりいいことじゃなかったからね」とバーンズは振り返る。
製作のロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラが語る。「ふたりはいいチームだ。スティーヴンの映画は、常にある種の社会的解説を含んでいる。この物語は、これらの薬剤が我々に何を及ぼすのかを本当に知らないまま、社会は薬剤に頼るようになった、という潜在的な概念の上に築かれている。それが最終的によかったのか悪かったのか、我々は観客の判断に委ねようと思う」。しかしそれは道徳的な曖昧さと人間の弱さを併せ持ち、緻密なストーリー展開のサスペンスで構築された本作において、観客が直面する問いかけのひとつにすぎない。「観客をサスペンスに引き込むのは人間性だと信じている」とバーンズは語る。「人は自分の心と自分の見方と同様、物語の構造によっても思考を振り回される。番狂わせは面白い。それが映画館で起これば、本当に楽しいと思う。でもスティーヴンと僕が望んだのは、それを超えて、観客自身が経験したことを突然彼らの足下に突きつけることだったんだ」。

複雑でユニークなキャラクターに魅了された ルーニー・マーラとジュード・ロウ

『サイド・エフェクト』場面4本作はルーニー・マーラが『ドラゴン・タトゥーの女』(11)でアカデミー主演女優賞にノミネートされて以来、初めて出演した映画となった。デヴィッド・フィンチャー監督の『ソーシャル・ネットワーク』(10)で初めてマーラに注目したソダーバーグ監督が裏話を打ち明ける。「デヴィッドが『ドラゴン・タトゥーの女』をキャスティングするとき、ルーニーを主役にするのをどう思うかと尋ねてきたんだ。僕はその考えに大賛成だった。あの映画は特に有名ではない女優のほうがいいと感じたからだ。僕がルーニーの配役についてデヴィッドを勇気づけたという噂を聞いた彼女と、僕は親しい友人になった。そして今回、エミリー役にルーニーを選んだんだ」。
マーラはこの物語とエミリーという役柄の両方に心を奪われたと語る。「何度も読み返す必要があったわ。脚本の構造はひとつだと思っていても、後から何か別のものがあると気づくの。今はこんなふうにサスペンス・スリラーを作る人はいないわ。古典映画に逆戻りしたように感じたの」。さらにマーラは続ける。「それにエミリーはとても複雑で面白いキャラクターだった。こんなふうに女性のために書かれた役を読むことは少ないわ。通常は恋人や妻といった、男性の脇役を演じることが多いの。こんな重要な役に出会えるなんて、本当にワクワクしたわ」。
またソダーバーグは『コンテイジョン』で共に仕事をしたばかりのジュード・ロウにバンクス博士役をオファーした。「ジュードは執着する演技がとてもうまい」と監督は語る。「何かを求めているときのジュードからは目が離せない。バンクスがアメリカ人ではないことも彼を選ぶ要素になったと思う。だから僕はジュードにアクセントを変えないでくれと頼んだ。バンクスはいろいろなことに対応してきたが、彼が異なる文化圏の出身だということが彼をのちに苦しめる要素になる」。
すぐにこの役に興味をそそられたロウは、精神医学と処方薬の世界を舞台にした本作を、洗練された大人のサスペンス映画だと表現する。「脚本のとても賢いところは、薬剤の問題を過度に強調しないところだ。これはすべてを持つ者とすべてを失う者を描いた作品だ。優れた推理小説の要素もある。おそらく観客はひねった展開を推測し続け、もう一度戻って見直したいと思うだろうね」。

C R E D I T

出演
ジュード・ロウ(ジョナサン・バンクス博士),ルーニー・マーラ(エミリー・テイラー)
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(ヴィクトリア・シーバート博士),
チャニング・テイタム(マーティン・テイラー),ヴィネッサ・ショウ(ディアドラ・バンクス)

スタッフ
監督:スティーヴン・ソダーバーグ 製作:ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ,グレゴリー・ジェイコブズ
脚本・製作:スコット・Z・バーンズ 製作総指揮:ジェームズ・D・スターン
製作総指揮/ユニット・プロダクション・マネージャー:マイケル・ポレール
共同製作/テクニカル・アドバイザー:サシャ・バーデイ博士
美術:ハワード・カミングス 衣装:スーザン・ライアル
2013年/アメリカ/106分/DCP/カラー/配給:プレシディオ/協力:松竹
字幕翻訳:川又勝利/原題:Side Effects(R-15) © 2012 Happy Pill Productions.
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2013/08/30/20:35 | BBS | トラックバック (0)
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