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「ソウルガールズ」/ウェイン・ブレア監督

ウェイン・ブレア
映画「ソウルガールズ」について

公式

2014年1月11日(土)より、渋谷シネクイントほか全国ロードショー

『ソウルガールズ』は、オーストラリアに実在したアボリジニ初の女性ボーカルグループ“サファイアズ”の結成秘話を題材に、自分たちのソウル=魂を見つけ人生を切り開いていく女性たちの生き様を痛快に描いたシンデレラストーリーだ。本国オーストラリア全土では異例の超大ヒットを記録し、各映画祭でも多数の賞を受賞した本作のウェイン・ブレア監督の公式インタビューをお届けする。

ウェイン・ブレア 俳優・脚本家・監督として活躍。ベルリン国際映画祭のクリスタル・ベア賞を受賞した“The Djarn Djarns”(05)、シドニー映画祭デンディー短編映画賞を受賞した“Black Talk”(02) などの短編映画を監督。シドニーシアターカンパニー(STC)の芸術監督アンドリュー・アプトンは、舞台「ザ・リムーヴァリスト(原題)」の監督としてブレアを起用。舞台監督としては、STCの「ロミオとジュリエット」、「ルーベン・ガスリー(原題)」などがある。また、テレビドラマの演出も多く手掛けている。

STORY コネもない、お金もない、才能だってわからない。あるのは歌への情熱だけ。
1968年、オーストラリア。アボリジニの居住区に暮らすゲイル、シンシア、ジュリーの三姉妹と従姉妹のケイは幼い頃より歌が好きで、カントリー音楽を歌いながらスター歌手になることを夢見ていた。だが根強く残る差別から、コンテストに出場してもあからさまに落選させられる。そんな状況から抜け出したいと思っていた矢先、自称ミュージシャンでソウル狂いのデイヴと出会いソウル・ミュージックを叩きこまれることに……。自分たちのソウル=魂を見つけ人生を切り開いていく女たちの姿を描いた逆境シンデレラストーリー!


ウェイン・ブレア監督1 ――この作品との出会いについて、教えてください。俳優として、元となった舞台“Sapphires”に出演されたそうですが、その時にどんなことを感じましたか?

ブレア監督 私をこの物語に導いてくれたのは、トニー・ブリッグスでした。この物語は彼の母親が元になっています。トニーが舞台のために書いた芝居に私が出演していたのです。観客はこの芝居の精神を愛し、最後にはいつも席を立って踊っていたので、この物語がすごい作品であることに気づいていました。それが2005年のことで、その頃からトニーと一緒に映画化へ向けて動き始めていました。

――大好評を博したという舞台作品を映画化するきっかけは?また作品をつくるにあたって気をつけた点や舞台から変更した個所はありますか?

ブレア監督 オーストラリアや世界中のほとんどの人が今まで聞いたこともないような、他にはない真実の物語だと思ったからです。心や魂が伝わってくるオーストラリアに根付く物語です。それに音楽も最高でした!
映画化するにあたり、脚本はいろいろと書き換えましたが、伝えるべき魂とエネルギーの部分についてはほとんど同じです。トニー・ブリッグス(元の舞台の脚本家)はキース・トンプソンと一緒に脚本を仕上げました。トニーは舞台と映画の違いをよく理解していましたね。

――映画化するにあたり、参考にした作品はありましたか?そのタイトルは?

ブレア監督 映画の物語のアイデアを得るために、いろいろな映画作品を見ました。自分が映画を作るうえで大きな手助けとなった作品を1つ挙げるとすれば『ザ・コミットメンツ』でしょうか。

――ファッションやベトナム戦争シーン等時代背景を描くことも難しかったと思いますが、苦労された点は?

ブレア監督 戦争シーンのほとんどはオーストラリア国内で撮影し、その後、ベトナムに行ってサイゴンのシーンを撮りました。今はホーチミンと呼ばれているサイゴンの町は戦後大きく変わり、車とバイクが行き交う大都市です。1968年の雰囲気が残る場所を探すのはとても大変でした。現地で協力してくれたベトナム人のクルーは素晴らしかったですね。衣装は我々の衣装デザイナーが大きな市場で60年代の古着を見つけてきました。ベトナムでは作るための材料が何でも手に入るので、美術スタッフはサファイアズが宿泊するホテルのインテリアも作りました。ホテルの撮影場所となったのはSaigon Art & Galleryで、意外にも我々の撮影を快く許可してくれました。

ウェイン・ブレア監督2――家族の絆も重要なテーマになっていると思いますが、姉妹や家族について、どんな店を意識されて演出しましたか?

ブレア監督 この映画で伝えたいのは家族の大切さです。アボリジニの人々が苦痛を味わった「盗まれた世代」は1970年代に入るまで続きました。議論を呼んだ政府の方針によってアボリジニの子供たちは自分の家から引き離され、白人の家族や施設へと預けられました。この政策によって家族は引き裂かれてしまったのです。この問題については、映画では“盗まれた子供”の1人であるケイに焦点を当てて、家族から引き離され白人の文化に馴染んだ後、再びアボリジニの家族と一緒になることの難しさを描いています。ケイはサファイアズとしてベトナムを訪れることで、自分の家族と文化へ戻ることになります。

――本作の見どころはやはり4人の主演女優のステージシーンだと思いますが、キャスティングはどのように進めていかれたのですか?また、クリス・オダウドのキャスティングについても教えてください。

ブレア監督 サファイアズの女性メンバーをキャスティングするために、全国規模でオーディションを行いました。オーストラリア全土でオーディションを行いましたが、オーディションはとても素晴らしかったですね。そして最終的にすでに有名な2人のオーストラリア人パフォーマーをキャスティングしました。ゲイルを演じたデボラ・メイルマンは素晴らしい役者で、最年少のジュリーを演じたジェシカ・マーボイは、オーストラリアで最も有名な女性ミュージシャンの1人です(オーディション番組「オーストラリアン・アイドル」で発掘された)。そして2つの新しい才能、オーストラリア国立演劇学院を卒業したばかりのミランダ・タプセルとシャリ・セベンズを起用しました。クリスはとにかく面白い人で、『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』での演技を見た時に、デイヴの役を演じるのは彼しかいないと思ったんです。

――本作で60年代のヒット曲が数々と出てきます。音楽プロデューサーであるブライオン・ジョーンズと話し合いながら楽曲を決めていたそうですが、選曲するにあたってのポイントはあったのですか?

ブレア監督 音楽プロデューサーのブライ・ジョーンズ(本名ブライオン・ジョーンズ)は、経験豊富かつ成功を収めているオーストラリアのプロデューサーで、ポップ・ソウル音楽ユニット「Rockmelons」結成時のメンバーでもあります。私は彼と一緒に物語の時代に合った音楽を探すことにしました。それで『ソウルガールズ』の音楽についてブライと話をしている時、私がこれまでにストックしてきたお気に入りのソウルミュージックの中から掘り起こそうということになったんです。その後、音楽を映画に合わせて入れていくのはとにかく楽しかったですね。ウェイン・ブレア監督3

――沢山の人が、この作品を観て、夢を諦めずに頑張る素晴らしさを体感されていると思います、本作を通して伝えたいことはどんなことですか?

ブレア監督 この映画を観た人に感じてほしいのはまさにそれです。自分の夢や未来への希望を捨てずに、目の前に広がる人生の困難に立ち向かっていく大切さを知ってほしいですね。

ソウルガールズ
監督:ウェイン・ブレア
出演:クリス・オダウド『フライズメイズ史上最悪のウェディングプラン』、
デボラ・メイルマン『裸足の1500マイル』、ジェシカ・マボーイ
配給:ポニーキャニオン 後援:オーストラリア大使館
宣伝協力:オデュッセイア、アニープラネット、T-BASIC
©2012 The Sapphires Film Holdings Pty Ltd, Screen Australia, Goalpost Pictures Australia Pty Ltd, A.P. Facilities Pty Ltd and Screen NSW.
http://soulgirls.jp/

2014年1月11日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町、
ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー!

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2014/01/08/15:59 | トラックバック (0)
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