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早熟のアイオワ

ロサンゼルス映画祭 優秀演技賞受賞(ジェニファー・ローレンス)

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2014年2月22日(土)より、新宿シネマカリテほか全国順次公開

INTRODUCTION

オスカー®女優ジェニファー・ローレンスの初主演作にして、初受賞作!
ハリウッド若手NO1「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」の、クロエ・グレース・モレッツ共演!
ハリウッド注目の二大若手女優の原点がここに!

『早熟のアイオワ』売春婦の母親と暮らす少女たちの衝撃的な暮らしを描く本作は、91年「ハートブルー」で注目を浴び、その後「プリティ・リーグ」、「タンク・ガール」などの話題作にも出演した女優ロリ・ペティが、自ら監督・脚本を手がけた自叙伝的映画。
劇中でロリを演じるのは、「世界にひとつのプレイブック」で見事アカデミー賞®主演女優賞を受賞、「ハンガー・ゲーム」など話題作への出演が続くジェニファー・ローレンス。自ら脚本を選び抜き、初主演した本作で初受賞を果たした。撮影当時17歳だった彼女は、すでにそのプロ意識の高さと女優としての才能を証明する。そしてその妹役には、「キック・アス」のヒットガール役で大ブレイクを果たしたクロエ・グレース・モレッツ。10歳にして鮮烈な存在感を放ち、その才能の片鱗を見せつけている。ハリウッドで今最も注目される二人が、最悪の環境に暮らす少女たちを、痛々しくも力強く、体当たりで演じきった衝撃作。

Story

少女たちに突きつけられる、残酷な現実――大人になるしかなかった

1976年、アイオワ州のカウンシルブラフス。
この何もない小さな町で暮らす14歳のアグネス(ジェニファー・ローレンス)。
彼女の家は“ポーカー・ハウス”。その不法居住者の家には、夜になるとドラッグディーラーたちがポーカー賭博やセックス目的でやってくる。しかも、母親(セルマ・ブレア)はアグネスに売春を強要。常に危険にさらされた環境の中、幼い妹2人を守りながら、絶望の底で生き抜こうと必死にもがく。しかし、更なる過酷な事件が彼女を襲う――。

インタビュー

*WEB「collider.com」掲載 米公開(2009年7月19日)直前の
ジェニファー・ローレンス&ロリ・ペティ監督 インタビュー 1/2

――脚本のなにが魅力的だった?

ジェニファー・ローレンス 当時はまだ若かったから。まだ何もしていなかったし、読みたいと思った脚本はすべて読んでいたわ。でも今は大人になって、自分の視点からこの脚本がいかに面白くて素晴らしいか分かるようになったの。この脚本には牙があって、とてもリアルだし、醜い。そういう普段は魅力的に感じないものに、逆に魅了されたわ。当時は若かったし、ただ楽しそうだなと思って。映画だったし。それでオーディションを受けて、受かって、演技をしたの。今だからこそ当時を振り返ってとても感謝しているわ。

――この脚本が実話に基づいていると聞いて、どんな気持ちだった?撮影する前からわかっていた?それとも撮影途中に知った?

ジェニファー いいえ、全部終わってから知ったの。誰も私が演じているのがロリだって教えてくれなかったわ。脚本に実話に基づいていると書いてあったみたいなんだけど、たぶん最初のページを読まなかったのね。撮影をしている最中からちょっと気付いてはいたの。私が気付くような小さなきっかけがいくつかあったのよ。例えばロリはバスケットボールがすごく上手で、私にバスケの動きを直接教えてくれたの。それと登場人物はE・E・カミングスの大きな詩集を持っていて、全部記憶しているという設定だったんだけど、ある日小道具のその本を持ってきて、ロリが「懐かしい!」と言って、すべてのページの詩を全部暗唱出来たの。そのときから不思議には思っていたんだけど、誰にも聞きたくなかったのよね。あとからレビューを読んで、彼女の自叙伝だってわかったの。

――セルマ・ブレアとのシーンは映画の中でも重要で力強い印象があるけど、気持ち的にはどう感じた?セルマと仕事するのはどうだった?

『早熟のアイオワ』場面1 『早熟のアイオワ』場面2 ジェニファー とてもやりやすかったわ。セルマはすごい女優だと思うの。それは彼女を見ていればわかるし、それに彼女はとても才能のある女優でしょ。彼女はいつも私の目を見て、回りの言動を常に把握していたわ。カメラが回っていないところでもね。感情的になるシーンは、演技の一環に過ぎないわ。だから何も怖くなかったの。彼女がやりやすいようにしてくれたから。そういった能力のある女優と仕事をしていると、自分もその気になれるのね。

――監督としてのロリと仕事をするのはどうだった?

ジェニファー すごく楽しかったわ。たくさん学んだし。汚い言葉をたくさん覚えたわ。うそ、冗談よ(笑)彼女は私が初めて仕事をした監督の1人――。

ロリ・ペティ監督 でもそこからが大変だったのよね。

ジェニファー そう、そこからが大変だったの。この仕事をして私が一番驚いたことは、彼女は脚本が書けるということなのよ。みんなが映画を観るのと同じように脚本も読めたら良いんだけど。ロリがただ話しているようなものなのよ。本当にそんな風に書かれているの。彼女は自分の頭の中にあるものを取り出して、彼女が聞いて感じたのと同じように、それを全員に正確に伝えることが出来るの。すごい目を持っているわ。彼女は私にどうするべきか指示を出すの、それがちょっと変な指示なのよ。そのときは何の意味も感じないんだけど、あとになって私がいかにそれに助けられたかが分かるの。彼女はコミュニケーションの方法をすごくわかっているのよ。きっとそれは彼女が女優だから、私にどう伝えるのがベストなのかわかっているからなのね。

ロリ 私はジェニファーが何をしていて、何をしていないか、そして何をするべきかわかっていたの。すべて理解していたけど、じゃあ彼女が最後に食事をしたのは?寝たのは?誰の声が聞こえている?誰が煩わしい?誰が目に入る?というところまではわからない。役者はわかっているのに、監督がわかっていないことはたくさんあるのよ。

――映画の中で実際に体験したことはどれくらいの割合なの?共同脚本家のデヴィッド・アラン・グリアはそこにどういう要素を足したの?

ロリ そうね、銃のシーンが足された以外は100%実話よ。映画は銃がなくては成り立たなかったの。だから銃を追加したの。デヴィット(本作の脚本家)のアイディアよ。デヴィットは私の家に2週間半もいて、私の話を聞きながら「それでなにが起きたの?その先は?その後は?」って。クレイジーな画家や作家や俳優っていっぱいいるけど、でもこのクレイジーな男はちょっと違ったの。彼はイェール大学出身で、両親も医者なのよ。この映画を観た人はみんな、デヴィットが書いたものと思って、アメリカは人種差別の国だって思うかもしれない。でも違うの。デヴィッドは、あのバーのシーンで実際にどんな会話があったのか何も知らなかったのよ。私はただ、バーで笑いが起きていると書いただけなのよ。私が言っている意味がわかるかしら?もう一度言うけど、彼はイェール大出身なの。本当に頭が良いのよ。ジェニファーや男の子たちのバスケットボールのシーンも、姉妹たちと近所の人たちとの散歩中の会話もそうなの。私が彼に電話をして、「もう少しセリフが必要だわ」と言っただけなの。脚本に書かれたものと、実際にセットにいるときとはまったく違うのよ。セットにいるときと、編集室にいるときも違う。さらには、編集室にいるときと、完成した映画は違うの。割り切らなきゃいけないのよ。 例えば彼は「青い自転車と黄色いトラックが必要だ」と言って、でも映画を観ると「彼女は黄色いトラックを運転している」。手放さなきゃいけないのよ。抗うことは出来ないの、そういうものなんだもの。『早熟のアイオワ』場面7 『早熟のアイオワ』場面4私とデヴィットが、2ページ分書いたシーンがあったんだけど、本当は5ページなくてはいけなかったの。しかも5分で5ページに仕上げなくちゃいけなくて、デヴィッドに電話をかけたら、彼は常に仕事をしているから、何のことだか瞬時に把握するの。それで彼は「わかった、どこのシーン?」、「じゃあ君は女の子役で、僕が父親役ね」と言って、「よし、じゃあ台本を読み上げて、あとはアドリブで」って始まるの。それで私が、「あなたがパパだったら良かったのに」と始めると、彼は「僕はパパにはなれないよ」って、私が続けて「わかってるわ」と言うと、彼は「なんでかわかる?」って。「なんで?」って聞くと、「君を殺しちゃうからだよ」って、こんな風に電話で会話が続くの。その後、私が「そんなことしないわ」って言うと、「するよ。キスで君を殺すんだよ」って彼が続けて、私が「キスで人を殺せないわ」って。電話一本でこの会話が出来たのよ。私は携帯から電話をかけていて、彼はサクラメントだかどこだかにいて、脚本を電話で仕上げていったの。これが才能とか愛に恵まれた天才とか呼ばれる人たちがすることなのよ。こんなようなことをして、映画を作っていったの。

インタビュー後半へ

C R E D I T

監督・脚本:ロリ・ペティ 「ハートブルー」「クリスマス黙示録」※ともに出演
脚本:デヴィッド・アラン・グリア
製作:スティーヴン・J・キャネル「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」,
マイケル・ドゥベルコ「THE THING ザ・シング」
撮影:ケン・セング「ステップ・アップ3」「REC:レック ザ・クアランティン
出演:ジェニファー・ローレンス「世界にひとつのプレイブック」「ハンガー・ゲーム」,
クロエ・グレース・モレッツ「キック・アス」「ダーク・シャドウ」「モールス」,
セルマ・ブレア「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」「ザ・フォッグ」,
ボキーム・ウッドバイン「デビル」「Ray/レイ
アメリカ/2008年/英語/93分/原題: THE POKER HOUSE/R-15+
© The Poker House LLC 2009 配給:アット エンタテインメント
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2014年2月22日(土)より、新宿シネマカリテほか全国順次公開

2014/02/08/12:59 | トラックバック (0)
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