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映画『リアリティのダンス』
アレハンドロ・ホドロフスキー監督記者会見レポート

『リアリティのダンス』アレハンドロ・ホドロフスキー監督記者会見レポート

『ホドロフスキーのDUNE』2014年6月14日(土)より、
『リアリティのダンス』2014年7月12日(土)より、
新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、 渋谷アップリンクほか、全国順次公開


――『リアリティのダンス』の劇中で、町の店の看板に日本語のものがありましたが、日本的なものを取り入れた理由は何ですか? もうひとつ質問があって、次回作の『フアン・ソロ』のことをお聞きしたいです。

アレハンドロ・ホドロフスキー監督3ホドロフスキー 『リアリティのダンス』の舞台となっている私の故郷のトコピージャというところはチリの北部のとても小さな村で、鉱山の隣にあります。採掘をするときに出るダイナマイトの粉が土壌に合い、ある種の植物が育って、トコピージャはその交易で生計を立てていました。港には40隻の船が停泊し、カリフォルニアと行き来していました。大きな娼婦の町でもあって、水夫たちがたくさん来るので娼館は流行っていました。とても豊かな地域であり、たくさんの国籍の人がやってきて、その中に日本人もいたわけです。映画の中で描いたことですが、私の母は火事で焼け死んでしまった自分の父親を深く愛していました。そして同じ金髪で生まれた私を父親の生まれ変わりだと思っていました。私は髪を伸ばしていましたが、私の父はとても男性的な人なので「女の子みたいだ」と言って連れていった床屋というのが、実は日本人の店でした。彼は私の髪を短く切り、帰宅した私を見たとき母は本当に心臓発作を起こしそうでした。自分の父親が殺されたように感じたのでしょう。母はまだ髪の毛が残っているのではと床屋に飛んでいきましたが、すでに全部掃いた後でした。母は床屋を憎み、私のことも憎みました。非常に大きな恨みだったと思います。それから80年後、私はトコピージャを再び訪れました。すべてが昔のままで、日本人の床屋もありました。そして同じような日本人がいました。「どうして!?」と驚くと、彼は「私は息子です」と答えました(笑)。80歳でした。それはさておき私の人生にとって日本人の床屋は非常に大きな役割を果たしました。なぜなら私はそこで母を失ったからです。その問題を起こしたのは父ですが、父のほうは床屋と親しく、一緒に弓を放ちに行ったりしていました。そして床屋を通して私の日本文化への興味が始まっていたのです。初めて日本に来たときに、日本人の床屋の話し方や行動の仕方、なぜ床屋に短いカーテン(筆者注:暖簾?)があったのかなどが理解でき、知らず知らず日本文化に触れていたことに気付きました。あそこに日本人の床屋がいなかったら私の長髪が突然なくなることもなく、今私がどうなっているのか分かりません。今は床屋に感謝しています。私の家には日本人の床屋のフィギュアがあります(笑)。映画に日本語が出てくるのはごく自然なことなのです。答えになっていますか?

――はい、ありがとうございます。

ホドロフスキー (興に乗ったように)でも『ホーリー・マウンテン』(73)を観ていただければ……、あの作品の最初のシーンの儀式は日本の茶道からインスピレーションを得て作ったものです。『サンタ・サングレ』に出てくるストリッパーは日本のロリータポルノ雑誌を見てインスピレーションを受けたものです。日本人が女子学生と何をしているのか想像できませんが、とてもエロティックでした(笑)。日本文化は私の中に大きな刻印を残しているわけです。『エル・トポ』(70)はウェスタンというアメリカ文化の影響を受けています。でも私が作ったのはイースタンで、師がいたりするというのは東洋の文化を入れたカウボーイを作ったわけです。(客席の最前列にいた黒髪の女性を手招きし)私の妻です。どれだけ東洋が好きかということがお分かりいただけると思います。(笑)。

司会者 奥様のパスカルさんは後ほどまたご紹介させていただきます。

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2014/05/02/20:03 | BBS | トラックバック (0)
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