日本映画界の母 スクリプター 白鳥あかね
名匠の片腕 33作品一挙上映

スクリプターの第一人者、白鳥あかね。
新藤兼人・マキノ雅弘監督の現場見習いから始まり、日活黄金期の〈渡り鳥〉シリーズでは斉藤武市、日活ロマンポルノでは神代辰巳の女房役として活躍。またフリーランスの女性映画人として根岸吉太郎・池田俊春ら若い世代と共闘。さらに、日本映画・テレビスクリプター協会設立に尽力し、副理事長を務める。それらの功績が讃えられ、2004年文化庁映画功労表彰部門、第37回日本アカデミー賞協会特別賞を受賞。

名画座ラピュタ阿佐ヶ谷は2014年6月15日より、『スクリプターはストリッパーではありません』白鳥あかね（国書刊行会4月25日発売）の刊行記念として、監督の傍らで映画を記録し続ける、白鳥あかねさん代表作33本を特集上映いたします。

西河克己監督「孤獨の人」は今回ニュープリント上映。皇太子殿下とご学友たちの学園生活を描いた端正なつくりの青春ドラマ篇。藤島泰輔の原作は、世間を賑わせ大ベストセラーとなりました。ご学友役に津川勝彦、ブレイク前の小林旭が登場します。
また、スクリプターとしての一本立ち作品、新藤兼人脚本・中平康監督「狙われた男」や、吉永小百合が難病・軟骨肉腫患者を熱演し、観客を泣かせる斎藤武市監督「愛と死を見つめて」。ブラジルに長期ロケを敢行した小林旭100本記念作品「地球40度線 赤道を駈ける男」。
さらに、マイト・ガイ小林旭の出世作！斉藤武市監督の痛快アクション「ギターを持った渡り鳥」や、白鳥あかねさんが脚本をてがけた小沼勝監督・日活ロマンポルノ作品「隠し妻」をぜひお見逃しなく！

【上映作品】
『人生とんぼ返り』(1955年／マキノ雅弘監督)
『南国土佐を後にして』(1959年／斎藤武市監督)
『男が爆発する』(1959年／舛田利雄監督)
『フランキー ブーチャンのあゝ軍艦旗』( 1957年／春原政久監督)
『弧獨の人』(1957年／西河克己監督 ニュープリント・16mm)
『狙われた男』(1956年／中平康監督)
『女高生レポート 夕子の白い胸』(1971年／近藤幸彦監督)
『ギターを持った渡り鳥』(1959年／斎藤武市監督)
『野良猫ロック 暴走集団’71』(1971年／藤田敏八監督)
『果てしなき欲望』(1958年／今村昌平監督)
『女教師 甘い生活』(1973年／小沼勝監督)
『東京の暴れん坊』(1960年／斎藤武市監督)
『人魚伝説』(1984年／池田敏春監督)
『愛は降る星のかなたに』(1956年／斎藤武市監督)
『姐御』(1969年／斎藤武市監督)
『濡れた欲情 特出し21人』(1974年／神代辰巳監督)
『愛と死をみつめて』(1964年／斎藤武市監督)
『悦楽学園 禁じられた遊び』(1980年／神代辰巳監督)
『ろくでなし稼業』(1961年／斎藤武市監督)
『恋人たちは濡れた』(1973年／神代辰巳監督)
『あばれ騎士道』(1965年／小杉勇監督)
『隠し妻』(1972年／小沼勝監督 ニュープリント)
『ネオン警察 ジャックの刺青』(1970年／武田一成監督)
『死霊の罠』(1988年／池田敏春監督)
『 花ひらく娘たち』(1969年／斎藤武市監督)
『狂った果実』(1981年／根岸吉太郎監督)
『骨まで愛して』(1966年／斎藤武市監督)
『地球40度線 赤道を駈ける男』(1968年／斎藤武市監督)
『身も心も』(1997年／荒井晴彦監督)
『わたしたちのSEX白書 絶頂度』(1976年／曽根中生監督)
『縄張はもらった』(1968年／長谷部安春監督)
『濡れた週末』(1979年／根岸吉太郎監督)
『帰らざる日々』(1978年／藤田敏八監督)

料金
一般…1,200円、シニア・学生…1,000円、会員…800円　※水曜サービスデー…1,000円均一
●各回定員入れ替え制　●上映開始後10分を過ぎての入場は不可。
●午前10時15分より当日の全回分の整理番号付き入場券を発売。 ●定員48名になり次第、締め切り。
●作品により画像、音声が必ずしも良好でない場合があります。