インタビュー
吉田浩太監督/『女の穴』

吉田 浩太 (監督)
映画「女の穴」について

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2014年6月28日(土)より、ユーロスペース渋谷ほか全国先行レイトショー/7月2日(水)より、全国全メディア同時公開

(取材:深谷直子)

吉田浩太監督3――とてもいい映画で公開が楽しみです。この作品は劇場公開とほぼ同時にDVD、ネット、TVといろんなメディアでも公開されるそうですが。

吉田 そうなんです。新しい試みで。僕としてはやっぱり劇場で観てほしいというのがあるんですよね。環境がいちばんいいですから。劇場で観てもらうということを主眼にしているんですけど、でもこれからの時代においてはそれだけではちょっと古い考えだったりもするので。今後DVDとか配信とかで同時に観ていくという流れにもなっていくと思うんですよね。それが早いか遅いかだけで、今回は実験的な試みですが、やることによって面白い広がりが見れるといいなあと思っています。劇場の入りに関しては正直響くだろうなあと思うんですけど、でも同時にやることで劇場へのフィードバックも何かあるかもしれない。DVDで気に入ってやっぱり劇場でも観たいと思って足を運んでくれる方がいるかもしれませんし、期待したいなあと思いますね。あとはおっしゃってくださるように『女の穴』という作品には広がり感というか爆発的なものが最終的にあるので、そういう同時多発的な戦略が作品性とミックスした形で広がったりしてくれないかなあとちょっと思っていますね。

――そうですね、映画がこうした流れで動いているのは現実のことで、地方の人などには話題になっているときに観られるのは嬉しいことだとも思いますし、試みが成功していい形で広がってくれたらいいなと思います。でもやっぱり劇場で迫力ある映像と音響で観てほしいですよね。最近組んでいらっしゃる松本章さんの音楽がすごくよかったです。場面ごとに凝っていてとても合っていました。

吉田 松本さんとは2年前の「MOOSIC LAB」で『きたなくて、めんどうくさい、あなたに』(12)という作品を一緒にやったのが最初で、それからずっとお願いしているんですけど、赤犬っていうバンドもやっててちょっと変わった方ですよね(笑)。最近は丸くなったと思いますけど。『女の穴』も、その前に撮った『ちょっとかわいいアイアンメイデン』(7月19日公開)もかなり音楽が付いているんですよ。松本さんは音楽を作るのにすごく考えて時間をかける人なので、そういった部分ではすごく苦労しましたけど、「いい経験やわ~」とか言ってやってくれました。まあちょっと特殊なストーリーなので面白がってやってくれたみたいですね。とてもクオリティの高い音楽を付けてくれました。

――エンディングのMAMADRIVEの曲がまたドラマティックで高揚します。

吉田 MAMADRIVEさんはバップさんの推薦だったんですけど、それまでの曲を聴いたら女の狂気とか業をシャウトしてて、彼女たちが作ったら面白いことになるだろうなと思っていて、実際できたものがすごく面白くて。最初のデモですでにああいう女の感情を歌う歌詞ができていて、「もう少し宇宙的な広がりがあるといいですね」っていうことを話したら、歌詞に「宇宙」という言葉を入れてくれたり、音源的にも広げてくれたりしてできあがりました。映画のラストで宇宙空間へ行って、さらにこの曲が流れたらまた持ってかれますよね。とても広がりのあるエンディングになったんじゃないかと思ってて、それはMAMADRIVEさんの力が大きいですね。

――すごくドライヴ感があってカッコいいですよね。歌詞も本当に世界観を理解して書いてくれたんだなと。

吉田 そうですね。ヴォーカルのシブヤ(マサコ)さん自身も、この間一緒に大阪にキャンペーンで行ったんですけど、ものすごくエロかわいい人で(笑)。エロいって言ってもAV的なエロさじゃなくてちょっと変態チックなエロさがあって、僕とかが知っている拷問とかSMとかでその道の方の名前を言ったら全部知ってる(笑)。とんでもないなと。だから好きなんでしょうね、こういう世界が。

『女の穴』場面11 『女の穴』場面12――相性よすぎですね(笑)。この作品はメディアだけではなく、漫画と映画と音楽とのコラボというところでも工夫して広げているなとも思って。ふみふみこさんもMAMADRIVEさんも映画を一丸となって応援しているのが感じられますよね。今は映画も音楽も取り巻く環境は悪くなっていて、作り手は発信する手法までいろいろ考えていかなければならなくなっていると思うんですが、やっぱりそういうことも意識しているんですか?

吉田 そうですね、映画だったり音楽だったりの複合的な要素というのはやっぱりすごく重要だと思ってます。特に『女の穴』の場合は原作にヴィレッジヴァンガードとかのサブカル的なにおいがあるじゃないですか。その部分をやっぱり外しちゃダメだと思ったんですよね。それは映像的な部分だけではなくて音楽などの要素を入れないと出てこないので、そこは外さないようにしたかったというのはありましたね。単純な純映画というよりはサブカル的な文化というのを入れてというのができればなと考えていました。

――本当に世界観を追求されていて、吉田監督の『女の穴』への愛情の深さがよく分かりました。多くの方に観ていただきたいですが、吉田監督はどんなお客さんに届いてほしいですか?

吉田 女性の方に観てほしいんですよね。男は観ると思うんですよ、こういうタイトルですし、気軽に来てくれるんじゃないかと思うんです。でも女性にとってはエロの部分で、まあ最近はそうでもないですけど、やっぱり敷居が高いじゃないですか。そういう方が観たときにエロくて引くとかいうことはないと思いますし、それ以上にドラマの部分を見てもらえると思うので、女性に観てもらいたいなと思いますね。

( 2014年6月26日 麹町・バップで 取材:深谷直子 )

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女の穴 2014/95分/カラー/ビスタビジョン/R-15(セルDVD/BDはR-18)
出演:市橋直歩 石川優実 小林ユウキチ 布施紀行 青木佳音 / 酒井敏也
原作:ふみふみこ(リュウコミックス/徳間書店刊)
脚本・監督:吉田浩太(「ユリ子のアロマ」「オチキ」「うそつきパラドクス」)
音楽:松本 章 主題歌:MAMADRIVE「女の穴」
製作:岡本東郎 嶋田 豪 平野健一 宇田川 寧 プロデューサー:行実 良 若林雄介
アソシエイトプロデューサー:関 顕嗣 撮影:山崎裕典 照明:岩切弘治 録音:小原善哉
美術:露木恵美子 装飾:斉藤暁生 製作:バップ、アイエス・フィールド、徳間書店、ダブ
製作プロダクション:ダブ 配給・宣伝:アイエス・フィールド/アルゴ・ピクチャーズ
©ふみふみこ/徳間書店・2014映画「女の穴」製作委員会
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2014年6月28日(土)より、
ユーロスペース渋谷ほか全国先行レイトショー
7月2日(水)より、全国全メディア同時公開

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2014/07/02/20:25 | BBS | トラックバック (0)
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