インタビュー
「複製された男」/ジェイク・ギレンホール

ジェイク・ギレンホール
オフィシャルインタビュー
映画「複製された男」について

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2014年7月18日(土)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開


二面性をもつ人間について

ジェイク 「複製された男」場面2僕らは白と黒や、陰と陽みたいに分かり易いストーリーには慣れているし、コンセプトも理解出来る。この映画を不穏に感じるのはハッキリと明暗が分かれていないからだと思うよ。今までの対立の概念を破壊してしまうくらい、観客を困惑させることが出来たら面白いね。“アダムとアンソニーは同じでバランスが取れている”と思いがちだけど、アンソニーのちょっとした出番は時間を要しているアダムにも勝るんだ。特に二人一緒に登場する時とかね。だから対等とは言えないかもね。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が“オトゥール”と呼ばれていることについて
※オトゥールとは「創造的な統制を保つ、映画製作者」の呼称

ジェイク  前にも言ったように、この映画は彼のヴィジョンなんだ。彼そのものだよ。“オトゥール”は全てをコントロールしたがり、全員に細かい指示を出し、言う事は絶対だと皆思いがちだけど、僕はそうは思わない。彼はオトゥールだけど、本当の意味でのコラボレーターだし、僕や撮影監督や皆の頭の一部分を借りて自分の考えとヴィジョンに影響を与えているんだ。共に仕事をした人間として言うけれど、彼と仕事をするのは最高だよ。ストーリーに直接意見できる権限を与えてくれるのは俳優としてこの上ないことだよ。特に自分が演じるキャラクターの視点から見た世界観を描いた映画だからね。加えて今回は、彼の母国語ではない英語で撮る初めての作品だったから、たまたま主役を任されて英語を母国語とする僕は、彼に“本物のネイティブはそんなこと言わないよ”なんて指摘もしたけど、常に受け入れてくれたよ。彼はそういったプロセスを重ねることで良い関係が築けることを知っていたんだ。僕は彼を信頼することが出来たし、僕も彼の信頼を得たと思いたいね。結果的に僕らはお互いにとても正直な関係を築けたし、とても素晴らしいことだと思っている。時にそれは“重く”もあり、時にそれは……“軽い”とでも言えばいいかな。例えば彼の英語の訛りをバカにすることもあるし、彼はそれに対して全く怒らないんだ。けれど何かに集中している時には、ジョークとかは一切ナシだ。僕らにとって映画制作は真剣なことだし、撮影の場は神聖なものだからね。同時にそこは尊重しつつも、それ自体に対して笑い合うこともある。映画を作っていられることだけでも幸せだと分かっているからね。ジョークは一切ナシで真剣そのものでシーンを模索する日もあれば、互いを笑わせようとする時もある。ある日の事を覚えているんだけど、その日ドゥニはとても思い悩んでいた。だから僕は彼に「ちょっと休もうか、これは映画なんだから「と言ったんだ。そしたら彼が「そう言ってくれて本当に助かる」と言った。僕らは映画制作が大好きで映画を作るためにここに集まっているけど、これが当たり前のことではなく、恵まれているんだと皆自覚しているよ。つまりオトゥールとは自分の思い描くヴィジョンを明確に示すことの出来る人間の呼び名だよ。そのために彼に賛同する優秀なスタッフを集めたんだ。幸いにも僕はその一部になれたけど、最終的にはこれは彼の映画であり、それ以外の何物でもない。僕は彼の美しい想像の世界の中でダンスを踊っているだけなんだ。それは僕の特権であり、踊るには最高の場所だよ。

相手役の女性陣について

ジェイク この映画の凄いところはとても個性的な3人の女性の存在と、それを見事に演じた女優がいるという点だね。イザベラ・ロッセリーニの場合は一つのシーンを一日で撮ったわけだし、メラニーとは役作りなどに対して話し合ったけれど、サラに関しては凄い存在感と高潔さ、そして誠実であるための必死さとでも言うべきものがあった。それと彼女とは演技に対する姿勢や取り組み方に対して似たような考えがあることにも気がついたんだ。前にも言ったけれど、この映画は色んなことに対する発見そのものだから、そのプロセスが面白かった。自分が考えつかないような事を考えてくれる人が一緒にいて欲しいし、ワンシーンでもストーリー全体でも、誰かが手助けしてくれるのはありがたいよ。この映画の場合、現場に来るたびに“このシーンはちゃんと理解しているつもりだけど、昨日や先週やったアドリブを考慮するとどうするのがベストかな……また皆はどう進めるだろう”っていうのがあったね。ドゥニ監督の映画への解釈を考慮すると、各シーンで求められているパートナー、特にサラが演じるヘレンの役には、ただ入ってきて空間を埋めるだけではなく、答えを導き出すことが求められているんだ。彼女との共演は最高にいい経験だったよ。

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複製された男 2013年/カナダ・スペイン合作/シネマスコープ/カラー/ドルビーデジタル/90分/R15+
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ(『プリズナーズ』『灼熱の魂』)
出演:ジェイク・ギレンホール(『プリズナーズ』) 、メラニー・ロラン(『イングロリアス・バスターズ』)、サラ・ガドン(『危険なメソッド』) 、イザベラ・ロッセリーニ(『ブルーベルベット』)
原作:「複製された男」(ジョゼ・サラマーゴ著、彩流社刊)
配給/クロックワークス、アルバトロス・フィルム 後援:カナダ大使館、ケベック州政府在日事務所
©2013 RHOMBUS MEDIA (ENEMY) INC. / ROXBURY PICTURES S.L. / 9232-2437 QUEBEC INC. / MECANISMO FILMS, S.L. / ROXBURY ENEMY S.L. ALL RIGHTS RESERVED.
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2014/07/05/19:32 | BBS | トラックバック (0)
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