インタビュー
佐藤かよ(女優)/『鬼灯さん家のアネキ』

佐藤 かよ (女優)
映画『鬼灯さん家のアネキ』について

公式サイト

2014年9月6日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開

(取材:深谷直子)

佐藤かよ2――谷桃子さんはいかがでしたか?

佐藤 桃子ちゃんは一緒の部屋で待っているときとか常に笑っているんですよ。明るいんですよね。で、私も結構人と目が合うとつい笑っちゃうタイプなんですよ。だけど映画の中のキャラクター的にはそうじゃないじゃないですか。麻衣ちゃんとハルちゃんの距離感もそんなに近くないし。だから「やばいな、これ以上しゃべると私止まらなくなる」と思って、集中力を維持するためにあえてちょっと距離を置くようにしてました。しゃべりたいけどしゃべれない、人と接したいんだけどしゃべれない、という水野麻衣ちゃんのように自分がなってきて。それが変な感じでしたね。

――本当に自分でいろんなことを考えながら映画に取り組まれたんですね。佐藤さんご自身のことも伺いたいのですが、22歳のときに書かれたエッセイ集『Re-born』を読ませていただいて、とても感銘を受けました。

佐藤 あ、懐かしい! ありがとうございます。

――佐藤さんの今までの人生にも葛藤やご苦労がいろいろとあったんですよね。心は女性なのに男性の身体で生まれてしまい、そのことでまわりからちょっと変な目で見られたりして、学校にも行くのをやめてしまって。そういう過去があって、でもやっぱり自分らしく生きようということで今の佐藤さんがいるんですけど。そういう経験がこの役に活かせたところもあったのでしょうか?

佐藤 同じ経験を映画の中の登場人物たちがしているわけでもなかったし、そういう話でもなかったので、そこまで深く照らし合わせたりとかは考えなかったんですけど、でもやっぱり麻衣ちゃんが人に対して抱く恋愛感情を表に出すことによって世間の常識だとか人にどう思われるかとか、そういうことを気にしている部分は多分大きいんじゃないかなと思っていて。それは吾朗くんにもハルちゃんにもやっぱり言えることだし、そういうしがらみじゃないけど世間のルールみたいなものに縛られて素直になれない気持ちはよく分かったし。恋愛だけじゃなく、普通に社会に出ている人とかも、小学生でも中学生でも、自分の気持ちをストレートに言うのって簡単そうでなかなか難しいと思うんです。「こう言ったら嫌われるかな、こう言ったらどう思われるのかな」とか、そういう他人と自分のギャップみたいなことを、水野麻衣ちゃんは特に感じているキャラクターなのかなと感じたので、そこに私は共感しましたし、観てくださった方にも共感してもらえるんじゃないかなあって思いました。

――確かに誰でも他人の反応を気にするところはありますし、逆に型にはめて他人を見てしまうところもありますよね。映画の冒頭のシーンでも、水野は「世間体を気にし過ぎているんじゃない?」と言って吾朗に感心されるんですが、それが映画全体の大きなテーマのひとつなんですよね。

佐藤 そのシーンでの出来事に関してだけではなくて、いろんなことに関して「他人がどう思おうと関係ないんじゃない?」っていうのが、観ている人にとって「自分の生活の中にもそういうことが結構あるよなあ」とか、「内容は違うけどこういう経験あるよなあ」とか、思ってくれたらいいなあって思います。

――今回やってみて、演技が面白いなとかそういうことは思われました?

佐藤 すごく楽しかったですし、また機会があれば演技というものに挑戦したいなとすごく思いました。でもまだこの作品を観た人がどう思うのかなっていう感想をあんまり聞いていないし、今までの仕事ではそういうことがなかなかなかったんですね。広告とかテレビとかそういうものしかなかったので、自分が演技をして人がどう思うのかっていう経験がないので、そのへんをまずは聞いてみたいな、そうしたらまた次の目標とか見えるかな?って思います。

――ああなるほど、じゃあ映画が公開されて反響が返ってくるのが本当に楽しみですね。

佐藤 はい、楽しみです。

――体当たりすることばかりでとても大変だったと思いますが、その努力が表れる素敵な映画になったと思います。公開を楽しみにしています。ありがとうございました。

( 2014年8月21日 飯田橋・角川書店にて 取材:深谷直子 )

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PART2:今泉力哉監督 × 佐藤かよ 対談 |  PART3:今泉力哉監督単独インタビュー

鬼灯さん家のアネキ 2014年/日本/カラー/118分
出演:谷桃子 前野朋哉 佐藤かよ 川村ゆきえ 古崎瞳 岡山天音 葉山レイコ 水澤紳吾/モト冬樹
原作:五十嵐藍(株式会社KADOKAWA 角川書店刊) 監督・編集:今泉力哉 脚本:片岡翔 今泉力哉
音楽:曽我淳一(トルネード竜巻) 主題歌:浜崎貴司「家族」(スピードスターレコーズ)
製作プロダクション:角川大映スタジオ 制作プロダクション:ダブ 製作:KADOKAWA ポニーキャニオン
©2014『鬼灯さん家のアネキ』製作委員会
公式サイト

2014年9月6日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開

2014/09/04/19:03 | BBS | トラックバック (0)
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