父を亡くした8歳の少女は母と引っ越してきたポプラ荘で、天国に手紙を届けることができるという大家のおばあさんに出会い、次第に心いやされていく――。「夏の庭―The Friends」「岸辺の旅」の湯本香樹実によるロングセラー小説「ポプラの秋」が、主演本田望結・中村玉緒で映画化される。本作の一般試写会に10組20名様をご招待します。

「天国への郵便配達人」のポプラ荘の大家さんと
亡くなった父に宛てた手紙を綴っていく少女やまわりの人々の、
心をいやす感動の物語。

大好きだった父を突然亡くした８歳の千秋（本田望結）は、生きる気力を失った母（大塚寧々）と共に引っ越してきたポプラ荘で、大家のおばあさん（中村玉緒）と出会う。
父を失ったことで心に不安を抱えた千秋におばあさんは、「自分は亡くなった人に手紙を届けることができる」と話し、その言葉を信じた千秋は死んだ父に伝えたかった溢れる想いを手紙に綴っていく――。

「夏の庭―The Friends」「岸辺の旅」の湯本香樹実によるロングセラー小説「ポプラの秋」を、 主演本田望結・中村玉緒で映画化。

父を失い、傷ついた心を抱える繊細な少女千秋を、ドラマ「家政婦のミタ」やフィギュアスケートの才能でも注目の本田望結が演じた。彼女にとってこれが映画初主演作となる。ポプラ荘の大家のおばあさんを演じる映画出演100作以上のベテラン中村玉緒とは65歳差の共演。
原作者の湯本香樹実は、映画化、舞台化された「夏の庭」などの作品で知られ、最新作「岸辺の旅」は映画化され第68回カンヌ映画祭【ある視点】部門で監督賞を受賞した。
本作の原作「ポプラの秋」も、1997年に発表されて以来、アジアのみならず、アメリカ、ヨーロッパなど世界10ヶ国で翻訳・出版され、言葉や文化の壁を越えて愛されている心温まる小説。映画も必ず、観る人の心を掴むだろう。本作品は、本年度の第18回上海国際映画祭「パノラマ」部門の正式招待作品となり、現地でワールドプレミアが開催された。舞台挨拶に登壇した本田望結の流暢な中国語のスピーチに会場は大喝采。映画を一足先に観賞した観客たちから、終演後は盛大な拍手が鳴り響いた。

飛騨高山の美しい風景が、映画のもうひとつの主役になる――

撮影は、小京都と称される美しい飛騨高山で行われた。日本の観光地を格付けしたミシュラン・グリーンガイド・ジャパンで、最高の三ツ星をつけられたその古き良き街並みは、映画の中でも随所に映し出される。
美しい山々から上る陽や、はっとするほど鮮やかな赤い中橋、どこまでも続くように空に伸びたポプラの木や、猫がまどろむおばあさんの家の縁側。まさにこの映画のためにあったような、どこか懐かしい風景が心を和ませる。
監督は、2014年に公開された『瀬戸内海賊物語』で少女たちの冒険をいきいきと描いた新鋭の大森研一。撮影監督には、是枝監督の『幻の光』でベネチア国際映画祭オゼッラ・ドゥオロ賞を受賞した撮影界の重鎮・中堀正夫。音楽を手がけたのは、ピアニストとしてだけではなく、作曲家、俳優とマルチな才能を発揮している清塚信也。映画のラストに流れる主題歌「少しだけ」を歌う持田香織の澄んだ切ない歌声は、よりいっそう映画の余韻を心に刻む。