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『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』

リチャード・ロンクレイン監督 公式インタビュー
映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』について【1/2】

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2016年1月30日(土)、シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、109シネマズ二子玉川ほか全国順次公開

全米で超ロングセラーを記録している同名小説の映画化で、ハリウッドきっての名優モーガン・フリーマンと大女優ダイアン・キートンが夢の初共演を果たしたことでも話題の映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』でメガホンを取ったリチャード・ロンクレイン監督(『リチャード三世』(95)でベルリン国際映画祭銀熊賞 (監督賞)を受賞)の公式インタビューをお届けする。
STORY ブルックリンの街を一望できるアパートメントの最上階、画家のアレックスと愛妻ルースがこの理想的な我が家に住んで40年が経った。しかし、この建物には欠点がひとつだけあった。それは、エレベータ―が無いこと。アレックスが日課となった愛犬ドロシーとの散歩を終え、5階にある我が家への階段をようやく上り終えて帰宅すると、姪のリリーが明日の準備のためにきていた。夫の今後を心配したルースがエレベータ―のある住居へ引っ越そうとアレックスを説き伏せ、今の住まいを売ることにしたのだ。いよいよ明日が購入希望者のためのオープンハウスの日。不動産エージェントをやっているリリーは手ぐすね引いて内覧希望者を待ち構えていた。
そんな時、ドロシーに異変が。夫妻は5番街の行きつけの動物病院へとタクシーを走らせる。ところが、車は一向に動かない。折から、マンハッタンへ渡る橋上でタンクローリーが道をふさいでいるらしい。ようやく獣医に見てもらったドロシーはヘルニアを患っており、手術が必要と言われてしまう。
翌朝、やる気満々のリリーがお客を連れてやって来た。オープンハウスは一風変わったニューヨーカーたちで大賑わい。早速いくつかのオファーが入ると同時に、獣医からドロシーの手術成功の連絡を受け取り、二人はほっと一安心。一方、いそいそと新居候補を探し始めるルースとアレックスをよそに、タンクローリー事故は一夜にしてテロ事件へと様相を変えていた。
果たして、アレックスとルースの見晴らしの良い我が家は誰の手に渡るのか? 夫妻の新しい家はどうなるのだろうか? そして、アレックスとルースが最後に下した決断とは?
リチャード・ロンクレイン監督『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』――原作はロングセラーになっていますね。読んだ感想はいかがでしたか?

ロンクレイン監督 とても素敵な話だったので気に入りました。これは絶対映画化しないといけないとすぐに思いました。

――どのような経緯で映画化の話になり、監督を務めることになったのですか?ルースとアレックスは原作ではユダヤ人夫婦の設定ですが、本作では白人と黒人に変更されています。なぜでしょうか?

ロンクレイン監督 最初に友人がスクリプトを読んで、それから僕が読んでとても気に入ったんです。それですぐ、「モーガン・フリーマンに僕が監督していいか、聞いていいかな?」と友人に話しました。そういうわけで僕が自分で監督をしたいと言って実現したのです。原作は黒人のユダヤ人なので、もともと黒人ではありました。オリジナルの脚本では、すでにモーガンが主演で決まっていたので、モーガンとダイアンならばより複雑な関係性、キャラクターに深みをもたせることもできるし、面白い関係性が描けると思いました。映画としては、別に異人種カップルであるということが焦点ではないのです。

――主演が名優モーガンとダイアンに決まった時はどんな気持ちでしたか? 意外にもモーガンとダイアンは今作が初共演でしたが、二人への演出はどのように進められていきましたか?

ロンクレイン監督 主演がモーガンに決まった時に僕はとても舞い上がりました。モーガンとダイアンも共演したことがなかったので、盛り上がっていました。彼らはお互いにファンだったので、本当に二人とできるということでエキサイティングな気持ちでしたし、私の夢もかないましたので申し分ないです。
演出に関しては、どの俳優であっても監督がどう扱うかと言えば、まずは正直さかと思います。誰に対してであっても。でも自分の確固たる意思は崩しません。結局演出は人とのつきあいですね。なんだかんだと言っても人とのつきあいになるので、人間が好きであることが大切です。私はモーガンもダイアンも好きだったので、難題があったとかこの二人だから難しいということも全くありませんでした。

――撮影現場での2人のやりとりの様子はいかがでしたか?

ロンクレイン監督 二人ともお互いに気付いていたのが、ブロードウェイが大好きだということ。だから現場では椅子に座ってよくデュエットで歌ってハモっていました。二人とも歌うのがすごく好きらしくてテイクの途中でも二人で歌っていました。

――監督から見てモーガン・フリーマンはどのような俳優だと思いますか?日本でも大変人気がありますが、彼の魅力はどんなところでしょうか?

ロンクレイン監督 モーガンは世界で一番セクシーな声の持ち主です、男性女性問わずに。彼の声は本当に素晴らしいですね。また、彼の在り様をそのままスクリーンが伝えています。誰もモーガンのことを嫌いになれない。実際に会っても誰もが好きになるんです。俳優というのは現実に会うとスクリーンとは違う人がいますよね。モーガンに関して言うと、そういうことは無くて、まさに見た通りの人です。

――ダイアン・キートンは、いまでも日本の女性にとってファッションアイコンであり、彼女に憧れる大人の女性が多いのです。素顔のダイアンはどのような人ですか?

ロンクレイン監督 とにかく彼女はとても知的な女性です。写真や建築が大好きで、そういう分野の本も書いていますね。実のところ意外にもシャイだけどおしゃべりなんです。一対一だと本当に楽しめる素敵な人です。彼女と一緒にいることを楽しめる知的な人です。

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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります
監督:リチャード・ロンクレイン『リチャード三世』  脚本:チャーリー・ピータース
出演:モーガン・フリーマン『ミリオンダラー・ベイビー』『ショーシャンクの空に』、ダイアン・キートン『アニー・ホール』『恋愛適齢期B003EVW5VY』、シンシア・ニクソン『セックス・アンド・ザ・シティ』、クレア・ヴァン・ダー・ブーム、コーリー・ジャクソンほか
2014年/アメリカ/カラー/シネマスコープ/1時間32分/5.1ch/日本語字幕:石田泰子
提供:和光エージェンシー、スターサンズ、阪神コンテンツリンク、マイシアターD.D.、ドマ
原作本:ジル・シメント『眺めのいい部屋売ります』(小学館文庫
宣伝:メゾン/配給:スターサンズ ©2014 Life Itself, LLC ALL Rights Reserved
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2016年1月30日(土)、シネスイッチ銀座、
新宿シネマカリテ、109シネマズ二子玉川ほか全国順次公開

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  • 監督:リチャード・ロンクレイン
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2016/01/10/16:31 | トラックバック (0)
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