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『母よ、』

ナンニ・モレッティ (監督)
公式インタビュー
映画『母よ、』について

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2016年3月12日(土)、Bunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほかにて公開

イタリア映画の巨匠ナンニ・モレッティ監督の4年ぶりの最新作『母よ、』は、すべての人がいつか必ず経験する親の死を通して、家族とは、人生とは何かという普遍的なテーマを、時にユーモアを交えつつ描いた感動作だ。2015年カンヌ映画祭コンペディション部門エキュメニカル審査員を受賞したほか、イタリアのアカデミー賞と呼ばれるダヴィッド・ドナテッロ賞2015でマルゲリータ・ブイが主演女優賞を受賞するなど、ヨーロッパ各地の映画賞でノミネートされたほか、フランスの権威ある映画批評誌カイエ・デュ・シネマで2015年第1位にも選ばれるなど、世界各国で高い評価を受けており傑作の呼び声が高い。前作『ローマ法王の休日』の製作中に最愛の母を亡くした監督自身の経験から生まれた自叙伝的な色合いも強い本作を撮り上げたナンニ・モレッティ監督の公式インタビューをお届けする。
STORY 映画監督のマルゲリータは恋人ヴィットリオと別れ、娘のリヴィアも進路問題を抱えている。さらに兄と共に入院中の母親・アダの世話をしながら、新作映画の撮影に取り組んでいるが、アメリカ人俳優バリー・バギンズが撮影に参加した途端、思うように撮影が進まず、大きなストレスを抱えるように。そんな中マルゲリータは病院から母親の余命宣告を受けてしまう。何の助けにもなれない自分を嘆き、母が研究や仕事に捧げた年月が死によって無になると悲しむマルゲリータ。しかし、母はある“贈りもの”を遺してくれていた――。
ナンニ・モレッティ監督ナンニ・モレッティ監督
――映画ではマルゲリータ・ブイが主人公の女性映画監督を演じてますが、あなたの分身ですか?

ナンニ・モレッティ この映画で主役を自分で演じることは最初から考えていませんでした。そういうことはかなり前にやめました。そうしてよかったと思っています。以前は喜んで演じていましたが、今はもう次から次へと映画で役を作り上げたいという固定観念に駆られることはありません。ずっと考えていたのは、この役は女性の監督という設定にして、演じてもらうならマルゲリータ・ブイがいいだろうということでした。理由はとても単純で、私が主役を演じるよりマルゲリータ・ブイが主役のほうがはるかにいい映画になるからです。彼女は私よりもはるかに優れた役者ですからね。

――それでも、映画の中であちこちに、あなたがいるという印象があります。

ナンニ・モレッティ ローマのカプラニケッタ映画館の前で、私がマルゲリータの兄を演じているシーンがあります。その中で、マルゲリータに彼女の中にある心理的な決まり事のうち少なくとも1つを打ち破ってみるように言っているのですが、まるで自分に言っているかのようでした。私はずっと、時がたてば心の奥から自分が引き出されることに慣れるだろうと考えていました。しかし、それどころか、私がこの道を進めば進むほど、倦怠感が生じてきます。映画は個人的な告白ではないのです。ショットやフレーム、選択肢、演技があって、実際の人生とは違います。

――ご自分の作品をどう定義なさいますか? 自伝でしょうか。

ナンニ・モレッティ すべての物語はいくらか自伝的です。『ローマ法王の休日』の中で役を演じながら法王について語っていた時、私は自分自身について話していました。ミシェル・ピッコリ演じる法王は、自分は法王が向いていないと感じていましたが、私が『夫婦の危機』でシルヴィオ・オルランドの演技と個人的な物語を描いた時も同じ心境でした。どれくらい自伝的か測りたいと願うことより重要なのは、一つ一つの物語に関して個人的なアプローチをすることです。

――『母よ、』の脚本を考え始めたのはいつですか?

ナンニ・モレッティ 私は大抵、かなり時間を置いてから次の映画に取りかかります。前の映画に向けていた精神や感情を忘れる必要があるからです。充電期間が必要なのです。でも今回は、『ローマ法王の休日』が公開されるとすぐに、次の映画について考え始めました。映画の中で描かれていることがちょうど私の人生でも起こった時、執筆に入りました。それはおそらく物語に影響を与えたと思います。

映画『母よ、』は3月12日(土)、Bunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほかにて全国公開。

監督 Profile

ナンニ・モレッティ 1953年8月19日生まれ。40歳にして世界三大映画祭すべてで賞を受賞した、イタリアを代表する監督である。監督作品では脚本も書き、主演をすることもある。癖のあるユーモラスな作風で、世界中にファンを持つ。
北イタリアのトレンティーノ=アルト・アディジェ州ブルーニコに、教師の両親の下に生まれる。父ルイジは俳優としても彼の作品に6度登場している。学生時代は映画と水球に熱中し、後に水球を舞台にした映画『赤いシュート』(89)を製作するきっかけとなる。これまでのほとんどをローマで過ごしている。20歳で短編映画を撮り始め、76年に最初の長編映画“Io sono un autarchico”を監督。77年には俳優として出演した『父 パードレ・パドローネ』がパルム・ドールを受賞。81年の『監督ミケーレの黄金の夢』でヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞受賞。85年には『ジュリオの当惑(とまどい)』ではベルリン国際映画祭、審査員グランプリを受賞。93年の『親愛なる日記』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞し、三大映画祭を制覇。
2001年の『息子の部屋』でパルム・ドールを受賞。この2作はカイエ・デュ・シネマ誌の年間ベスト1にも選ばれている。2007年にはカンヌ国際映画祭にゆかりの深い監督たちのオムニバス作品『それぞれのシネマ』に参加。2011年には『ローマ法王の休日』がパルム・ドールにノミネート、2012年には審査委員長を務めるなど、カンヌ国際映画祭と縁が深い。

母よ、
監督:ナンニ・モレッティ『息子の部屋』『ローマ法王の休日
出演:マルゲリータ・ブイ『はじまりは五つ星ホテルから』『夫婦の危機』ジョン・タトゥーロ『ジゴロ・イン・ニューヨーク』『ビッグ・リボウスキ』ナンニ・モレッティ『息子の部屋』
上映時間:107分 字幕:岡本太郎 配給:キノフィルムズ
©Sacher Film . Fandango . Le Pacte . ARTE France Cinema 2015
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2016年3月12日(土)、Bunkamuraル・シネマ、
新宿シネマカリテほかにて公開

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  • 監督:ナンニ・モレッティ
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2016/02/23/17:34 | BBS | トラックバック (0)
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