インタビュー
内藤瑛亮監督/『ドロメ【男子篇】』『ドロメ【女子篇】』

内藤 瑛亮 (監督)
映画『ドロメ【男子篇】』『ドロメ【女子篇】』について【4/6】

2016年3月26日(土)よりシネマート新宿にて2作品同時公開、以降全国順次

公式サイト 公式twitter (取材:深谷直子)

ドロメ 『ドロメ【男子篇】』『ドロメ【女子篇】』場面7 『ドロメ【男子篇】』『ドロメ【女子篇】』場面8――ラストシーンの大団円は爽快でした。倒されるドロメがちょっとかわいそうでしたが(笑)。造形が奇抜ですね。

内藤 ドロメちゃんに関しては、『ライチ☆光クラブ』(16)に「神様」というオリジナルのキャラクターが出てくるんですけど、それとそっくりなんです。『ライチ』で神様やロボットの造形を担当した百武(朋)さんに、僕が描いたイラストを渡して作ってもらいました。僕にとって神様仏様はこんなイメージなんですよね。グチャグチャネチョネチョしてるけどかわいい、みたいな(笑)。

――(笑)。最初はメデューサみたいな恐ろしい姿で現れますよね。

内藤 ある女性キャラクターの身体にとり憑いた状態なので、人間の形をしているんです。あっちは「貞子・伽椰子の方式」と自分では考えていて。アメリカ映画に出てくるモンスターというのは造形が凝っていたり、CGが投入されていたりしてお金をかけて作っているじゃないですか? でも日本映画の場合は予算が少ないから、それがなかなか難しいと思うんです。で、(『リング』シリーズの)貞子や(『呪怨』シリーズの)伽椰子が革命的だったのは、基本白塗りにするだけでいいという、非常にコストパフォーマンスが高いモンスター造形だったという面もあると思います。今回の予算規模でもそれだったらできるなと、でも白塗りだとそのままだから別の方法はないか?ということで泥まみれにすることにして、ああいう化け物になりました。でも造形に対する思いもあるので「ラストだけなら造形物も出せるかな?」と思ってこのドロメというキャラクターを出しました。こだわったところは、着ぐるみの中に人が入って動くんですけど、グリーンのタイツを穿いて入ってもらって、本来の脚をCGで消して造形物の細い脚で立っているように見せているんです。脚が太いといかにも人間が入っていると感じるけど、こういう細い脚にしたら人間が入っていないように映る。そこが低予算ながら入れたアイディアですね。

――すごく不思議な感じが出ていました。でも全然怖くなくて、むしろ痛々しい(笑)。

内藤 人間に寄生しないと強くない、本体は弱いというかわいそうなモンスターですね。キャストもスタッフも「これかわいそうじゃないですか?」って言いながらちょっと笑っている、みたいな。意外と僕が作ってきた作品の中でいちばん暴力的なのかもしれないです。タガが外れたようにボコボコにする若者の怖さ(笑)。

――(笑)。監督がこの映画でやりたかったのはそこだそうですね。ベートーヴェンの『第9』に合わせてモンスターをフルボッコするという。

内藤 そうです。僕はクラシックをアレンジした音楽が好きなんですけど、→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)というクラシックをロック調にアレンジして演奏するグループが『第9番「合唱」第4楽章』もアレンジしていて、それを聴いたときに「こういう曲に合わせてモンスターをボコボコにしたら楽しいな」って映像が先に浮かんだんです。そのアイディアがずっとあって、今回こういうホラーを撮ることになったときに「あれをやろう!」と思ってやりました。

――すごく高揚感がありました。モンスターになる前の状態のときは、泥を口移しして寄生していくというのが気持ち悪かったですね。

内藤 自主制作で撮った『牛乳王子』(08)でも、殺人鬼キャラクターが口にふくんだ牛乳を人にかけるということをやっていたので、自分の性癖なんでしょうかね?吐きかけたいというのが(笑)。この口から吐くのはあんこを使っているんです。現場はあんこの甘いにおいと廃校のカビ臭さが混じり合ってすごいにおいでした(苦笑)。俳優さんは大変だったと思いますよ。

――あと、男子篇で幽霊が見える子がヒーロー視されてしまうというのが面白かったです。本当に男子っておバカだなあと(笑)。

内藤 幽霊映画の中では幽霊が見えちゃうことって深刻なこととして描かれるじゃないですか? でももうちょっとフラットに考えると、すごく笑えることなんじゃないかなと思って。しょうもない冗談のひとつとして、「リフティングすごい」ぐらいの感覚で「幽霊見えるの?すごいなお前!」みたいな(笑)、そんなもんなんだよっていうふうに描きたかったんです。

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ドロメ【男子篇】ドロメ【女子篇】 (2016年/カラー/5.1ch/ビスタ/【男子篇】92分/【女子篇】98分)
監督:内藤瑛亮『先生を流産させる会』『パズル』 脚本:内藤瑛亮、松久育紀『先生を流産させる会』
主演:小関裕太,森川葵
出演:中山龍也,三浦透子,大和田健介,遊馬萌弥,岡山天音,比嘉梨乃,菊池明明,長宗我部陽子,木下美咲,東根作寿英
製作:「ドロメ」製作委員会(日本出版販売,TCエンタテインメント,TBSサービス,是空,レスパスビジョン)
配給:日本出版販売 宣伝:太秦 ©2016「ドロメ」製作委員会
公式サイト 公式twitter

2016年3月26日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次、
2作品同時“シンクロ”ロードショー!
3月26日(土)より福岡中洲大洋、
4月2日(土)より大阪・シネマート心斎橋、名古屋シネマスコーレ、以下上映決定!
横浜シネマ・ジャック&ベティ、広島・横川シネマ、京都みなみ会館、
桜井薬局セントラルホール以降全国順次公開予定!

2016/03/27/13:34 | BBS | トラックバック (0)
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