『ひと夏のファンタジア』初日舞台挨拶レポート 【3/3】(取材:深谷直子)

ユーロスペース(東京)にてレイトショー公開中、7月2日(土)よりシネ・ヌーヴォ(大阪)、シネマスコーレ(名古屋)、7月9日(土)より横浜シネマリン(神奈川)にてロードショー!以降、全国順次公開予定(群馬・シネマテークたかさき他)


チャン・ゴンジェ監督チャン・ゴンジェ監督観客からは「第1章の冒頭の言葉が一瞬、日本語なのか韓国語なのか聞き分けられなかった。きつい関西弁で声も小さいので。それは意図的にしたのでしょうか?」という質問が出た。言葉を越えたコミュニケーションをテーマに持つ映画だが、それは別に外国人同士の場合に限ったことではない。チャン監督は質問をしてくれたことにお礼を述べ、「韓国では第1章は、ミジョンが通訳をする前には日本語に字幕が出ないんです。僕は日本語ができないので、日本語を言語としてではなく音として聞いていました。韓国の人にも、日本語を理解ができなくても音として聞いてほしいという意識を持って、字幕の作業をしていました」と、理解できない感覚を味わってもらうための入念なこだわりを語った。

最後に、「日本で公開できるようにしてくださった日本のスタッフの方々に感謝しています。楽しく観ていただき、気に入ってくれたら周りの人に勧めてください」(チャン監督)、「旅行や撮影で日本に来たことはありましたが、出演作が公開されることになって来るというのは初めての経験です。緊張しましたがいい経験です」(セビョクさん)、「この映画はもう何度も観ていますが、観るときによって第1章が面白かったり第2章のほうがフィットしたり、様々な魅力を持つ映画になっているんじゃないかと思います」(岩瀬さん)、「作品はひとり歩きしてナンボのものだと思っているので、この作品もそうなっていけばいいなと祈っています」(康さん)と、それぞれの想いを語って舞台挨拶は締めくくられた。

( 2016年6月25日 渋谷・ユーロスペースで 取材:深谷直子)

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ひと夏のファンタジア 2014 / DCP / 96分 / 日本・韓国
監督・脚本:チャン・ゴンジェ プロデューサー:河瀨 直美、チャン・ゴンジェ
出演:キム・セビョク、岩瀬 亮、イム・ヒョングク、康 すおん
製作:NPO法人なら国際映画祭実行委員会・MOCUSHURA
配給:「ひと夏のファンタジア」プロジェクト2014-2016 © Nara International Film Festival+MOCUSHURA
公式サイト 公式twitter 公式Facebook

2016年6月25日(土)よりユーロスペース(東京)にてレイトショー、
7月2日(土)よりシネ・ヌーヴォ(大阪)、シネマスコーレ(名古屋)、
7月9日(土)より横浜シネマリン(神奈川)にてロードショー!
以降、全国順次公開予定(群馬・シネマテークたかさき他)

2016/06/29/18:03 | トラックバック (0)
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