インタビュー
チュス・グティエレス監督/『サクロモンテの丘~ロマの洞窟フラメンコ』

チュス・グティエレス (監督) 映画『サクロモンテの丘~ロマの洞窟フラメンコ』について【2/3】

有楽町スバル座、アップリンク渋谷にて公開中、全国順次公開予定/
有楽町スバル座での公開は3月3日(金)まで

公式サイト 公式twitter 公式Facebook (取材:深谷直子)

『サクロモンテの丘~ロマの洞窟フラメンコ』場面1 『サクロモンテの丘~ロマの洞窟フラメンコ』場面2 『サクロモンテの丘~ロマの洞窟フラメンコ』場面3
――本作のガイド役であるクーロ・アルバイシンさんから映画についての提案などはありましたか? 

グティエレス監督 いえ、クーロさんは私に何も言ってはきませんでした。本当にガイドとして引っ張っていってもらった感じですね。彼が「この場所にはこんなものがありますよ」と見せてくれた中から、「じゃあこれを撮りたい」と選んでいく感じでした。

――クーロさん以外にも元々お知り合いだった出演者はいるのでしょうか? パフォーマンスする場所にそれぞれの個性が表れているように感じましたが、場所は誰が選ばれたのですか?

グティエレス監督 出てくれたのは最高のアーティストで、海外公演なども経験している方たちばかりです。でも私は踊りについての映画を撮ったわけではないので、彼らのことも選んだというわけではありませんし、知り合いでもありません。サクロモンテで暮らしていて、語るべき物語を持つ人たちだから出てもらいました。インタビューは大体彼らの家で行い、踊る場所は私が決めました。

――1963年に大洪水に見舞われて住む場所を追われるというつらい体験をした人々が、洪水前の子供時代のことを語るときにはみんな明るい笑顔になっていたのが印象的でした。

グティエレス監督 この映画の中で彼らが子供のときのことをとても幸せそうに話すのは、そのときに彼らが子供だったから……ということがあると思います。食べ物がないとか寒いとかいうことはあっても、子供として自由だった。親たちはわずかなお金を稼ぐためにロバのように働かなければならなかったけれども、子供たちはあんなに美しい自然の中で生きていて、川で水浴びをして。そして、貧しくても大人たちも共同体の中で助け合っていたし、子供たちもみんな一緒に遊んでいたし。そんな故郷から一旦出たらもう戻ることはできなくなってしまった、その痛みは彼らの言葉の中にあると思うんです。でも記憶というのはどちらかというとネガティヴなことは残らず、いいことしか憶えていないものだから、それで幸せそうに話しているのだと思います。

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サクロモンテの丘~ロマの洞窟フラメンコ
監督:チュス・グティエレス
参加アーティスト:クーロ・アルバイシン、ラ・モナ、ライムンド・エレディア、
ラ・ポロナ、マノレーテ、ペペ・アビチュエラ、マリキージャ、ラ・クキ、
ハイメ・エル・パロン、フアン・アンドレス・マジャ、チョンチ・エレディア他多数
日本語字幕:林かんな 字幕監修:小松原庸子 現地取材協力:高橋英子
2014 年/スペイン語/94 分/カラー/ドキュメンタリー/16:9/ステレオ/原題:Sacromonte: los sabios de la tribu
提供:アップリンク、ピカフィルム 配給:アップリンク 宣伝:アップリンク、ピカフィルム
後援:スペイン大使館、セルバンテス文化センター東京、一般社団法人日本フラメンコ協会
公式サイト 公式twitter 公式Facebook

有楽町スバル座、アップリンク渋谷にて公開中、全国順次公開予定
有楽町スバル座での公開は3月3日(金)まで

2017/03/02/20:32 | BBS | トラックバック (0)
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