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『いぬむこいり』公開記念トークイベントレポート 【3/3】
(取材:深谷直子)

2017年5月13日(土)より、新宿K's cinemaほか全国順次公開!


有森也実有森也実さらに有森が片嶋監督に向かって「この4時間というとんでもなくクレイジーな映画をどうして作ったんですか?」とストレートに問うと、監督は「4時間5分もあるんですけど、どういう話かと言いますと……」と、この日来ていない石橋蓮司や柄本明といったキャストの名前も挙げながらストーリーをつらつらと説明し、ネタバレしないように発言を抑えていたみんなは苦笑い。だが監督は「ネタバレしたって全然関係ない映画だから! 出てくる俳優さん、みんなめちゃめちゃ濃いでしょう? こんな濃い中を泳いでいくわけですよ、この人(有森)が。そんなの4時間以内では撮れない! ……そういうことです(笑)」と言い放って場内は笑いに包まれた。

締めの挨拶は有森から。「PANTAさんと昭平さんは、世の中に媚びることなく自分の世界を歌で表現し続けているミュージシャンだと思っています。片嶋監督も世の中に媚びることなく、4時間という長尺ですけれども面白い映画ができました。お二人のファンであれば絶対気に入っていただけるだろうと思います。ぜひ劇場に足を運んでください」と呼びかけると、お客さんから期待に満ちた拍手が贈られた。

このあとロビーでは有森の囲み取材が行われ、トークでは語らなかった自身の心情を吐露してくれた。
本作はファンタジー設定ではあるが、物語には世界で起こっている様々な争いが投影されており、有森は等身大のアラフォー女性である梓を、そのままの自分にキャラクターを上乗せすることなく演じたとのこと。「梓と自分との境界線がなくなってしまって。映画の中でたくさんつらいことが起こって、それを受け続けている感覚で、本当につらかったですね」としみじみと振り返りつつ、今現在の心境については、「やっと楽しくなってきたというか……、撮影が終わってからも1年ぐらいは『いぬむこいり』の話ができないぐらいつらくて。映画ができあがって初号試写があって、パンフレットにいろいろな言葉を寄せていただいたり、取材を受けたりして、そうして観ていただいた方からお言葉をいただいて立ち直れた感じです」と微笑みを浮かべた。
筆者も、観る前はなんとなく軽いタッチの映画かと思っていたが、想像とはまったく違っていたという映画の印象を伝えたところ、「軽くはないけど重くもないですよね。人間ドラマなので、観る人それぞれの感じ方によっていろいろな捉え方のできる、間口の広い映画だと思います。映画関係者からは評判がいいというか反響があるんですが、一般の方たちにどう受け入れられるかな?と思っていて。まだ映画にあまりなじみのないような方たちにぜひ観てもらいたいなと思います」と映画に込める熱い想いを覗かせた。

( 2017年5月2日 新宿ロフトで 取材:深谷直子)

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いぬむこいり 2016年/カラー/ビスタサイズ/5.1ch/245分
出演:有森也実,武藤昭平(勝手にしやがれ),江口のりこ,尚玄,笠井薫明,
山根和馬,韓英恵,ベンガル,PANTA,緑 魔子,石橋蓮司,柄本 明
企画プロデュース・監督:片嶋一貴
脚本:中野 太,片嶋一貴 プロデューサー:金丸雄一,宮城 広,高橋直樹 撮影:たむらまさき 照明:堀口 健
録音:臼井 勝 美術:磯見俊裕,黒川通利 装飾:大原清孝 衣裳デザイン:嶺井 淳 ヘアメイク:野本滋代
編集:福田浩平 VFXスーパーバイザー:立石 勝 音楽:佐東賢一 助監督:末永 賢,江良 圭 製作担当:山岸秀起
主題歌:「カオス」勝手にしやがれ(hige records/Barbate Rock)
特別協力:指宿市 企画・製作:ドッグシュガー 配給・宣伝:太秦 © 2016 INUMUKOIRI PROJECT
公式サイト 公式twitter 公式Facebook

2017年5月13日(土)より、新宿K's cinemaほか全国順次公開!

2017/05/10/21:33 | BBS | トラックバック (0)
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