映画祭情報&レポート

トーキョーノーザンライツフェスティバル 2018

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2018年2月10日(土)~16日(金)、渋谷ユーロスペースにて開催!

『トーキョーノーザンライツフェスティバル 2018』 北欧5カ国の新旧の話題作から、日本未公開作品を厳選して紹介する真冬のこの時期恒例の映画祭『トーキョーノーザンライツフェスティバル』が、渋谷ユーロスペースにて2月10日(土)~16日(金)の日程で開催される。
8回目を迎える今年は、日本・スウェーデン外交関係樹立150周年を記念して、スウェーデンが誇る名匠ラッセ・ハルストレムが、ABBAが人気絶頂期の1977年に行った豪州ツアーを追いかけたセミ・ドキュメンタリー『アバ / ザ・ムービー』を筆頭に、レザージャケットに身を包んだ筋骨隆々の男性画で世界的人気を博した先駆的ゲイアーティストであるトム・オブ・フィンランドの半生を描いた『トム・オブ・フィンランド』、失踪した父親の訃報を受けて妻とプラハを訪れた中年男性が、異国の街で様々な現実を突きつけられながらもがく姿を描いた、マッツ・ミケルセン主演の人間ドラマ『プラハ』などが上映されるほか、吉田喜重監督がデンマーク、スウェーデンを含むオールヨーロッパロケを敢行した『さらば夏の光』も上映される。同作上映後には吉田喜重監督と主演の岡田茉莉子さんによるトークショーも開催、ロケハンなどの撮影秘話を語ってもらえるとのこと。
さらに、日本劇場未公開の貴重な2作品を上映するフィンランドの「ミカ・カウリスマキ監督特集」や、ノルウェーの気鋭監督と個性派俳優をフィーチャーした「アーリル・アンドレーセン監督&クリストッフェル・ヨーネル特集」もプログラムされている。注目の新作からファン必見の未公開作まで全14作品、まさに北欧映画を満喫できる1週間となっている。

上映タイトル一覧

北欧パノラマ
新旧の話題作から、ジャンルを問わず、選りすぐった北欧映画傑作選!

  • チーム・ハリケーン ( Team Hurricane 監督:アニカ・ベウ / 2017年 / デンマーク / 96分 )
    デンマークのティーンから圧倒的な支持を受ける今最もパンクなユースドラマ。8 人の少女たちの普通の日常を先鋭的な映像感覚で表現。ビッチの定義から始まりジェンダー、摂食障害、理由なき不安など彼女たちを取り巻くあらゆる事象が、スマートフォンをフリックするようなスピード感で展開されていく。
    2月10日(土)11:30 2月13日(火)11:30 2月16日(金)21:10
  • トム・オブ・フィンランド ( Tom of Finland 監督:ドメ・カルコスキ / 2017年 /フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、アメリカ / 116分 )
    画家志望の帰還兵トウコ・ラークソネンは第二次世界大戦後の保守的な社会の中で自身のイマジネーションを解放させることを願い、密かに描き続けた。レザージャケットに身を包んだ筋骨隆々男子たちのドローイングで知られる“トム・オブ・フィンランド”の半生を描く。国の恥とまで呼ばれた彼が如何にして世界中からの名声を得たのか。
    2月10日(土)18:30 2月13日(火)16:30 2月15日(木)21:10
  • プラハ (Prag / Prague 監督:オーレ・クリスチャン・マセン / 2006年 /デンマーク / 92分 )
    失踪した父親の訃報を受けたクリストファーは、妻のマヤとプラハを訪れる。結婚14 年目を迎えるふたりの関係は妻の浮気により危機的状況を迎えていた。一方で父親の秘密が明らかになっていく。美しくもどこか寂寥とした異国の街で、不器用ながらも愛を手繰り寄せようともがき苦しむ主人公をマッツ・ミケルセンが好演。2007年デンマーク・アカデミー(ロバート)賞:撮影賞、音響賞
    2月10日(土)14:00 2月12日(月)21:10 2月15日(木)11:30
  • グッド・ハート ( The Good Heart 監督:ダーグル・カウリ / 2009年 /アイスランド、デンマーク、アメリカ、フランス、ドイツ / 95分 )
    ニューヨークでバーを経営する老齢のジャックは、心優しいホームレスの青年ルーカスを雇う。孤独だったジャックは心を開き始めるが、ルーカス に恋人が出来たことでふたりは対立してしまう…。ポール・ダノ主演。カ ウリ監督がSlowblow 名義で楽曲を手掛け、アウトサイダーたちにそっと寄り添った心温まるドラマ。2011年アイスランド・アカデミー(エッダ)賞:監督賞、脚本賞、衣装デザイン賞、美術賞
    2月11日(日)18:30 2月13日(火)21:10 2月16日(金)11:30
  • オンネリとアンネリのおうち ( Onneli ja Anneli / Jill and Joy 監督:サーラ・カンテル / 2014年 / フィンランド / 80分 )
    バラの木婦人から小さなおうちを買って暮らし始めた、仲良しのオンネリとアンネリ。ご近所は気難しそうなお隣さんと、魔法が使える明るいおばさん姉妹。ところがある日、お隣さんに泥棒が…!フィンランドで愛され続けるマリヤッタ・クレンニエミの児童文学を映画化し、本国で大ヒットを記録。愛おしさと幸せが詰まった物語。2015年フィンランド・アカデミー(ユッシ)賞:衣装デザイン賞
    2月12日(月)11:30
  • さらば夏の光 ( Farewell to the Summer Light 監督:吉田喜重 / 1968年 / 日本 / 96分 )
    家具のバイヤーとしてパリに暮らす人妻の直子はリスボンで出会った川村と恋に落ちるが、彼女の秘められた苦悩はふたりを彷徨わせていく…。白夜に浮かび上がるストックホルム、コペンハーゲンのモダンな街並み、モン・サン・ミッシェルの夕暮れ…。ヨーロッパ各地の美しい風景の中、男女の孤独なモノローグが交錯する異色のメロドラマ。
    2月11日(日)14:00

FOCUS ON SWEDEN
外交関係樹立150周年を迎えるスウェーデンにスポットを当てる。世界的ポップ・グループABBAのセミ・ドキュメンタリーから、期待の新鋭監督作品、生伴奏付で贈るサイレント映画末期の傑作まで、新旧のスウェーデンの名作をお届け!

  • ストロベリー・デイズ ( Jordgubbslandet / Strawberry Days 監督:ヴィクトル・エーリクソン / 2017年 / スウェーデン、ポーランド / 93分 )
    収穫期を迎えたスウェーデンのいちご農園へ、ポーランドから両親と共に出稼ぎにやって来た15 歳のヴォイテク。そこでは季節労働者は差別され、不当な賃金で雇われているのだった。そんな中、やがてヴォイテクと雇い主の娘アンネリは想いを寄せ合うが…。真夏の太陽の下、静かに燃え上がるひたむきな恋愛を繊細に映し出す。
    2月12日(月)14:00 2月14日(水)11:30 2月15日(木)19:00
  • がらくたヘリコプター ( Sophelikoptern / The Garbage Helicopter 監督:ヨーナス・セルベリ=アウグスツセーン / 2015年 / スウェーデン、カタール / 100分 )
    修理に出していた柱時計を離れて暮らすおばあちゃんに届けることになったエネサは、兄弟のバキ、サスカと共に約1000 ㎞に渡る旅に出る。ロマ族の主人公たちが道中で遭遇する人々やアクシデントをドライなユーモアで描き出す。モノクロの詩的な映像と叙情的なオーケストラ・スコアをオフビートに転換させたロードムービー。2017年スウェーデン・アカデミー(グルドバッゲ)賞:作曲賞
    2月11日(日)11:30 2月13日(火)14:00 2月16日(金)19:00
  • アバ / ザ・ムービー ( ABBA - the Movie 監督:ラッセ・ハルストレム / 1977年 / スウェーデン、オーストラリア / 97分 )
    結成から43年。今もなお、世界中に影響を与え続けているポップ・グループ ABBA。そのPV の多くを手掛けていたラッセ・ハルストレムが、人気絶頂期の1977年の豪州ツアーを追う。往年のヒット曲満載のライブ映像に、地元ラジオのDJ が彼らの独占取材に挑むドラマをミックスさせたミュージック・エンターテインメント。
    2月11日(日)16:30 2月14日(水)14:00
  • 一番強い者 ( Den starkaste : En berättelse från Ishavet / The Strongest 監督:アクセル・リンドブロム、アルフ・シェーベルイ / 1929年 / スウェーデン / 106分 )
    北極での狩猟に雇われた水夫のオーレと船長の娘インゲボルグは惹かれ合うが、彼女には婚約者がいた…。A・リンドブロムが1920年に北極で撮影した記録映像に、A・シェ―ベルイが後に撮り足したドラマ部分を巧みに結合させ創り上げた奇跡のアクション・ラブストーリー。息をのむような迫力ある映像と俳優たちの生き生きとした魅力に圧倒される。
    2月10日(土)16:00 2月13日(火)19:00

MIKA KAURISMÄKI 監督、ミカ・カウリスマキ。
1955年フィンランド、オリマティラ生まれ。母国では「ミッドナイトサン・フィルムフェスティバル」(白夜映画祭)を弟のアキ・カウリスマキと共に主催。『GO!GO!L.A.』(1998)、『モロ・ノ・ブラジル』(2002)など国際色豊かなキャスティング、海外ロケの撮影を特徴とした作品を数多く制作している。本特集では、日本劇場未公開の貴重な2作品を上映!

  • ゾンビ&ザ・ゴースト・トレイン ( Zombie ja Kummitusjuna / Zombie and the Ghost Train 監督:ミカ・カウリスマキ / 1991年 / フィンランド / 88分 )
    遠く離れた異国の路上で青白い顔をした男が目を覚ます。男の名は“ゾンビ”。かつては天才ベーシストとして名を馳せたが、鏡に映る姿にはその面影もない。ふと我に返り自らに問う。何故見知らぬ土地を彷徨っているのか…。ブラック・サバスの楽曲が放浪者の哀愁を誘う。親友役にはフィンランドの名優マッティ・ペロンパーが出演。1992年フィンランド・アカデミー( ユッシ) 賞:監督賞、主演男優賞、撮影賞
    2月11日(日)21:10 2月14日(水)21:10 2月16日(金)14:00
  • ティグレロ 撮られなかった映画 ( Tigrero - Elokuva, joka ei valmistunut / Tigrero-A Film that Was Never Made 監督:ミカ・カウリスマキ / 1994年 / ブラジル、フィンランド、ドイツ / 75分 )
    1950 年代、出演者への莫大な保険金を製作会社が出し渋り、頓挫してしまったサミュエル・フラー監督のアクション超大作『ティグレロ』。フラーは愛弟子ジム・ジャームッシュを従えてロケ地であるアマゾンを40 年ぶりに再訪する。友人であるミカ・カウリスマキが記録した「ハリウッドの異端児」のロケハン冒険記。
    2月10日(土)21:10 2月14日(水)19:00 2月16日(金)16:30

ARILD ANDRESEN × KRISTOFFER JONER
- 監督アーリル・アンドレーセンと俳優クリストッフェル・ヨーネル -
デビュー作でベルリン国際映画祭クリスタル・ベア賞、2作目でヨーテボリ国際映画祭最優秀ノルディック映画賞受賞のノルウェーの気鋭の監督と、主演も張れる名バイプレイヤーとしてノルウェー映画には欠かせない存在となった個性派俳優がタッグを組み、父親を描いた2作品を上映。

  • 愛せない息子 ( Hjertestart / Handle with Care 監督:アーリル・アンドレーセン / 2017年 / ノルウェー / 103分 )
    妻の急死により、養子のダニエルと取り残されたヒェーティル。血の繋がらない息子を愛せる自信のない彼は、養子縁組を解消しようとダニエルの生地へと向かう。北欧の裕福な国と南米コロンビアの社会を対比させ、それぞれの愛のかたちとそれに伴う葛藤をヨーネルと、ダニエル役のクリストッフェル・ベックが演じ切る。2017年SKIPシティDシネマ映画祭:グランプリ、2017年アマンダ賞:主演男優賞、助演女優賞
    2月12日(月)19:00 2月15日(木)16:30
  • オルハイム・カンパニー ( Kompani Orheim / The Orheim Company 監督:アーリル・アンドレーセン / 2012年 / ノルウェー / 104分 )
    父の死後、ヤーレは少年時代を回想する。理想の家族像を追求するも思うようにいかず、酒に溺れては暴力を振るう父。16 歳のヤーレはそこから逃避するように内省的なオルタナティブ・ロックに憧れ、プロテスト運動に参加し始めたが…。独裁的な父親をヨーネルが怪演。大人の矛盾に気づいた少年の視点で家族とは何かを問いかける。2012年アマンダ賞:主演男優賞、助演女優賞
    2月12日(月)16:30 2月14日(水)16:30 2月15日(木)14:00
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2018年2月10日(土)~16日(金)、渋谷ユーロスペースにて開催!

2018/02/04/20:51 | トラックバック (0)
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