トレイ・エドワード・シュルツ監督/『イット・カムズ・アット・ナイト』

トレイ・エドワード・シュルツ (監督) 公式インタビュー
映画『イット・カムズ・アット・ナイト』について【2/2】

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2018年11月23日(金・祝) 新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー


トレイ・エドワード・シュルツ監督『イット・カムズ・アット・ナイト』メイキングトレイ・エドワード・シュルツ監督 『イット・カムズ・アット・ナイト』場面2 『イット・カムズ・アット・ナイト』場面3
――A24についてタッグを組んでいかがでしたか?

T・E・シュルツ A24の皆さんは心から映画を作る人たちをサポートしていて、そしてユニークな映画を好む人たちです。そしてアーティストを本当に信じている。今のこの世の中ではなかなか無いことなので、すごく大事な要素だと思います。前作『Krisha(原題)』の時も、本当にこの映画を気に入ってくれているんだ、そして僕を本当に信じてくれているんだと感じ、脚本を読んでもらった時も本当に気に入ってくれているんだというのが伝わってきて、それはとてもいい体験でした。

――この映画の見どころは?

T・E・シュルツ 観客を引き込んで感情を呼び覚ますような、そして観た後に深く考えさせるような、そういう読後感を味わってほしい。 具体的に僕のお気に入りのシーンがいくつかあって、最後の方でみんなで食卓を囲んでいるシーン。このシーンでは役者陣が素晴らしい演技を見せてくれているという意味でも見ものだし、テイクを重ねる中でジョエルがいろんなパターンを編み出し、息子役のケルビンのいろんな反応を引き出す芝居をしてくれている。そして、父親ポールの違った側面をそこで見せているので、そこも一見の価値のあるシーンだと思っています。 それと、やっぱり終盤の一連のシーンは見ものだと思っていて、どんどんと悲劇に飲み込まれていくところは観客に注目して欲しい一幕です。脚本に書いた通り、狙い通りに撮れたシーンなので是非観て欲しいです。

――次回作について教えてください

T・E・シュルツ 現在は、またA24と組ませてもらい『Waves』という新作を手掛けているところで、編集の段階です。日本での公開は未定ですが2019年に公開予定です。いろいろな情報がリークされていて、ミュージカルになっているとかそんな話を聞きますが、ミュージカルではありません。しかし音楽をとても意識した作品で、音楽がとても大事な要素となる映画ではあります。例えば『グッドフェローズ』や『ブギーナイツ』は音楽がとても重要ですよね。そんな感じです。そして、前作『Krisha(原題)』や今作『イット・カムズ・アット・ナイト』の要素も少しずつ散りばめられていますが、ちょっと違う映画になっているかなと思います。

――最後に、日本の観客へメッセージをお願いします

T・E・シュルツ 今回、いろんな人に観てもらい、期待していた映画と違うという声を聞くのでちょっとトラウマになっているんですが(笑)、『イット・カムズ・アット・ナイト』はれっきとしたホラー映画や、ハラハラする恐怖映画ではありません。いろいろ考えさせる映画で、観客が観てそれぞれに解釈してくれれば僕にとっては嬉しいです。行ったこともない日本という国で自分の映画が公開されるというのは、にわかには信じがたい状況ですが、今、そういう状況が起こっているということに感動しています。

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イット・カムズ・アット・ナイト
( 2017年/アメリカ/英語/92分/カラー/シネスコ/原題:IT COMES AT NIGHT/字幕翻訳:伊原奈津子 )
監督・脚本:トレイ・エドワード・シュルツ 製作総指揮・主演:ジョエル・エドガートン『ザ・ギフト』
出演:クリストファー・アボット「GIRLS/ガールズ」、カルメン・イジョゴ『エイリアン: コヴェナント』、
ケルビン・ハリソン・ジュニア、ライリー・キーオ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
配給:ギャガ・プラスGAGA+ © 2017 A24 Distribution,LLC
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2018年11月23日(金・祝) 新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー

2018/11/23/18:52 | トラックバック (0)
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