インタビュー
松蔭浩之監督×中村真夕監督『PLAY ROOM』

松蔭浩之 (監督) × 中村真夕 (監督)
映画『PLAY ROOM』について【4/6】

2018年2018年12月8日(土)~21日(金)まで、シネマート新宿にてレイトショー公開

公式サイト 公式twitter (取材:わたなべりんたろう 協力:熊野雅恵)

松蔭浩之監督2松蔭浩之監督
わたなべ それは分かります。最後の質問になるかもですが映画を観てくださる方に一言お願いします。

松蔭 若林美保さんの魅力を従来のストリップのファン以外の方にも知って欲しいです。芸歴が19年もあって未だに現役で活動している女性がいる、ということを知って欲しい。自分は実は若林さんのストリップは観たことがないのですが、芸歴16年を記念して企画ができた、ということもあり、まずは世の中の人に広く若林さんを知ってもらう媒体を作るということがミッションで作品を作りました。
それからこういう映画の作り方もあるということも知って欲しいです。起承転結があって、ああスッキリした、というものではない映画もあるということです。現代美術家としてということもあるのですが、人がやっていないことをやりたい、観たことのないものを観たなと思って帰ってくれたらいいなと思っています。撮影を終えてから2年間、ラッシュすら見ていない状態で編集を始めたので、モチベーションを上げるためにも最初に予告編を作りました。そうしたら予告編がすごくいいものができて、福島君に観せたところ初見で「こんなクソ面白い映画の予告編ねぇー!!」って言ってくれて。
その次に、教えている学生や女房にストーリーを話して観せたら「特例で2分だけのものにして予告編だけ納品したら?」と言われてとても迷いが生じたんです。これから1ヶ月でストーリーにナレーションを入れて、とかいろいろと考えていくうちに17分の尺にすることがいろんな意味でバカバカしくなってきてしまいました。周りも自分も「本編を作ったら予告編の方が良かったと感じる可能性の方が高い」という事態になってしまって……。

わたなべ それはなかなか怖い状況ですね。

松蔭 そこで「本編を作ろう」というガッツが良く出たなと思います。でも「予告編が本編です」ということで他の4人の監督に対して許してもらおうという自分もいました。

わたなべ テロリストを主人公としたストーリーを捨てたというお話が先ほどありましたが。

松蔭 それも現代美術的なアプローチかなと思っています。

わたなべ 脱構築ということでしょうか。

松蔭 チラシや映画のホームページを見た人はそこに書いてあるテロリストのストーリーをインプットして観ると思います。でも、映画はそこには全くそこには触れていない。

わたなべ その物語通りに観なくても良く、解釈は自由ということでしょうか。

松蔭 もちろんです。それが現代美術なんですよ。

わたなべ 作る人の思惑があっても観る人は違うように観る、というのが映画だけに限らず他ジャンルの表現物の面白さですよね。

松蔭 100人の方が観たら100人の解釈があって良いのでそれを聞きたいです。それを見た方に聞いて回って「そうだよ、そうだよ」と言い続けたいです。

わたなべ 今作の若林さんの衣装はどうしたのですか?

松蔭 衣装が3種類ありますが全て若林さんの自前です。いろんなイメージを言って、次の撮影では「こういうシチュエーションです」「こういうロケーションです」「こういう動きをしてもらいたいと思います」と言うと若林さんが用意してくれて、それを現場で来てメークも描いてという感じです。

わたなべ どの衣装もかっこいいですよね。

松蔭 初回はど頭の白シャツの姿で下着も3種類ぐらい着替えてもらいました。

わたなべ そうだったんですね。予告編は各参加監督が作っているのですか?

松蔭 そうです。各参加監督が作った予告編はどれも傑作です。ぼくは予告編を超えるために本編を頑張りました。何もかもプロセスが逆になっています。

わたなべ やはり福島さんの言葉がキーでしょうか?

松蔭 福島君の「クソ面白い!!」という言葉に勇気付けられたというか、あの言葉がいい意味でのプレッシャーになりました。

わたなべ オムニバスだからできたことですよね。監督同士で励まし合ったというか。

松蔭 全員一致で無二の親友の会田誠のコメントを頂けると嬉しいという話になって彼にコメントを頼んだのですが、彼のコメントは上手いところに落としてくれたな、と思いました。
(会田誠さんコメント「若林さんは最近メディアでとんとお目にかかれなくなった「影のある大人の女」。かつてのエロ劇画的雰囲気ともうしましょうか。監督たちが皆ここぞとばかりに「我が内なるアングラ魂」を爆発させたのはよくわかります」

わたなべ 会田さんのコメントは誰か一人の監督作品のことを言っているわけではないですものね。

松蔭 そうです。にもかかわらず「若林美保」という大きな柱に触れてくれている。本編を送っただけで何もしていません。苦労話もそれぞれの監督の人となりについてもアナウンスはしないまま、このプロジェクトにはこの言葉がいいんじゃない、という感じで会田誠のコメントをもらうことができました。

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PLAY ROOM出演:若林美保,渋川清彦,イギリス人,間庭裕基,佐伯日菜子,草野康太,須森隆文,園部貴一,高橋卓郎,稲村梓

などわ』 監督:ナリオ プロデューサー:川端直樹 原作:『などわ』イギリス人 ほか
LION』 監督・脚本・撮影・編集:松蔭浩之 ほか
クローンハート』 監督・脚本・編集:中村真夕 プロデューサー:ナリオ 撮影:木村和行 ほか
熱海の路地の子』 監督・撮影・編集:佐々木誠 原作:帯谷有理『路地の子』 ほか
Floating』 監督・脚本:福島拓哉 プロデューサー:本井貞成・岩本光弘・福島拓哉 ほか

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2018年2018年12月8日(土)~21日(金)まで、
シネマート新宿にてレイトショー公開

2018/12/16/09:14 | トラックバック (0)
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