インタビュー
斎藤久志監督『空の瞳とカタツムリ』

斎藤 久志 (監督) 映画『空の瞳とカタツムリ』について【4/5】

2019年2月23日(土)より池袋シネマ・ロサほか全国順次公開

公式サイト 公式twitter 公式Facebook (取材:深谷直子)

『空の瞳とカタツムリ』場面画像2 『空の瞳とカタツムリ』場面画像3
――確かにいろいろな見方ができそうだなあというのがありますね。「三位一体」と言われていたという夢鹿と十百子と貴也は、本当に溶け合っているかのように思えるところがあります。最初「死にたい」と言っているのは十百子なんですが、夢鹿も同じようなことを言っていて。

斎藤 そうですね、どこか同一人物のようなところがありますね。

――夢鹿と貴也もそういうところがありますね。貴也は母親を亡くし、叔母さんに母の姿を重ねながら関係を持ったようなことを夢鹿に語りますが、夢鹿の方も関係を持つ男たちを父親だと思っていると話す場面があります。

斎藤 そう言ってるけど、本当にそう思っているかはわからない。自分に対する言い訳かもしれないし、相手に対するアピールかもしれない。もちろん貴也が言ってることも本当かどうかわからない。嘘かもしれない。

――現実と幻想が入り混じる感じで、もしかするとすべて十百子が書く小説の中の出来事なのかもしれませんし。

斎藤 そういう見方もできるでしょうね。

――意外なラストに爽やかさを感じました。監督の思いとしても、前向きな映画にしたいということがあったのでしょうか?

斎藤 ラストに関しては、美早さんといろんな案をかなりやり取りして、試行錯誤をした結果ああなっているんですよね。「それじゃないよね、それも違うよね」と彼女が出してきた最終形があれだった。最後に救済を作ろうということを決めて作ってはいないのですが、美早さんがあれを書いてきたときに、「それいいんじゃない」と僕も思ったので、救済や明るさを感じていただけたのならそれはそれでよかったのかなと思います。

――重い題材の映画ですが、音楽はやわらかくてほのぼのとしていますね。これは監督がこういうものをつけようと?

斎藤 音楽の阿藤芳史さんには、「ニーノ・ロータの『8 1/2』みたいな感じ」と注文しました。

――『風花』もとても優しい音楽がついていたんですよね。物語も、死にたいと思っている二人が主人公なので、この映画と重なるところがあるなあと思いました。

斎藤 ああ、それは気がつきませんでした。『風花』は公開当時に観たきりで、今回観直してはいないので。美早さんもそれを意識してないと思いますけど。

――『空の瞳とカタツムリ』というタイトルだけからの発想で。それで二つの作品に共通点が生まれているのも面白いですね。

斎藤 なるほど。そうですね。

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空の瞳とカタツムリ (2018年/日本/カラー/DCP/5.1ch/120分)
出演:縄田かのん,中神円,三浦貴大,藤原隆介,利重剛,内田春菊,クノ真季子,柄本明
監督:斎藤久志 脚本:荒井美早 企画:荒井晴彦 タイトル:相米慎二
プロデューサー:成田尚哉 製作:橋本直樹,松枝佳紀 撮影:石井勲 音楽:阿藤芳史 照明:大坂章夫
録音:島津未来介 美術:福澤裕二 編集:細野優理子 衣装:江頭三枝 ヘアメイク:宮本真奈美
整音:竹田直樹 音響効果:井上奈津子 助監督:岸塚祐季 制作担当:三浦義信
製作:ウィルコ/アクターズ・ヴィジョン 配給:太秦 © そらひとフィルムパートナーズ
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2019年2月23日(土)池袋シネマ・ロサほか全国順次公開

2019/02/19/22:14 | トラックバック (0)
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