#　154　／2002.9.20

第149回

「夜はやさし」編（3）

9月17日着

あろうことか仕事場のマンションの鍵穴にアロンアルファを流し込まれる！つまり鍵がささらない…撮影で2日ほど戻らなかった隙に！

大家を呼ぶは鍵の救急車なるもの呼ぶは警察は指紋取るはのちょっとした事件になってしまう。

窓を割り中に入り大切なフィギュアが盗まれてないことを確認しほっとする。

そして警察と一緒に防犯カメラに写っていた犯人らしき人物の映像を見て俺は「あっ！」と声を上げそうになった…。

　* * *

9月19日着

たまには原稿用紙で書いてみようかな…などと殊勝なことを考えたがやはりメールを打っている。

久々にMASK…担当福山氏から連絡がある。
元は初めて映画作る俺の愚痴及び報告がこの連載のテーマであったのに、いつのまにやらただの愚痴になりさがっていたが…

まぁ電話…
昨年7月末に完成し早一年とふた月…
何がどうしてこうも遅れているのか…
もう温厚な俺も田口さんもブチ切れんばかりである。

そこに担P福山からの久々の電話だ。相変わらずタイミング悪く急いで井の頭線の駅で待ってるときにかかってきた。

「…あのぉ…MASKの件ですけどぉ…」