富田 優子/PROFILE

1974年生まれ、神奈川県川崎市出身
東京国際映画祭 第2回映画批評家プロジェクト(2007年)佳作入賞

好きな俳優:ジャック・ニコルソン、ラッセル・クロウ、ジェームズ・マカヴォイ、佐藤浩市、小栗旬、ケイト・ブランシェット、ナタリー・ポートマン
好きな映画: 『イングリッシュ・ペイシェント』『エリザベス』『エリザベス:ゴールデン・エイジ』『ニュー・シネマ・パラダイス』『ピアノ・レッスン』『E.T』『つぐない』『LAコンフィデンシャル』『チャーリーとチョコレート工場』『アバウト・シュミット』『隠し砦の三悪人』『影武者』『バットマン』『アポロ13』『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ、『ハリー・ポッター』シリーズ……などなど。
好きな監督:黒澤明、クリント・イーストウッド

過去記事一覧

レビュー:ヴィクトリア女王 世紀の愛

『羨ましいこと限りなし!完璧なまでの理想の幸福を見せつけられる』 / およそ1000年に及ぶ英国王室の歴史において最も有名な王は誰かと問われれば、私見であるがエリザベス1世(1533~1603)とヴィクトリア女王(1819~1901)の名前を挙げる。「英国は女王の時代に繁栄する」という言葉があるとおり、まさに2人の女王はそれぞれの時代に英国を世界のトップへと押し上げた。国家のために一生独身を貫いたエリザベス1世が生きたテューダー朝... 続きを読む

2009/12/17/21:57 | トラックバック (7)

レビュー:カティンの森

『歴史と向き合う覚悟が問われる、アンジェイ・ワイダ渾身の作品』 / 『地下水道』(56)、『灰とダイヤモンド』(58)などで知られる巨匠アンジェイ・ワイダ監督の新作『カティンの森』(07)がいよいよ日本で公開される。本作に関して、ワイダ監督へのロングインタビューや映画の撮影の様子をNHKのETV特集で取り上げていたので、それを見て本作の日本公開を心待ちにしていた人も多いことだろう。ワイダ監督の母国ポーランドは苦難の歴史を歩んでき... 続きを読む

2009/11/29/03:37 | トラックバック (2)

レビュー:マイケル・ジャクソン THIS IS IT

『マイケルにもう一度会いたい!ファンの願いを叶えてくれた至福の映画』 / 今年6月のマイケル・ジャクソン急逝のニュースには全世界に衝撃が走った。未だに彼が亡くなったことは信じられない思いでいるのだが、こうして今、7月に予定されていたロンドン公演に向けてのリハーサルの様子などを収録した『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』を観てしまうと、ああ、やっぱりもうこの世にマイケルはいないんだな……と改めて実感してしまう。筆者自身はマイケルにさほど思い入れがあるわけではないにも関わらず、心に空洞ができたような寂し... 続きを読む

2009/11/03/09:44 | トラックバック (13)

レビュー:風が強く吹いている

『原作よりもフォーカスされた、「信じる」ことの素晴らしさ』(結末のネタバレあり!) / 箱根駅伝と言えば、お正月の風物詩である。かくいう筆者は自他ともに認める箱根駅伝の大ファンだ。筆者の年末年始は箱根駅伝を中心に回っていると言っても過言ではない。母校が箱根の常連校ということもあって、どうしても応援に力が入るのだけど、各校の戦力分析から選手のエントリー状況などを年末につぶさにチェックし、明けて正月2~3日のレース当日の朝... 続きを読む

2009/10/23/15:39 | トラックバック (4)

第4回UNHCR難民映画祭レポート/映画を通して難民問題を考える

今回で第4回目を迎えたUNHCR難民映画祭――東京。世界各地には、迫害や紛争を逃れ、故郷を追われて避難生活を強いられている難民・避難民などが4200万人もいるとされている。この映画祭の目的は、一人でも多くの人に難民問題への認識を向上してもらうことで、国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所と国連UNHCR協会によって2006年より開催されている。この映画祭が他の映画祭と決定的に違うことは、入場料が無料であ... 続きを読む

2009/10/11/15:30 | トラックバック (0)

レビュー:SING FOR DARFUR

『無関心であることの残酷さ、知ることの大切さ』 / スーダンと言えば皆さんは真っ先に何を思い浮かべるだろうか?筆者の場合は、スーダン西部のダルフール紛争だ。2003年に勃発した紛争だが、30万人が虐殺され、270万人が避難民となり、史上最悪の紛争とまで言われている。そして解決の糸口はまだ見つかっていない。また、今年3月にはバジール大統領に対して国際刑事裁判所から逮捕状の発付が決定するなど、イメージ的には最悪であ... 続きを読む

2009/10/03/14:23 | トラックバック (0)

レビュー:クリーン

『自分本位の母親に“Clean”な未来はあるのか?』 / 本作におけるヒロイン役のマギー・チャンの熱演は、第57回カンヌ国際映画祭主演女優賞受賞も納得ものだし、ヒロインの義父を演じたニック・ノルティの深みのある演技も一見の価値がある。ヒロインの息子役のジェームズ・デニスはまるで天使のように愛らしい。だが本作を観ているうちに、どうしてもある事件を連想せずにはいられなかった。連日のように報道されている某女優とその夫による薬物... 続きを読む

2009/09/27/14:16 | トラックバック (2)

ココ・シャネル

『20世紀の元祖「負け犬」ココ・シャネルの生き方に学ぶ』 / 「負け犬」――最近でこそあまり耳にしなくなったが、2004年の流行語大賞でトップ10入りした言葉だ。そう言えば、この頃は雑誌やテレビで盛んに「負け犬」という言葉が取り上げられていたっけ。酒井順子さんの著書『負け犬の遠吠え』(講談社、2003年)から出てきたもので、どんなに美人で仕事ができても、30代・未婚・子供がいない女性は「負け犬」である、と定義されている。この本のす... 続きを読む

2009/08/29/15:27 | トラックバック (3)

昭和八十四年~1億3千万分の1の覚え書き/富田評

『「語り継ぐ」ことの大切さや苦しみを改めて思う』 / 毎年8月には戦争に関連するドキュメンタリー番組や映画、ドラマ等が盛んに取り上げられる。確かに、8月には広島・長崎への原爆投下(6日、9日)や、終戦の日(15日)があって、1年のなかで戦争を振り返るには絶好の月であることには間違いない。戦争を振り返るということは、戦争を体験した世代から、その悲惨な経験を語り継いでもらうことが最も効率的(という言い方は適切ではないかもしれな... 続きを読む

2009/08/21/13:10 | トラックバック (0)

妻の貌/富田評

『被爆者の妻の心に寄り添った、川本昭人監督の半世紀にわたる愛の記録』 / 2009年4月5日、オバマ米国大統領がチェコのプラハで行った演説のなかで「核兵器のない世界を目指す」と表明したことには驚かされた。世界で最も多くの核兵器を保持する米国のトップが随分と大胆な決断をしたものだ、と。しかもブッシュ前政権は包括的核実験禁止条約(CTBT)への批准を拒否していたというのに、思い切った政策転換だ。このプラハ演説は日本... 続きを読む

2009/07/19/04:17 | トラックバック (0)

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