東北新社SPS部入社。横浜博、名古屋デザイン博などイベント展示映像の制作に関わる。90年よりCM本部に移籍。以降、CMディレクターとして企画・演出。96年より東北新社退社後、フリーランスに。
現在、今春公開予定映画『MASK DE 41』(マスク・ド・フォーワン)待機中。
# 96 /2002.2.8
昨夜の雨は二月らしく爪先まで凍るような寒さであった。
子供の頃のような冬…ここ数年冬が実に冬らしい気がする。一時期の暖冬は何処にいったのだろう…。
さてこの寒さの中、ライター足立がインフルエンザにかかっている。頼んだ原稿の打ち合せも滞っている。普段から貧乏人は病気になるな!ときつく言い渡してあったはずなのに…。
一刻も早く治って元気になって欲しい。
早く保険証を持てるようになって病院に行けるようになって欲しい。
早く一発でストライクな原稿を書けるようになって欲しい。
頑張れ足立!
病に打ち勝て!
二月はいっしょに仕事しような!
* * * * * *
眠い…死ぬほど…。
雨音がなんだかリズムの取れないメトロノームみたい。
友人の勤めているプロダクションが倒産した。
去年双子が産まれたのに…
クルマでっかいのに買い替えたのに…
オレはしがない演出だから何にもしてやれることがない。
…無力…。
あいつ傘持ってるかな…?
* * * * * *
世田谷パブリックシアターなるとこで、遊◎機械/全自動シアターの白井晃氏が出ている「Padre Nostro‐我らが父よ」を観る。
この芝居にはオレが大好きな毬谷友子女史も出てる。
つーか二人芝居なんだけど‥。
で、翻訳劇。
…うぅ…久しぶりのTHE 演劇。
やばい、最近こんなの観る訓練してねーぞ。
会場の雰囲気もアカデミックな香り。
客も大卒な香り。
ダイジョーブだ。オレだって大卒じゃねーか。
日大だけど。
始まるにつれやばさは二乗で増していく。
が、オレも段々慣れていく。あぁ、やっぱ芝居上手い役者は見てるだけでいーよなぁ。
で、ふと気付く。
毬谷友子女史とオレの映画に出てくれた筒井真理子女史…似てる。顔も芝居の傾向も!
つーことは…次の映画で二人を姉妹にすりゃあいーんじゃねーか?
どっちが姉かで揉めそーだけど。揉めたら双子にすりゃいーか、モスラみたく。
二人ともまずこのエッセイ見ねーから好きに書いてるけど、似てんだよ。二人。薄幸そーで色白なとこも。
…なんてこと考えながら見てた。
ケネディ家の長女がロボトミー手術受けてたなんて初めて知った。
それにしても筋金入りの【演劇】であった。
これは勿論誉め言葉である。