#　104　／2002.3.17

第99回

「春告鳥」編（4）

ふと気が付くとまた「BEAR'S」でジーパンを買ってしまっていた。
いつもの「ETERNAL」の職人仕事されまくりの一品である。
あろうことか今回は二本買ってしまった。

いったいこれは何なんだろう？もはや中毒としか言いようがない。本当なら一生分買い占めたい。会社ごと買い占めたい程愛してしまっている。
オレは若い奴がやってる「ジーンズは洗わない！」つーのが理解できずガンガン洗う。乾いた少しゴワッとする感触がもう死ぬほどすきなのだ。たまに他のもん履くと一日中落ち着かずにいる。

しかしおかしなもんでこんだけ何本も同じジーパン持ってるとその中で微妙にヒイキが出来てきて一軍二軍が生まれてしまう。傍から見ても同じもん毎日履いてる奴にしか全く見えないが…。

で、宗男の涙の離党会見ジーパン洗いながら見ててふと思う。
例えばオレが足立君食わすためにCMに出演してもらうのと、根室の業者に宗男ハウス発注すんのといかほどの差があるのか？いゃ勿論金額は比べもんになんないよ、そりゃ。して、政治献金を宗男は貰う。オレは原稿を貰う。宗男は地元のため。オレは当てのない映画のため。宗男は政治家として。オレは監督の端くれとして。

うーん…レベル違うか、やっぱ…。
ハァ…宗男は悲しいなぁ。