#　17　／2001.4.12

第12回

『負けると思ってリングに上がる奴がいるか！バカヤロォーーーッ！！』

4月12日AM9°.オレはアニマル浜口氏の奥さんと電話をしていた。奥さんはあの浜口氏を唯一説得できるすごい女性だ。「アンタ、途中でタップしたら、京子に言ってスリーパーで締め落とすからね！」下町っ子の愛情パンパンの活を入れてもらい、オレは松屋に入って朝定をもりもり食った。

クランクインまであと7日…。全てが佳境で急ピッチで進んでいる。

2日前、川津春が松尾スズキ氏にスピアーを決めるＳ#を死ぬ程リハする。「オレ、首、弱いんすよねー。」と言っていた松尾氏がぜいぜいしてる。さっき、田口トモロヲの入魂のスリーパーを受け、ひねったらしい。そう、田口氏はパワーアップしてるから、本人は軽くやっただけのつもりでも普通の人にはかなり痛い。

翌日の衣装合わせに、松尾スズキ氏はゴールデンアロー賞もらった時に買ったという1000円のグラサンをかけて現れた。

「！」

「マ、松尾さん、大丈夫すか？！」

なんと、彼の首にはコルセットがしてあった。スピアーの受けすぎで、首がいっちゃったらしい。

「フッ…、本番では完璧に受け切って見せますよ。」

小道具のサーベルをびゅんびゅんしながら、松尾氏は葉桜の下でオレに言った。目が恐かった…。

田口トモロヲの首は、新IWGPヘビー級チャンピオンの藤田なみに太くなってきている。衣装合わせの度にワイシャツの一番上のボタンが止まらない。

「なんかァ…成長期みたい、オレ。」

「………。」

なんなんだ、この人。オレはその役者魂にちょっと引き気味。そして、ふつふつとバーニングスピリットが目に宿る。
片桐クン！（ラーメンズの）、髪はブロディスタイルで行こう！その彫刻はよくワカランが君はオモシロすぎ。プーマのジャージで行こう。なんか、いーから。

そんな訳で、今、心の余裕がすごくない日々だ。この連載も時々滞るかも知れない。でも必ず、完走する。オレは、猪木がチョチョシビリとの異種格闘技戦に向かうときにアナウンサーに答えたインタビューを毎晩つぶやいている。

『負けると思ってリングに上がる奴がいるか！バカヤロォーーーッ！！』

猪木はその後、ＴＶ朝日のアナウンサーの頬を張った。オレは張る相手がいないからカネゴンにつぶやいている。

ＰＳ.　ところで…求む、さし入れ
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　　　　　　　　　（株）サンセントシネマワークス
　　　　　　　　　　『MASK DE 41』　スタッフルーム　行

みんな腹を空かせている。生モノ以外は何でもＯＫ！借りは必ず…返さない。スマン。。。
みなさまの暖かい支援お待ちしている。あまりにすごいさし入れの場合、スペシャル特典　それは、約束する。

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