#　135　／2002.6.20

第130回

「紫陽花の上のカタツムリ」編（7）

6月17日発

ムラカミジュンDJで、深夜二時をとうに過ぎた渋谷の外れのクラブは縦に横に揺れていた。
やたら重低音がかすれるスピーカーから大音量で流れるムラジュン・セレクトの音楽たちが楽しそうに？つまらなそーに？ひまそーに？ストイックに？音に身体を委ねた若者を揺らしていた。

…確実にここにいる奴らの中で最年長のオレは、ミネラルウォーターを飲みながら何でこんなに皆テキーラをイッキ飲みするのだろう…と伊藤歩がナンパされないよーに見張りながら考えていた。
一見悪そーに見えるが皆すごくふつーにも見える。
こいつらが面白いなぁと思えるもんつくらなきゃなぁ…朝方の渋谷でそうオモッタ。

　*　*　*

6月20日発

三茶シアタートラムで翻訳劇見る。
ワケワカンナカッタ…オレ馬鹿だから。

サモアリ小松君・大政君と楽屋へ顔出した後、コリアン喰う。三人とも微妙に憤慨し人種の違いに諦め、別れた。疲れた。

それにしても今日見てた何人が分かってたんだろ？
じぇんじぇん理解出来なかったよオレ…。
分かりやすいのに慣れ過ぎかなぁ‥。