世界各地の映画祭で計51冠もの賞を受賞し、韓国インディペンデント映画史上、最も多くの賞を獲得した本作は、韓国の口承伝統芸能「パンソリ」の歌い手である夫と認知症を患った妻の、生と死の間で歌い上げられる愛の物語だ。
第24回東京フィルメックス メイド・イン・ジャパン部門に正式出品された本作は、海外から一時帰国した元恋人と、かつて一緒に暮らした部屋を片付ける5日間を通して、現代社会に埋もれている「特別な暮らしの一片」を丁寧に描き出す。
脚本家・平谷悦郎の構想20年の企画をクラウドファンディングで制作実現させた本作は、謎の“部屋”に閉じ込められた男女をユーモラスに描いたちょっとエッチなSFブラックコメディ。主演は、平谷がまなざしの強さに惚れ込んでオファーしたというセクシー女優の小泉ひなた。