国内外の映画祭で注目を集める磯部鉄平監督の最新作で、加部亜門と山本奈衣瑠の W 主演の本作は、大阪を舞台に、映画館で出会った男女が再会をきっかけに徐々に惹かれあっていく様子を描く青春ラブストーリーだ。
森田想がマドリード国際映画祭で主演女優賞を受賞した本作は、母親の死をきっかけに疎遠だった兄姉と再会した四女が、家族を実家から追い出そうと試みる過程で、大切なものに気づいていく姿を描いた社会風刺エンタテインメントだ。
カンヌ国際映画祭ACID部門で日本映画として初めて選出された本作は、韓国の乗馬競技のホープだった過去を持ちながら、現在は岡山県の採石場で働いている青年と、交差点で一人でサイレントスタンディングを始めた女子高生の交流を描く人間ドラマだ。
第 22 回 TAMA NEW WAVE で審査員による特別賞を受賞し、映画評論家の蓮實重彦氏も絶賛した本作は、東京に生きる男女の恋愛風景を通して、閉塞感のただよう現代という時代に抗う恋の自由とその限界を描いた意欲作だ。