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第 22 回 TAMA NEW WAVE コンペティション 特別賞受賞
日本芸術センター第 13 回映像グランプリ ノミネート

優しさのすべて

『優しさのすべて』画像 『優しさのすべて』場面画像1

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2022年10月1日(土)からイメージフォーラムにて公開

INTRODUCTION

恋は、軽やかな蹉跌――。

東京に生きる恋人、マアサとカイ。ケンカが絶えないながらも楽しく、自由に共に時間を過ごしている。地元の友人アキとの再会を楽しんだ二人は、いずれ結婚するであろう彼と、自分たちの未来に思いをはせる。撃ち合いごっこをしながら駆け抜けていく夜の街。消えてしまった彼らの犬の墓。カイの知らないうちに、マアサは他の誰かと寝て、ダンスを覚える。不器用な愛をぶつけるカイと、それでも孤独を感じてしまうマアサ。2 人の、そしてそれぞれの時間が過ぎる。そんなある時、突然アキが失踪したと連絡が届く。

閉塞感のただよう現代において、恋愛とは、優しさとは、そして映画とは何かを見すえた珠玉の50分。コロナ禍以降、日々強まっていく閉塞感の中で、恋愛とは、優しさとは、そして映画とは何かという答えのない問いへ果敢に取り組んだ。

監督は東京大学表象文化論在籍時より自主映画の監督を始め、卒業後も制作を続ける安達勇貴。本作が初の劇場公開となる。脚本を務めるのは、監督と学生映画祭にて知り合い、以降映画や今日の世界について共に議論を深めてきた四本研祥。主演のマアサは劇団ノーミーツやエンニュイなど演劇を主戦場としつつ、『3653の旅』(野本梢監督)でスクリーンに鮮烈な刻印を残した新人二田絢乃。マアサの恋人カイは、『すばらしき世界 amazonリンク:PrimeVideo『すばらしき世界』』(西川美和監督)などで忘れられない存在感を放ち、モデルとしても活躍する田中一平。『やまぶき』(山崎樹一郎監督)『愛ちゃん物語♡』(大野キャンディス真奈監督)など話題作に出演が続く黒住尚生が脇を固める。
限られた予算・時間の中で、学生時代より親交のあった実力あるスタッフを集結させ、舞台やモデルなど映画以外の領域でも活躍するネクストブレイクな俳優たちを迎え作品は完成。言葉にできない世界のいまを、俳優の躍動する身体を通して鮮やかに描く。

COMMENTARY
『優しさのすべて』場面画像2 『優しさのすべて』場面画像3

監督&キャスト

  • 安達勇貴 監督
    50 分という長いようで短い時間を、軽やかに駆け抜ける不器用な愛の物語です。 あらゆる「重力」が私たちを取り巻く今だからこそ、時代に抗う恋の自由とその限界を描きたいと思いました。
  • マアサ役 二田絢乃
    剥がれる、完成したものをみたときにそう感じました。人と深く関わると、温かい記憶が増えていくと共に、何かが剥がれ落ちていく感覚になる時があります。今まではそれを憎いと思っていました。でもこの映画をみたときに、剥がれ落ちた欠片を少しだけ愛おしいと感じることができました。
    本格的に映画に出演したのは本作が初めてです。私が演じたマアサさんは、もしかしたらこの子は何がしたいのかよくわからない、と思われてしまうかもしれません。でも生きるエネルギーやあなたと一緒にいたいという気持ちはすごく強いです。
    そのエネルギーの強さから生まれた何かが剥がれ落ちていく優しい音、を一緒に楽しんでいただけたら思います。
  • カイ役 田中一平
    今回の出演を通して感じたことがあります。人間に生まれてよかったなぁと。気の向くままに生きていいじゃないかと。最後に笑えればそれでいいんだと。「優しさのすべて」から学んだ教訓を活かしてこれからも頑張ります。
『優しさのすべて』場面画像4 『優しさのすべて』場面画像5

応援コメント

  • 蓮實重彦(映画評論家)
    ユスターシュの『サンタクロースの眼は青い amazonリンク:『わるい仲間+サンタクロースの眼は青い、他2篇 [DVD]』』に匹敵する中編映画の傑作が日本に生まれた!
    安達勇貴の『優しさのすべて』がそれである。各自、劇場で確かめられよ!!!
  • 深田晃司(映画監督)
    嘘をついている人が嘘をついているようにしか見えない映画が嫌いです。
    さらに言えば嘘か真実かなんてことがそもそも重要事ではないように思える映画が好きです。
    だから、この映画の佇まい、言葉の佇まい、俳優の佇まいも好きでした。
  • 前田弘二(映画監督)
    恋人に対して、決定的な不満や問題を抱えているわけではない。
    なのに彼女は流れるように不可解な行動を起こしていく。
    その正体は何か。
    監督の安達勇貴と脚本の四本研祥が描く、人間の持つ理解し難い、でも明らかにあるだろう機微への挑戦。
    その挑戦に俳優が見事に応え、躍っている。
  • 森直人(映画評論家)
    コロナ禍に浸された街の中で「馬鹿な恋人たち」が真剣におどけて生きている。
    初期ゴダールや椎名林檎などを取り込みつつ、不確定性の中を「歌わないミュージカル」のように、「哀しみのスラップスティック」のように駆け抜けていく映画書法。大好き。
  • 新谷和輝(ラテンアメリカ映画研究者)
    マアサはどうして、なんのために黙々と日記をつけるのか。つまらないと漏らしつつ、どうしてカイはその日記を声に出して読まずにはいられないのか。口にした途端にどこかへ滑っていきそうな言葉をぎりぎり身体に巻きつけて、彼らは自分たちの秘密/欲望を読みあわせしようとあがく。彼らはあてのないバトルを続けるが、そこでは希望はとっくに囲われているようにみえる。それでも、持ちうる気休めをとことん衝突させてこの映画が垣間見ようとする優しさの残滓には、放っておけない不穏な切なさを感じた。
  • 西村若奈(ミス東大 2018 グランプリ /ミス iD 山崎まどか賞)
    不真面目である、なんて本当はないのだと思う。
    どこかしら一生懸命で、変な風にだけ完璧主義で、だから不真面目をするしかないのだと思う。
    みんなたぶん、真面目にそれをやっているのだ。
    狂わないために踊り、踊らされないために狂う、その繰り返しの日々は、彼らだけのものではないと気付かされた。
CREDIT
出演:二田絢乃,田中一平,黒住尚生
はぎの一,ながいじょうじ,KAZUKI,佐々木美佳,清水かなえ,白山ゆり,所七海,四本茜
監督:安達勇貴 脚本:四本研祥
撮影:宮原拓也 録音・照明:岩瀬航 編集:安達勇貴 助監督:河辺怜佳 衣装・ 助監督:古里静花
整音:田中俊,王家欣,小田颯夏 制作:星合澪,島田碧 撮影助手:山上日向 音源制作:中尾功俊
宣伝美術:長井建都 英語字幕:GALACOLLECTION 制作協力:松竹映像センター 齋藤佑太
予告編制作:前川篤史 協力:新谷和輝 竹内優李亜 撮影協力:晴れの場,八景天祖神社,飯田橋ギンレイホール
宣伝・配給協力:細谷隆宏 配給:光と音
2021|日本|カラー|ヨーロピアンビスタ| 5.1ch| 51 分 ©光と音

公式サイト 公式twitter

2022年10月1日(土)からイメージフォーラムにて公開

すばらしき世界 Blu-ray すばらしき世界 Blu-ray
わるい仲間+サンタクロースの眼は青い、他2篇 [DVD] わるい仲間+サンタクロースの眼は青い、他2篇 [DVD]
  • 監督:ジャン・ユスターシュ
  • 出演:ジャン・ユスターシュ
  • 発売日:2002/11/22
  • おすすめ度:おすすめ度3.0
  • Amazon で詳細を見る

2022/09/13/17:38 | トラックバック (0)
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