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野本梢 監督最新作

『3653の旅』
同時上映『彼女たちの話』

『3653の旅』画像『3653の旅』 『彼女たちの話』画像『彼女たちの話』

公式サイト

2022年8月13日(土)~26 日(金) 池袋シネマ・ロサにて2週間限定公開

INTRODUCTION

3653の旅

あの日を忘れない

東日本大震災から10年。故郷石巻を離れ、埼玉のリフォーム会社に勤めている玲の気がかりは、部屋にこもりがちな幼なじみ・凪。玲は、凪を埼玉へ連れ出すため、同僚の祐太と石巻を訪れる。祐太が指令通り凪との仲を深める中で、玲は今も行方のわからない母と過ごした日々を思い出していく。 玲と凪が抱く、それぞれの過去への向き合い方、それぞれの未来への向き合い方。そこに生じる二人の心の掛け違いが、あの日と今を引き寄せる。

『3653の旅』は東日本大震災から10年、埼玉と石巻で離れて暮らす幼馴染それぞれの過去との向き合い方、未来への一歩を描いた中編映画。監督は田辺・弁慶映画祭グランプリ受賞作品『愛のくだらない』の野本梢、企画・プロデュースを、震災当時から復興事業に携わってきたリフォーム会社エイジア代表の稲村久美子が務めた。2019年に国内の映画祭にて4つのグランプリを含む8つの賞を受賞した短編映画『次は何に生まれましょうか amazonリンク:PrimeVideo『次は何に生まれましょうか』』(主演:根矢涼香)以来の再タッグとなる。
出演は岩手県出身の中村更紗、『ボクらのホームパーティー』の卯ノ原圭吾、『優しさのすべて』でTAMA NEW WAVE女優賞ノミネートの二田絢乃など、昨年より出演作が急増している今注目の俳優たちだ。
今現地で生きる人々を、石巻市のみやぎ東日本大震災津波伝承館など多くの協力の元で描き出した。

『3653の旅』場面画像1 『3653の旅』場面画像2

監督・野本梢 コメント
プロデューサーの稲村久美子さんと共に石巻市を訪れた際目にしたのは驚くほどに整った街並みと背の高い防波堤でした。被災地から離れた私たちが毎年この時期に津波の映像を見ながら当時を思い出している間に、現地の方たちは前に進むため、同じ悲劇を繰り返さないためにものすごいスピードで取り組んでいらっしゃいます。そんな現状と共に、気持ちが追いつかない人々の葛藤を描けたらと思いました。

プロデューサー・稲村久美子 コメント
東北地方太平洋沖地震による災害から11年が経ちます。物資を詰め込んだ車両で家を出て、初めて石巻の地を踏んでから沢山の方に出会った11年でした。
震災をよく知らない世代もいる一方で、未だ「復興とは」と、悩み考え続けている方たちは決して少なくありません。そこにあるのは、人の「思い」で有り又他者に対しての「想い」であるのでは無いでしょうか。映画をつくる時に、野本監督とやり取りしながらいつも気にしているのは、登場人物が今何を感じどうしたいのか?です。フィクションではありますが、彼や彼女たちは、生身の人間であり悲しんだり、笑ったり、泣いたり、迷い、時にはクヨクヨしながらも、私と同じく考え続けています。映画を観てくださった皆様に、作品を通してその思いが伝わればと願っております。

『3653の旅』場面画像3 『3653の旅』場面画像4

『3653の旅』(2021年 日本 42分 カラー DCP)©エイジアムービー
出演:中村更紗,二田絢乃,卯ノ原圭吾,鈴木達也,坂巻佑,多田浩志,稲村美桜子
主題歌:「鳥人」ナックルヘッド feat.心near
監督・脚本・撮影:野本梢
録音:横田彰文 助監督:金子愛奈 ヘアメイク浜香奈子/松村南奈 ドローン撮影:加藤正明
制作:稲村健一/遠藤晃/Isakazu 編集:知多良 音楽:ナックルヘッド デザイン:本木友梨
企画・プロデュース:稲村久美子
製作:有限会社エイジア/エイジアムービー/石巻で映画を撮るプロジェクト
公式サイト

同時上映

彼女たちの話

きっと分かち合える

中学生になったミクは男子生徒と衝突し悔しい思いをしたことから、「強くなりたい」と、近所のお姉さんからアクションを学び始める。同じ頃、就職活動で「彼氏はいるのか」と訊かれ、OB には「女って時点で就職は不利」と言われた姉・チカがS N Sで共闘をうたう女性たちに救われ、自らも動画サイトで発信を始める。そうしてミクはチカと女性の権利のため力を合わせて活動していくのだが、近所のお姉さんやミクの塾の先生の不遇が何も変わらないこと、自由気ままに生きているもう一人の姉ウナが起業に励んでいること、その後男子生徒がミクの体調を気遣った際にそれを受け入れなかった自分のことなどに、モヤモヤを募らせていく。

『彼女たちの話』場面画像1 『彼女たちの話』場面画像2

「女性による女性のための映画」として企画が立ち上がったものの、撮影をしながら監督自らが男女の分断的考えを省みはじめたことから、移ろいゆく季節の中で考えを変化させていく主人公の姿を約2年にわたって描いた中編映画。映画初主演となる稲村美桜子が等身大の少女を瑞々しく、凛々しく好演、『アルム』『おろかもの』の笠松七海が男女の分断的思考にハマり堂々と生きようとしながらも常にもがいている少女の姉を見事に演じた。

出演・笠松七海 コメント
みんな自分の中の正しさを守るのに必死で本気で
自分じゃない人たちが少しぼやけてしまう。
なにに共感して救われるのかは人それぞれなのに
自分と違う形はどこかで遠ざけてしまう。
こう思う人もいる、と知るだけでいいと思います。
彼女たちを通して観客の皆さんの中に色々な人の色々な形が
残ったらいいなと願っています。
それから最後に睦ちゃんへ
この2年間は必ずこれからの人生の大きな糧になります
だから、大丈夫。

『彼女たちの話』場面画像3 『彼女たちの話』場面画像4

監督・野本梢 コメント
エイジアの稲村久美子プロデューサーとは『次は何に生まれましょうか』(主演:根矢涼香)をはじめ女性主人公の生きづらさを描いた作品を多く制作して参りました。今回「女性による女性のための映画を」ということで始まった企画でしたが、初回の撮影を終えて「女性のための」と性別で区切るのはどうなのかとお互いに感じ方向性を変えていくこととなりました。もちろん女性であるがゆえの不遇はあると思います。だからと言って男性を非難するだけ、不遇を嘆くだけ、正義を振りかざすだけでは前に進めない。よりつぶさに考え行動する。一企業のトップとして子育てもしながら歩みを止めずに来た稲村さんと話しながら制作できたこの作品は私の人生の道標にもなるでしょう。

『彼女たちの話』(2022年|日本|56分|カラー|DCP)©エイジアムービー
出演:稲村美桜子,笠松七海,関口蒼,中村更紗,絢寧,岡野航,坂口彩夏,花音,八木拓海,津田恭佑,松木大輔,足立英,土屋直子,村田啓治,渋谷悠,ゆかわたかし,加藤紗希,田村魁成,小沢まゆ,花瑛ちほ,遠藤優子
監督・脚本:野本梢 プロデューサー:稲村久美子
撮影:知多良,小川和也 録音:横田彰文 編集:知多良,野本梢 ポスター・ロゴデザイン:本木友梨
協賛:鴻巣アドバンス株式会社 石川煎餅店 製作 有限会社エイジア エイジアムービー
公式サイト

2022年8月13日(土)~26 日(金) 池袋シネマ・ロサにて2週間限定公開

次は何に生まれましょうか 次は何に生まれましょうか
わたしが発芽する日 わたしが発芽する日

2022/08/10/18:13 | トラックバック (0)
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