俳優・小沢まゆ初プロデュース
『フリーダ・カーロの遺品 石内都、織るように』『たまらん坂』小谷忠典監督最新作
夜のスカート
2022年12月2日(金)よりシモキタ-エキマエ-シネマ『K2』にて公開
初日舞台挨拶
12月2日(金)/シモキタ-エキマエ-シネマ『K2』
登壇者(予定):小沢まゆ、木村知貴、新井葵来、南久松真奈
上映後トークショー
12月3日(土)ゲスト(予定):舞木ひと美さん(俳優/映画プロデューサー)
12月4日(日)ゲスト(予定):SAORIさん(swfi「映画業界で働く女性を守る会」代表)
その他の日程では、ゲスト:芋生悠さん(俳優)、小谷忠典監督(本作監督)ほかを予定。連日、小沢まゆ(本作プロデューサー/主演)との対談トークとなります。
※ゲスト・日程などの最新情報は、劇場HPまたは『夜のスカート』公式Twitterでご確認ください。
「夜」から始まり「スカート」に終わる 愛と解放の物語
東京の片隅。独身アラフォーの実佳(小沢まゆ)は、母を癌で亡くして間もない。実佳が遺品整理をしていると、幼い頃の実佳が好きだった母のスカートが見つかる。
ある日、実佳の勤め先の美容院にバツイチ子連れの秋生(木村知貴)がやって来る。二人は小学校の同級生だった。30年ぶりの再会に連絡先を交換する。
その夜、帰宅途中の実佳がアクシデントに見舞われる。駆けつけて来た秋生は、なぜかスカート姿だった……。
主演は、奥田瑛二監督『少女〜an adolescent 』で鮮烈にデビューを飾り、第42回テッサロニキ国際映画祭などで最優秀主演女優賞を受賞した俳優の小沢まゆ。映画、舞台、ドラマ等俳優としてのキャリアを重ねながら、本作で初めて企画・プロデュースに挑戦した。
監督は、劇映画とドキュメンタリーの境界を越え、常に斬新な映画を作り続ける小谷忠典。『たまらん坂』『フリーダ・カーロの遺品 石内都、織るように』『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ 』など、これまで30ヵ国以上の国際映画祭に作品が選出され高い評価を受けている。
更に、作品ごとに強い存在感を放ち、先日開催された第23回TAMA NEW WAVEコンペティションにて『はこぶね』でベスト男優賞を受賞した木村知貴の怪演、「ニコ☆プチ」専属モデルで子役の新井葵来の初々しさにも注目していただきたい。
シリアスな中にもユーモラスな空気感が漂う、じんわりとあたたかい中編映画が誕生した。
- 脚本・監督 小谷忠典(こたにただすけ)
久しぶりに学生時代の仲間と集まった折、ある友人が8年間に渡る自身の母親の闘病生活について語りはじめました。そして話の締め括りに「でも、死に目には会えなかった」と彼女は言いました。看病疲れで寝込んでいる最中に母親は逝ってしまったそうです。私は彼女に何も声をかけることができませんでした。しかし、映画を作ろうと思いました。その無念さにつまびらかな輝きを感じたからです。 - プロデューサー・主演 小沢まゆ(おざわまゆ)
俳優は"待つ仕事"とよく言われます。魅力的な作品や役が巡ってくるのを待ちながら、その間学び、鍛え、自身を磨いています。ですが、沢山の俳優がいる中でそのようなチャンスが巡ってくることはそうそうありません。
ならば、演じたい役や作品を自ら動いて作ろう、出演者としてだけではなく最初から最後まで作品に関わりたい、それが映画をプロデュースしようと思った動機です。
『夜のスカート』は、ある心残りを抱えた女性の物語です。人には大なり小なり後悔や喪失、行き場のない想いがあると思います。誰かの心にそっと寄り添い、抱きしめてあげられるような映画にしたいと思って作りました。一人でも多くの方に届く事を願っています。 - 出演 木村知貴(きむらともき)
これ見るとなんかあの人を思い出しちゃうんだよなぁって物がある。それをきっかけにその人の事を想う時、その場にその人は居なくても確かにその人を近くに感じる。観終わって、誰かを感じて貰えると幸いです。
応援コメント
- 奥田瑛二(俳優/映画監督)
理由はさまざまであれ、かけがえのない人が去っていった。
心の中に残されたものを優しくしまいこみ過ごすのか……
それとも……
そんなことばかり考えてしまう。
明日からの過ごし方が楽しくなりそうです。
「夜のスカート」題名の凄さに負けてない映画でした。 - 前田弘二(映画監督)
夜風に舞うスカート、安らぎは突然やってくる。
ふっと心が軽くなる。
心残りは温かさなんだ。 - 芋生 悠(俳優)
残された人達のお話。
大人になると誰かを必要とすることに臆病になるけど、そんな人にこそ大丈夫だよと抱き締めて温めてくれるような映画。 愛おしかった。 - 野本 梢(映画監督)
あの人のスカート、髪の毛、触れることを恐れない映画は、私の方へも手を伸ばしてきて、守られて生きていたあの頃を思い出させた。
次第に会えなくなって今よぎる後悔を、ふわりと包み込む、図々しくて優しい映画だった。 - 伊藤さとり(映画パーソナリティ)
台詞がないシーンでグイッと物語に引きずり込まれる。
小沢まゆにしか演じられないトーンで、
憂いと再生の狭間に私たちを立ち戻らせる。
これは、誰もが持っている小さな後悔を突いて開放してくれる映画。
じんわり笑えて胸がいっぱいになって、そしてパーンと弾けた。 - 七咲友梨(写真家)
ピーンと張った糸を弾いたり、指でなぞったりして、その音に耳を傾けるような映画。
これは、緩んでいては出せない音。
40分弱と短い作品だけれど、登場人物それぞれの人生が、映画を見終わった今もずっと続いていると感じるほど、体験的には長い時間を共にすることになる。今もすぐそこの路地を歩いているかのように。
彼らも、その隣を歩く人もみんな、しあわせでありますように。 - 佐々木誠(映像ディレクター/映画監督)
愛する者を失ったあと静かに襲いかかってくる絶望、どうしようもない後悔。
誰もが経験するその日常の断片を、小谷監督らしい肌感覚を伴った視点で切り取っている。
短く、凝縮された作品というのもあり全編にわたってより俳優の存在を意識し、堪能した。
小沢まゆ、木村知貴、二人の演者は作品を誠実に背負い、愛ゆえに人は生き、その喪失をもって愛を知る、ということを見事に体現している。 - 松林うらら(俳優/映画プロデューサー)
母が自分を置いて何処かへ行ってしまうと猛烈な不安で泣きじゃくり、自分のもとに帰ってきた時の途方もない安心感と喜びは、誰もが赤ん坊の頃に一度は経験があるだろう。
「母が消える」この不安感と共に、我々は生きているのだと思う。
ずっと側にいてくれるという安心や安全は、成長の過程で気まぐれに母から切り離されてゆく。
喪失と、欠如の穴を埋めようと生きる少女と、主人公との偶然の境遇が、面白い。
出演:小沢まゆ,木村知貴,新井葵来,南久松真奈,岩原柊,新井麻木
撮影・照明:倉本光佑 撮影助手:福島光騎 録音:髙橋楠央,鈴木拳斗 整音:小川武
制作:荻原大輝,三井悠輔 助監督:小林圭一郎 技術指導:藪本千絵
脚本:堤健介 脚本協力:中川実佳,仲町麗子 タイトルデザイン:hase 音楽:磯端伸一
宣伝:山口慎平 宣伝デザイン:山森亜沙美 宣伝写真:moco 英語字幕:ドン・ブラウン,櫻井智子
DCP制作:清原真治 助成:AFF 企画・プロデューサー:小沢まゆ 製作・配給:second cocoon
2022/日本/16:9/カラー/37分/DCP/5.1ch
© 夜のスカート
2022年12月2日(金)よりシモキタ-エキマエ-シネマ『K2』にて公開
- 監督:奥田瑛二
- 出演:奥田瑛二, 小沢まゆ, 小路晃, 夏木マリ, 室田日出男
- 発売日: 2006/11/3
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- 監督: 小谷忠典
- 出演:佐野洋子, 渡辺真起子
- 発売日:2014/11/22
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