特集:映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ジョージ・ミラー監督記者会見&オルガ・ミラー(スタント)インタビュー【1/2】
今年屈指の傑作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が6月20日より公開される。ジョージ・ミラー監督の記者会見とスタントで参加したオルガ・ミラーのインタビューをお届けする。【Page1/2】/ 2015年6月20日(土)全国ロードショー! 続きを読む
2015/06/19/22:36 | トラックバック (0) | わたなべりんたろう ,特集 ,インタビュー
特集:『ドコニモイケナイ』/2012年11月24日(土)、渋谷ユーロスペースにてレイトショー他全国順次公開
『換喩の救済』/特別寄稿:阿部嘉昭 冒頭、道の左右に旧式の文化住宅が軒をつらねる、どことも知れない貧困の滲んだ一帯をカメラが滑り込んでゆく。小鳥のさえずりがちいさく聴こえ、犬の鳴き声がやがて遠くひびく。カメラは「進んでいる」のに、そこに「ドコニモイケナイ」という作品タイトルが出る。光景は2001年の渋谷、センター街の夜に移る。シ... 続きを読む
2012/11/21/12:21 | トラックバック (0) | 「と」行作品 ,特集
特集:『夜が終わる場所』
大人になれば/特別寄稿:馬越 望(映画批評) 『孤独な惑星』(筒井武文 2011)の脚本家として知られる――という紹介も今年で最後になるであろう宮崎大祐による長編処女作『夜が終わる場所』は、夜は然ることながら夜の先と後とに広がる昼についての映画でもある。事実、昼に出発し昼に終わるこの映画で、殺し屋は白昼堂々事に及ぶ。冒頭、小鳥たちの声... 続きを読む
2012/09/16/19:22 | トラックバック (0) | 特集 ,レビュー
特集:ニューシネマの巨匠モンテ・ヘルマン監督21年振りの新作『果てなき路』
いやー、見ました、モンテ・ヘルマン。名前だけは知ってたモンテ・ヘルマン。しかも長編では21年振りという新作だけでなく、アメリカン・ニューシネマのシーンそのものの代表作まで。『果てなき路』(11)と、同時に上映される『断絶』(71)ニュープリント版をどちらも試写で拝見したのです。ありがたいことです。しかし監督作に初めて接したばかりで、まともな原稿にできるかどうかは心もとありません。それに、非専門ライター... 続きを読む
2011/12/08/22:30 | トラックバック (0) | 「た」行作品 ,「は」行作品 ,若木康輔 ,特集
特集:明日泣く
『「嘘と夢」のジャズ映画』/特別寄稿:荻原 魚雷 色川武大、またの名は阿佐田哲也――。色川名義では純文学(映画やジャズに関するエッセイ集もある)、阿佐田名義では『麻雀放浪記』をはじめ、数々のギャンブル小説を残した作家で、他にも別のペンネームで時代小説などを書いていた)。「明日泣く」は“アイル・クライ・トゥモロウ”という小唄曲からきている。キッコ(定岡菊子)という「好きなことをして一生完遂... 続きを読む
2011/11/11/00:12 | トラックバック (0) | 特集
特集:『無常素描』
僕は北海道の登別出身だ。「いい湯だな、ハハハン」とドリフも歌った登別温泉街が熱海と同じように大型観光地化して日本中の団体客を掻き込み、石油ショックのあと転げ落ちるように廃れる、その様子を間近に見ながら育ってきた。山のなかには丸ごと無人になったエリアがあり、生活品を残したまま棄てられ、台風であちこち崩れたホテルや家屋に土足で忍び込むのはものすごく面白かった。もう少し長じると、学校をサボッて煙草を吸い、エロ本を開く... 続きを読む
2011/06/15/11:39 | トラックバック (0) | 若木康輔 ,特集 ,「む」行作品
特集:『ポルトガル映画祭2010』開催によせて
今夏は、実在しない百歳以上の話題が世間をにぎわしましたが、ポルトガルには百歳を超えてなお現役の映画監督がいます。マノエル・デ・オリヴェイラ。その初期の重要作品が、間もなく開催するポルトガル映画祭2010で多数上映されるのを、僕は心待ちにしています。オリヴェイラは、破格の映画作家です。彼が歩んできた道のりは、他に例を見ません。史上最高齢の監督が生まれたのは、今年生誕百年を迎えた黒沢明の二年前。そのキャリアは.... 続きを読む
2010/09/13/21:09 | トラックバック (0) | 特集 ,映画祭情報
特集:『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』リバイバル公開によせて
いま、新宿武蔵野館にておこなわれている上映企画「ZIGGY FILMS '70S <'70年代アメリカ映画伝説>」が、映画ファンのあいだで話題を呼んでいる。ロバート・アルトマン監督の『バード★シット』、ハル・アシュビー監督の『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』――どちらも一部で偏愛的なファンを獲得し、日本ではソフト化されていないことから伝説のカルト映画と称されてきた作品だ。今回は、70年代の映画の熱気をリアルタイムで体感し、ハル・アシュビー作品をこよなく愛する(「キネマ旬報」最新号に掲載されている会見回想記も必読!)映画評論家の大森さわこさんに、『ハロルドとモード』についてご寄稿いただいた。(編集:佐野 亨) 続きを読む
2010/07/16/10:09 | トラックバック (0) | 「は」行作品 ,特集
特集:SRサイタマノラッパー2~女子ラッパー☆傷だらけのライム~
『インディーズ映画の出世頭、シネコンへ駆けのぼる』 / この週末、新宿のバルト9、横浜のブルク13、さいたま市のユナイテッド・シネマ浦和に足を運ぶ映画ファンのみなさんは、必ずや一度や二度は、『SRサイタマノラッパー2~女子ラッパー☆傷だらけのライム~』(『SR2』)なる長ったらしいタイトルを目にし、耳にすることだろう。前作に惚れ込んで、あるいは評判を聞きつけて公開を待ちわびていた老若男女はもちろんのこと、ほかの映画を目当てにや... 続きを読む
2010/06/25/17:58 | トラックバック (0) | 特集 ,鈴木並木 ,「英字」から始まる作品
特集:「イエジー・スコリモフスキ'60年代傑作選」によせて/1960年代ポーランドのスコリモフスキ
1960年代、ポーランド映画界のヌーヴェルヴァーグとして注目を浴びながら、日本ではその監督作品がじゅうぶんに紹介されず、なかば伝説的存在と化していたイエジー・スコリモフスキ。2009年、17年ぶりとなる新作『アンナと過ごした4日間』が公開され、世界中の映画ファンに衝撃を与えたのは記憶に新しい。そして、このたび、スコリモフスキのルーツともいうべき60年代の初期傑作群がようやく日本国内で陽の目を見ることとなった。加えて、大部の研究書の出版も控えており、日本における「スコリモフスキ熱」は、まだ当分おさまりそうにない。本サイトでは、中欧文化研究の分野ですぐれた業績をあげておられる森本等氏に、60年代スコリモフスキ作品の魅力とその背景について、ご紹介いただいた。未知の映画世界への入り口として、参照されたい。 5月29日(土)~6月11日(金)渋谷シアター・イメージフォーラムにて開催 続きを読む
2010/05/25/11:45 | トラックバック (0) | 特集上映PickUp ,特集
特集:映画「掌の小説」公開に寄せて:坪川拓史映画の序章
『天然の美とマニエラへの憧憬/坪川拓史映画の序章』 / 2010年、渋谷ユーロスペースにて公開となった『掌の小説』は、川端康成が若き日から四十余年にわたって書き続けたとされる掌編小説集を原作としたオムニバス映画である。ここで取り上げられた掌編には、川端文学の長編小説とはまた一味違う珠玉の詩精神が息づいている。「日本人の心情の本質を描いた、非常に繊細な表現による、叙述の卓越さに対して」という評価を得てノーベル... 続きを読む
2010/04/09/15:46 | トラックバック (1) | 「あ」行作品 ,「う」行作品 ,「て」行作品 ,特集 ,鎌田絢也
『フランス映画祭2010』もうすぐ開幕!オススメ映画3本をご紹介!
『フランス映画祭2010』もうすぐ開幕!オススメ映画3本をご紹介! / 2010年3月18日(木)~22日(月)の5日間、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズを会場として、フランス映画祭が開催される。団長のジェーン・バーキンをはじめ豪華ゲストも多数来日し、選りすぐりのフランス映画の長編14本と短編集1本が上映される運びとなった。今年の日程は3連休とも重なっており、すでに発表されている上映スケジュールとにらめっこをしながら「どれ... 続きを読む
2010/03/17/18:57 | トラックバック (3) | 富田優子 ,特集 ,映画祭情報
特集『世界が愛した才能・北米編』(『Lost&Found』『ロックアウト』)
『Lost&Found――この世界そのものであるような映画』『ロックアウト――観客を宙吊りにする映画』/映画は観られなければ話にならない。その意味では、映画は観客のため、誰かのためにあると言えるだろう。しかしスペクタル化で作成にかかる予算は他芸術とはかけ離れてしまい、結果、その映画を作った作家やスタッフの魂の結晶というよりは、興行成績=ペイするかどうかどうかというビジネスの部分が最重要事項になってしまっているという現実がある。その結果、「アラフォー女性向けの恋愛... 続きを読む
2010/02/25/15:52 | トラックバック (0) | 特集 ,夏目深雪 ,「ろ」行作品 ,「英字」から始まる作品
レビュー:抱擁のかけら
『アルモドバルが見せる三つの「愛」』 / 「愛」という言葉を使うのが、私はどうも恥ずかしい。けれど困ったことに映画の宣伝や粗筋や批評には「愛」が大安売り状態で飛び交っていて、見かけるたび正直照れる。日常では滅多に使わないし、そもそも「愛」って言葉はやたらに使っていいものなのか?とはいえ、そんな私でも迷わず「愛」という言葉を使いたくなる時がある。ペドロ・アルモドバルの映画のことを思う時だ。エキセントリックな登場人物たち、倒錯... 続きを読む
2010/02/11/15:21 | トラックバック (13) | 寺本麻衣子 ,「ほ」行作品 ,特集
レビュー:行旅死亡人
『のけぞる映画』 / 井土紀州は、いまもっともスリリングに、エンタテインメント映画の本質を追求する映画作家である。『ラザロ-LAZARUS-』で各地の大学生を巻き込み、映画製作をおこなった井土が、今度は日本ジャーナリスト専門学校を製作母体として、本作『行旅死亡人』を完成させた。主人公・滝川ミサキ(藤堂海)は、ルポライターとして一角のものになることを夢見るフリーター。ある朝、彼女の携帯電話に、「滝川ミサキ」という女性が倒れ、... 続きを読む
2009/10/13/19:05 | トラックバック (0) | 「こ」行作品 ,佐野亨 ,特集