映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
►ジョージ・ミラー監督記者会見
►オルガ・ミラー (スタント) インタビュー
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2015年6月20日(土)全国ロードショー!
今年屈指の傑作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が6月20日より公開される。ジョージ・ミラー監督の記者会見とスタントで参加したオルガ・ミラーのインタビューをお届けする。
(取材:わたなべりんたろう)
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
ジョージ・ミラー監督記者会見
――キャスト/スタッフを含めて、この作品に関わった人の中で一番マッドなのは誰ですか?
ジョージ・ミラー監督(以下、GM) それは私でしょうね(笑)。 撮影中はまるで夢を見ているような時間でした。撮影が終わって膨大な量のフィルムを編集中は「これは本当に私が作ったのか? 夢なんじゃないのか? こんなのを作るなんて本当にクレイジーなんじゃないか?」と我ながら思いました。
――監督は黒澤明作品に影響を受けていますが今作には影響はありますか?
GM 黒澤作品では「七人の侍」が一番好きだ。黒沢監督の映像は頭の脳裏に焼き付いている。私はフィルムスクールでなく医学を専攻していたけど絵を描くことが大好きだった。映画の言語を知りたいと思って、まずはサイレントムービーを多く見た。言葉がない分アクションが詰まっていたよ。ハロルド・ロイド、バスター・キートン、ジョン・フォードの「幌馬車」、黒澤明の「七人の侍」、「用心棒」、「蜘蛛巣城」、「ベン・ハー」の騎馬戦、スピルバーグの「激突!」などから映画言語を学び自分のアクション映画の演出に生かしたんだ。
――日本ではどこに行きましたか?
GM ジブリ・ミュージアムに行きました。私にとって宮崎駿監督は神です。彼は素晴らしいアーティストだと思うし、彼の作品からはハートや正直さ、大いなる知性を感じます。一番好きなジブリ映画は「千と千尋の神隠し」です。
――トム・ハーディを新たなマックスに抜擢した理由は?
GM 動物的な本能めいたカリスマ性があるし、メルがオーディションの時にドアから入って来た時と同じ雰囲気を感じたんだ。友達になりたいと思う反面、謎めいた部分があって危険性も感じさせる。そんなミステリアスな部分がメルと似ているし、身体能力も抜群に高いね。
――続編にメル・ギブソンが出演する可能性はありますか?
GM ロサンジェルスのプレミアにメル・ギブソンが来てくれて今作を一緒に鑑賞しました。メルは映画が始まるとクスクス笑ったり、肘鉄を喰らわしてきたりしました(笑)。最後は「素晴らしかった」と絶賛で、トム・ハーディとメルの3人でハグをしました。でもメルが出演したらダニエル・クレイグの「007」に初代のショーン・コネリーが出演して場違いに映ってしまうのと同じだから難しいだろう。
――私は「ベイブ」や「ハッピーフィート」などの可愛いジョージ・ミラー作品しか見たことがなく好きなのですが路線変更されたのでしょうか?
GM 「マッドマックス」3部作を作っていた頃は子どもがいなかったんですが子どもが生まれてからは、ファミリー映画や子ども向けアニメーションを子どもと一緒に多く見たんです。だから「ベイブ」や「ハッピーフィート」を作りました。今は子どもが成長して大人になったので、こうやってまたマッドマックスの世界に戻ってきたんだ。
[6月5日 六本木のニコファーレにて]
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監督:ジョージ・ミラー 製作:ダグ・ミッチェル,ジョージ・ミラー,P・J・ボーテン
製作総指揮:イアイン・スミス,グレアム・バーク,ブルース・バーマン
脚本:ジョージ・ミラー,ブレンダン・マッカーシー,ニコ・ラザウリス 音楽:ジャンキー・XL
出演:トム・ハーディ,シャーリーズ・セロン,ニコラス・ホルト,ゾーイ・クラビッツ,アデレイド・クレメンス,ヒュー・キース=バーン,ネイサン・ジョーンズ,ライリー・キーオ,ロージー・ハンティントン=ホワイトレイ,アビー・リー・カーショウ,コートニー・イートン,ジョシュ・ヘルマン,ジェニファー・ヘイガン
配給:ワーナー・ブラザース映画 © 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED.
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