脚本家・難波望による企画作品となる短編映画『東京橙景』製作プロジェクトが、今秋の撮影に向けたクラウドファウンディングを実施している。

『東京橙景』は、ささいな夫婦喧嘩がもとで離婚した片平ひとみ(52 歳)が、東京で暮らすひとり娘のもとに身を寄せる様子を描く。ひとみがかつて憧れていた東京の街に心を踊らせ突然「女優になろうと思う」と言い出したことで、戸惑う娘から同居を拒まれ、居場所を失いかけてしまうというストーリー。
監督には多数の映画や CM で活躍する前田直樹、主題歌は映画『無限ファンデーション』などの主題歌などでも知られるシンガーソングライター西山小雨を迎えた。主演には、年内をもってAV業界から完全引退を発表した近藤郁が、これまでのイメージを覆す平凡な主婦という役柄に挑戦している。今後は舞台・映画を中心とした活動を予定している近藤自身の想いと決意が色濃く投影された演技に注目だ。また、共演の櫻井マナミは、アパレルブランドなどで活躍する人気ファッションモデルで、本作で本格デビューを飾る。

今回制作される短編映画は、完成後に上映イベントを開催し、その後は国内外の映画祭へのエントリーを予定しており、今回のファンディング金額に関わらず、作品は必ず制作されるとのこと。現在もクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」で実施中のプロジェクト(※2020年9月25日（金）23：59まで)から支援者を募集中なので、企画詳細を確認の上で作品制作の支援をご検討いただきたい。

企画者からのメッセージ
【リスタ―ト＝再出発】する、すべてのひとへ

2019 年の秋、わたしは自身が演出するミュージックビデオに出演して頂く演者さんを募集していました。
それはたいへん小規模な作品でしたが、多数のご応募を頂きました。
その時、募集開始とともに真っ先に応募をしてくださったおひとりのメールに目が止まりました。
それが、今回の映画の主人公、片平ひとみ役を演じる「近藤郁」さんです。
その理由は、約 300 本のアダルト作品に出演したという経歴ではなく、
「AV ではない映像作品に出演して、自分の可能性を見極めてみたいのです」
という一文がわたしの心に刺さったからでした。
その想いが本当ならば、もっと話を聞いてみたい――近藤さんの想いを直に聞いてわたしは、間もなくしてこの映画企画をスタートさせました。

映画のテーマは、［リスタ―ト＝再出発］です。人生はやり直しはできません。
しかし、新しい挑戦や新しい生き方は、あきらめない限り、誰でも、何度でも、いつまでもできるものだと信じています。
これから［リスタート］するひと、心のなかに［リスタート］を期するひと、
すべてのひとの背をそっと押すような映画を企画いたしました。
クラウドファンディングを実施するにあたり、おひとりでも多くの方々 に関心を寄せて頂き、ご支援頂けますと幸いです。（企画・脚本：難波）