『アルビノの木』『リング・ワンダリング』の金子雅和監督最新作となる本作は、高度経済成長期の始まった1958年を舞台に、山間で暮らす少年を通して自然への畏怖と現代化への分岐点や、支配的な社会制度から解き放たれた世界へ向かおうともがく男女の姿を描く。
初長編監督作となる前作『アルビノの木』が海外映画祭で20もの受賞を果たした金子雅和監督の最新作で、インド国際映画祭(ゴア)の最高賞を受賞した本作は、東京・下町を舞台に、「生」や「死」に実感のない漫画家志望の青年が、不思議な娘との出会いを通じて「命の重み」を知る姿を描く幻想譚だ。
東京国立近代美術館フィルムセンターで定期的に開催されている追悼企画「特集・逝ける映画人を偲んで」の特別篇として、昭和の伝説的大スター・原節子さん(1920-2015)の出演作品を集めた「原節子選集」が開催される。
ラピュタ阿佐ヶ谷では、社会問題を痛烈に批判しながらもユーモアと人情をたやさすことなく大衆に寄り添う脚本を書いた万能脚本家・井手俊郎の特集上映を開催するほか、名物モーニング『昭和の銀幕に輝くヒロイン』の第81弾では浅丘ルリ子を特集。
大人気シリーズ『男はつらいよ』の主人公の“寅さん”役で知られる俳優・渥美清の出演作を振り返る特集上映「俳優・渥美清の軌跡―没後20年特集上映―」が、6月11日(土)~24日(金)までの2週間にわたって、東京の東劇で開催される。
日本大学藝術学部映画学科の学生が企画・運営する映画祭が今年も開催される。5回目となる今回は“日本のマイノリティ”をテーマに、日本におけるマイノリティの存在と日本映画の歴史を照らし合わせることで、現在と未来の日本のあり方を考える契機にして欲しいと意気込む。/2015年12月19日(土)~25日(金)まで、ユーロスペースにて開催
ラピュタ阿佐ケ谷では、1950年代後半から1960年代全般にかけて、東映東京撮影所で製作されたバラエティ豊かな作品群の中から36作品を厳選して一挙上映する特集と、日本映画全盛期を代表する大女優・岡田茉莉子の到達点ともいうべき傑作『秋津温泉』を含む9作品を上映するモーニング特集が開催される。 / 2015年7月12日(日)~9月12日(土)まで、ラピュタ阿佐ケ谷にて開催
サーモン鮭山名義でVシネマやピンク映画に出演するかたわら、様々な活動を行ってきた中村公彦氏が念願の長編監督デビューを飾った。公開に合わせて監督に作品への思いや撮影秘話などお話を伺った。【Page1/4】 /2014年8月2日~8日(金)まで、ポレポレ東中野にて一週間限定公開
ハリウッド版ゴジラが全米で話題をさらっている今年は、本家ゴジラの音楽の作曲家として知られる伊福部昭の生誕100年の年でもある。本書は戦後最大の映画人の一人でもある伊福部昭を通して、戦後映画史を見渡した大著だ。 /2014年7月10日(木)より全国書店で発売!