特集・逝ける映画人を偲んで 2015-2016
原節子 選集
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2017年11月9日(木)・10日(金)・14日(火)~17日(金)・
21日(火)~23日(木・祝)、東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催
東京国立近代美術館フィルムセンターでは、日本映画の発展に多大な貢献を果たして、惜しまれながら逝去された映画人の代表作品を上映して追悼する企画「特集・逝ける映画人を偲んで」を定期的に開催している。
今年も7月から9月の2ヶ月間にわたって、2015年~2016年に逝去された方々を追悼する上映会が開催されたが、11月9日(木)からは、同企画の特別篇として、昭和の伝説的な大スター・大女優として知られた原節子さん(1920-2015)の出演作品を集めた「原節子選集」が開催される。
今回上映されるのは、近年プリントの存在が明らかになった現存する最初期の出演作『魂を投げろ』をはじめ、戦前の東宝における『東京の女性』や『青春の氣流』といったモダンな作品、そして占領期に黒澤明監督が撮り、原節子演じる強烈な女性像が話題となった『わが靑春に悔なし』まで、原節子が銀幕デビューした15歳から約10年間にわたる清新な姿が拝める11作品。
特に『わが靑春に悔なし』以外の作品に関しては、劇場での上映機会が稀少な作品であるばかりでなく、そのうちの6本が今回の企画のために新たに作製されたニュープリントとなる。是非この機会に原節子さんの圧倒的な存在感をスクリーンで堪能していただきたい。
上映タイトル一覧 NPはニュープリント
- 『魂を投げろ』(1935、日活多摩川、田口哲監督) NP
甲子園を目指す旧制中学の野球部を描いた青春スポーツ映画。原はエース投手の妹役で、制服姿で登場する。 無声の部分のみが残存(オリジナルは65分のサウンド版)。プラネット映画資料図書館所蔵プリントからの複製。 - 『生命の冠』(1936、日活多摩川、内田吐夢監督) NP
缶詰製造会社オーナーの奮闘を描いたドラマ。原はオーナーの妹役。 無声の短縮版のみが残存(オリジナルは94分のトーキー)。マツダ映画社所蔵16mmインターネガからの複製。 - 『冬の宿』(1938、東京発声、豊田四郎監督)
中年男の悲哀を描いた文芸物。原は勝見庸太郎演じる主人公が想いを寄せる清楚なタイピストの役。現存プリントは5巻目が欠落している。 - 『美はしき出發』(1939、東宝東京、山本薩夫監督) NP
生活費を断たれた裕福な母子の再建を描いた家族ドラマ。原は画家になる夢を捨てきれない長女の役。 - 『東京の女性』(1939、東宝東京、伏水修監督) NP
一家を支えるため、自動車会社のタイピストからセールスレディに転身した女性(原)の葛藤を描く。 - 『青春の氣流』(1942、東宝、伏水修監督) NP
新鋭旅客機の製造実現に向け突き進む、青年設計技師を描いた作品。原は社内で技師を支援する専務の令嬢役。 - 『緑の大地』(1942、東宝、島津保次郎監督)
中国青島での運河建設に従事する技師を描いた国策映画。原は技師の妻の役。 - 『母の地圖』(1942、東宝、島津保次郎監督)
没落した旧家の母子たちの逼迫した生活を描いた家族ドラマ。原は一家を支えて働く三女の役。 - 『怒りの海』(1944、東宝、今井正監督) NP
巡洋艦開発に死力を注いだ平賀譲中将の伝記映画。原は中将の娘の役。 - 『北の三人』(1945、東宝、佐伯清監督)
原、山根寿子、高峰秀子が女性通信兵に扮し活躍する。現存フィルムは41分の不完全版(オリジナルは72分) - 『わが靑春に悔なし』(1946、東宝、黒澤明監督)
黒澤明が占領期に撮った民主主義啓蒙映画。原は急進的な思想を持った学生と恋に落ち、スパイの汚名を受けながら彼の老いた両親と農村で働く女性の役
料金:一般520円 / 高校・大学生・シニア310円 / 小・中学生100円
障害者(付添者は原則1名まで)、キャンパスメンバーズ無料
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2017年11月9日(木)・10日(金)・14日(火)~17日(金)・
21日(火)~23日(木・祝)、東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催
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