新作情報

第91回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー部門 &
第71回エミー賞 ドキュメンタリー&ノンフィクション特別番組賞 Wノミネート!
第34回サンダンス映画祭 ブレイクスルーフィルムメイキング賞 ほか59の賞を総なめ!
米映画批評サイト ロッテン・トマトで100% Freshを記録!、
オバマ前大統領が「年間ベスト映画10本」に選出した傑作ドキュメンタリー!

行き止まりの世界に生まれて

『行き止まりの世界に生まれて』画像 『行き止まりの世界に生まれて』場面画像1

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2020年9月4日(金)より、シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷
他全国順次ロードショー

INTRODUCTION

アメリカ、ラストベルト [ 錆びついた工業地帯 ]
傷だらけのぼくらが見つけた明日――

「全米で最も惨めな町」イリノイ州ロックフォードに暮らすキアー、ザック、ビンの3人は貧しく暴力的な家庭から逃れるようにスケートボードにのめり込んでいた。スケート仲間は彼らにとっての唯一の居場所で、もう一つの家族だった。そんな彼らも大人になるにつれ、さまざまな現実に直面し段々と道を違えていく。カメラは、明るく見える彼らの暗い過去、葛藤を抱える彼らの思わぬ一面を露わにしていく――。何度も心が張り裂けそうになる。それでも、彼らの笑顔に未来は変えられると願わずにいられない。痛みと希望を伴ったエモーショナルな傑作ドキュメンタリーが誕生した。

本作の舞台ロックフォードはかつて栄えていた鉄鋼や石炭、自動車などの産業が衰退し、いまやアメリカの繁栄から完全に見放された「ラストベルト(錆びついた工業地帯)」に位置する。2016年の大統領選では、“夢を失った”ラストベルトの人々による投票がトランプ大統領誕生に大きな影響を与えた。
ビン・リュー監督は、10代の頃から撮りためたスケートビデオと共に、閉塞感のある故郷で必死にもがく若者3人の12年間を通して、親子、男女、貧困、人種……さまざまな分断を見つめ、“トランプのアメリカ”の知られざる現実をも映し出す。

「21世紀アメリカの豊かな考察」(ニューヨーク・タイムズ)、「ドキュメンタリーの新時代」(WIRED)と評され、アカデミー賞、エミー賞Wノミネートの快挙、サンダンス映画祭をはじめ59の賞を総なめし、ロッテントマト100%と、全米の批評家・観客、そしてオバマ前大統領もが絶賛した。

現在反人種差別デモで揺れるアメリカだが、11月に控える大統領選の鍵を握るラストベルトは改めて注目を集めるだろう。『行き止まりの世界に生まれて』の主人公たちの等身大の物語を通して、未来のアメリカが見えてくる。

『行き止まりの世界に生まれて』場面画像3 『行き止まりの世界に生まれて』場面画像4
COMMENT
  • かつて、僕がいた場所を見ているみたいだった。
    昔の自分がそこにいて、そこから今へ続いている。
    何処かに逃げ出したくなるような、だけどそこへまた戻っていく。
    僕の仲間のドキュメンタリーを見ているように感じた。
    ――江川芳文さん(Hombre Niñoディレクター、XLARGE デザイナー)
  • 「自分らしく生きたい」ともがけばもがくほど、
    理不尽な社会の闇に引きずりこまれてしまう。
    その重く苦しい闇の中で必死に生きる三人の姿は、
    不器用ながらどこまでも真っすぐで、応援せずにはいられない。
    優しさと希望に満ちた映画。 ――井之脇海さん(俳優)
  • なんの準備も支えもなく、先が見えない一度きりの人生を
    進んでいかなければいけない少年たちの、孤独と不安、焦燥や苛立ちが胸に迫る。
    カメラ越しに見つめること、話すことが、彼ら自身を助けてくれることを願わずにはいられない。 ――柴崎友香さん(小説家)
  • 本作を観ると、私たちがアメリカに抱くイメージはハリウッド映画によって捏造されているのだとよくわかる。12年間スケーター仲間を撮り続け辿り着いた現実は家族の喪失とDVの蔓延する見捨てられたアメリカだった。スケーターたちよ!どこまでも路上を滑り新しい部族を創り続けてくれ!ゴッドスピードユー!
    ――空族 (「サウダーヂ」「バンコクナイツ」)
  • 彼らにとってスケボーは、社会と自分の間にある溝や
    世代間のギャップを超えていく、かけがえないもの。
    空を飛んでいるようなスケートシーンの疾走感、爽快感、
    そしてひたすら前に進んでいく彼らの姿に希望を感じ、胸が熱くなる!
    ――ダースレイダーさん(ラッパー)
  • 若者たちが真っすぐに生きようとすればするほど、
    この街の行き場のない閉塞感は、足につけられた見えない鎖そのものになる。
    友人たちの苦悩を追った小さな世界の話にとどまらず、
    ラストベルトの若者に共通する非常に公的な想いを共有している物語だ。
    彼らが次のアメリカ大統領の大きな鍵を握っている。これからの政治を占う映画だ。
    ――前嶋和弘さん(上智大学教授/現代アメリカ政治外交)
『行き止まりの世界に生まれて』場面画像5 『行き止まりの世界に生まれて』場面画像6
CREDIT
監督・製作・撮影・編集:ビン・リュー
出演:キアー・ジョンソン、ザック・マリガン、ビン・リューほか
エグゼクティブ・プロデューサー:スティーヴ・ジェイムス(『フープ・ドリームス』)ほか
93分/アメリカ/2018年 英題:MINDING THE GAP 配給:ビターズ・エンド
© 2018 Minding the Gap LLC. All Rights Reserved.

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2020年9月4日(金)より、シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷
他全国順次ロードショー

2020/09/02/18:25 | トラックバック (0)
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