★第32回 東京国際映画祭 【最優秀脚本賞】受賞
★第22回ウディネ・ファーイースト映画祭 コンペティション部門正式出品
喜劇 愛妻物語
2020年9月11日(金)より、新宿ピカデリー他全国ロードショー
INTRODUCTION
とんでもなく情けなく、とことん笑える、
最笑夫婦のサイテーな悲喜劇。
結婚して 10 年。いまだにうだつの上がらない脚本家の豪太と、トキメキを失って久しい妻のチカが、幼い娘と三人で旅に出た。四国を舞台にしたシナリオを書くための五日間の取材旅行。しかし豪太にはもうひとつの重大ミッションがあった。旅の間になんとしても、「セックスレスの妻とセックスする」という悲願を達成するのだ!
【超ダメ夫】豪太 (妻とセックスがどうしてもしたい夫。) ×【超恐妻】チカ (夫とのセックスを拒み続ける妻。)
稼ぎがほぼゼロで家に居場所もないのに、隙あればセックスに持ち込もうと奮闘するダメ夫・豪太役には、独特の憎めない個性で愛される人気俳優、濱田岳。そして夫に罵声を浴びせながら、家計や子育てを支える不機嫌妻のチカには水川あさみが扮し、罵詈雑言を連発する毒舌キャラを熱演。また、豪太とチカの娘アキには、音楽ユニット「Foorin」のメンバーでもある新津ちせ。さらにチカの親友・由美役の夏帆や、光石研、ふせえり、大久保佳代子らが脇を固める。
『百円の恋』で日本アカデミー賞に輝いた名脚本家・足立紳が、自身の夫婦生活を赤裸々に綴った(ほぼ)実録小説「喜劇 愛妻物語 」を自ら映画化! ほぼほぼ険悪な豪太とチカの夫婦の姿は、みっともなくて、カッコ悪くて、それでいてどこか愛らしい。あまりにも赤裸々で、スケールの小さい痴話ゲンカ。見終えた後に押し寄せるのは、胸にしみる感動か、呆れ混じりの乾いた笑いか、それとも他人ごととは思えないディープな共感か? 日本の“家族映画”の伝統に新たな 1 ページを加える痛快な喜劇が誕生した。
COMMENT
- 色あせたでかいパンツを丸出しにして寝れる妻にあたしもなりたかった!
岳さん、あさみ、ちせちゃんが素晴らしい。
面白痛快リアル。大好き!――YOU(タレント) - お隣の家庭をのぞき見しているようなリアルさ。
嫁の脳をつき刺すような罵声と夫の天から授かったクズさが最後は心地よくなり、
もっと見たいと思う不思議な現象。笑わせていただきました。
――森三中・大島美幸(芸人) - 声を出して、笑い、声を出して泣いた!
現実の辛さを知り尽くした者が真のロマンチストだと言う先達の言葉を思い出した。
だからラストが照れくさく無く染みる!皆、男も女も頑張ろう!――小堺一機 - こんなにどうしようもない映画見たことない。
どうしようもなさ過ぎて笑ってしまう。
これ以上どうしようもない。の先にやっと希望がチラっとした。
そしてこの映画が実在した。究極の私映画。
それは見事な大衆映画。――倉本美津留(放送作家) - 最っ低な夫と最っ高の鬼嫁が、
非情な現実の海でもがき、足掻き、けなし合い、掴み合い、
溺れないよう懸命に支え合っていた。
笑い声と同時に涙が流れたのは初めて。――野々村友紀子(放送作家) - 足立さんの小豆島での奇譚小噺は数ある彼の夫婦ネタの中でも鉄板だった。
シナリオにしたら良いじゃないかと勧めたら、もう書いているという。
映画になる前に小説になった。僕と足立さんが敬愛する、尾崎放哉の名句から「乳房に蚊」と表題されていた。小豆島は放哉の終焉の地である。愉しい小説だった。
僕が足立夫妻の物語から「リングサイド・ストーリー」という映画を創るきっかけとなった場面に、胸が熱くなった。小噺が小説になり、映画になった。
共に敬愛する新藤兼人監督作品のデビュー作名に「喜劇」の 2 文字が乗っかっていた。共に売れないシナリオライターが主人公である。小豆島での撮影に僕は駆けつけた。
フェリーから臨んだ小豆島の風景と撮影中の足立さんの姿が頼もしく、思い出の一日となった。完成した映画を観終わって熱いものが込み上げてきた。
「やったな足立」と呟かずにはいられなかった。足立さん夫婦とその家族のおかげで僕は愉しい人生が送れている。――武正晴(映画監督)
CREDIT
喜劇 愛妻物語 (幻冬舎文庫)
- 映画原作
- (著):足立 紳
- 発売日:2019/8/6
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