重松清の傑作小説を映画化!
血のつながらない家族、血のつながった他人――
つまずき、傷つきながらも幸せを紡いでいく大人たちの、アンサンブルムービー
幼な子われらに生まれ
「やっぱりこのウチ、嫌だ。本当のパパに会わせてよ」
――娘に言われた時、妻には新しい命が宿っていた。
「普通の家族」を築けない、不器用な大人たちの、愛すべき物語。
バツイチ、再婚。一見良きパパを装いながらも、実際は妻の連れ子とうまくいかず、悶々とした日々を過ごすサラリーマン。田中信(浅野忠信)。妻・奈苗(田中麗奈)は、男性に寄り添いながら生きる専業主婦。キャリアウーマンの元妻・友佳(寺島しのぶ)との間にもうけた実の娘と3カ月に1度会うことを楽しみにしているとは言えない。 実は、信と奈苗の間には、新しい生命が生まれようとしていた。血のつながらない長女はそのことでより辛辣になり、放った一言、「やっぱりこのウチ、嫌だ。本当のパパに会わせてよ」。今の家族に息苦しさを覚え始める信は、怒りと哀しみを抱えたまま半ば自暴自棄で長女を奈苗の元夫・沢田(宮藤官九郎)と会う決心をするが……。
2017年8月26日(土)、テアトル新宿・シネスイッチ銀座
ほか全国ロードショー
父、母、夫、妻……誰もが背負っている“役目”をうまく担えない大人たちへ贈る、人生賛歌
本作は、数々のベストセラーを手がけている直木賞作家・重松清が1996年に発表した同名傑作小説を、『ヴァイブレータ』『共喰い』などで知られる脚本家・荒井晴彦が、21年前に重松と交わした映画化の約束を果たすべく脚本を執筆、『しあわせのパン』『繕い裁つ人』などで幸せの瞬間を繊細に、丁寧に紡いだ映画で多くの観客の心に感動を届けてきた三島有紀子監督のメガホンで映画化された。
浅野忠信演じる44歳の主人公・信、元妻(寺島しのぶ)、現在の妻(田中麗奈)、妻の連れ子、元妻と暮らす実娘、そして新しく産まれくる命をめぐって、徐々に軋みをあげていく家族の形。血の繋がりのない他人と家族になるために、葛藤し成長していく彼らの姿を通して「幸せ」のカタチが浮かび上がってくる。父にならなければ、母にならなければ……そんな誰もが背負う「役割」をちょっとだけ軽くする、希望あふれるラストが余韻に残るヒューマンドラマになっている。
南沙良,鎌田らい樹,新井美羽,水澤紳吾,池田成志,宮藤官九郎,寺島しのぶ
原作:重松清「幼な子われらに生まれ」(幻冬舎文庫)
監督:三島有紀子(「幸せのパン」「繕い裁つ人」) 脚本:荒井晴彦
配給:ファントム・フィルム(2016年/日本/ビスタサイズ/5.1ch)
© 2016「幼な子われらに生まれ」製作委員会
2017年8月26日(土)、テアトル新宿・シネスイッチ銀座
ほか全国ロードショー
- 監督:三島有紀子
- 出演:大泉洋, 安藤裕子, 染谷将太
- 発売日:2015/03/18
- おすすめ度:
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