俳優・渥美清の軌跡
―没後20年特集上映―

2016年6月11日(土)～24日(金)まで東劇にて開催！

『俳優・渥美清の軌跡―没後20年特集上映―』大人気シリーズだった『男はつらいよ』で、主人公の“寅さん”役が余りにも有名な俳優・渥美清の出演作を振り返り、没後20年を偲ぶ特集上映「俳優・渥美清の軌跡―没後20年特集上映―」が、6月11日(土)～24日(金)までの2週間、東京の東劇で開催される。

1968年のテレビ版から始まり、以降1995年公開の最終作『男はつらいよ寅次郎紅の花』まで、実に27年間に渡って“寅さん”を演じ続けてきただけに、渥美清が“寅さん”以外の役を演じているところを想像しにくいようなところすらある。しかし、役者としての渥美清は、“寅さん”という当たり役を得る前から喜劇俳優として舞台やテレビの第一線で活躍、様々な映画にも出演して確かな存在感をスクリーンに残してきた「昭和の名優」の一人と呼べる役者だった。

今回の特集上映では、渥美清が“寅さん”に出会う前の1960～70年代出演作を中心に厳選した8作品(『あいつばかりが何故もてる』(62)『拝啓天皇陛下様』(63)『沓掛時次郎遊侠一匹』(66)『喜劇急行列車』(67)『白昼堂々』(68)『あゝ声なき友』(72)『友情』(75)『八つ墓村』(77))を上映する。“寅さん”役しか知らないという方は、ぜひこの機会に国民的映画俳優・渥美清の魅力溢れる名演に触れてみてはいかがだろうか。

渥美清プロフィール
1928年3月10日、東京下谷区車坂町生まれ。浅草フランス座を皮切りに、コメディアンとして舞台、テレビで幅広く活躍し、1958年映画デビュー。1963年公開の野村芳太郎監督作『拝啓天皇陛下様』で主演、愛すべき無知な最下層の庶民を生き生きと演じ、映画界での地位を確立した。TBSドラマ『泣いてたまるか』（66年）で培った人間ドラマは、やがて山田洋次脚本によるテレビ版『男はつらいよ』（68年）へと結実。その後26年間で48作にも及んだ映画『男はつらいよ』シリーズで車寅次郎を演じ続けた。1996年8月4日没。享年68歳。大船撮影所での『お別れの会』には3万人ものファンが訪れ、その死を悼んだ。同年、国民栄誉賞を授与。俳優で同賞を送られるのは長谷川一夫（1984年没）に次いで2人目。

料金：一般 1,500円/シニア 1,100円/大学生 1,200円/高校生・中学生・小人（3歳以上） 1,000円
障がい者手帳をお持ちのお客様（同伴の方2名まで） 1,000円
●当日券のみ ●全席指定・入替制 ●レディースデイ、夫婦50割引の適用あり。
●各作品の座席指定券は、5/28（土）より東劇窓口・ホームページにて販売。
窓口リピーター割引実施
窓口で「俳優・渥美清の軌跡－没後20年特集上映－」一般券の半券をご提示いただくと、一般料金より300円割引いたします（期間中何回でもOK)

上映タイトル一覧

松竹作品

『あいつばかりが何故もてる』( 1962年/モノクロ/84分 )
監督：酒井欣也脚本：松木ひろし山根優一郎
出演：渥美清倍賞千恵子桂小金治森川信清川虹子三木のり平他
『拝啓天皇陛下様』( 1963年/カラー/100分 )
監督：野村芳太郎原作：棟田博脚本：野村芳太郎多賀祥介
出演：渥美清長門裕之左幸子桂小金治中村メイコ藤山寛美他
『白昼堂々』( 1968年/カラー/99分 )
監督：野村芳太郎原作：結城昌治脚本：野村芳太郎吉田剛
出演：渥美清倍賞千恵子藤岡琢也有島一郎生田悦子田中邦衛他
『あゝ声なき友』( 1972年/カラー/103分 )
監督：今井正原作：有馬頼義「遺書配達人」より脚本：鈴木尚之
出演：渥美清森次浩司倍賞千恵子田中邦衛市原悦子香山美子他
『友情』( 1975年/カラー/92分 )
監督・脚本：宮崎晃　出演：渥美清中村勘九郎(十八世中村勘三郎) 松坂慶子有島一郎他
『八つ墓村』( 1977年/カラー/151分 )
監督：野村芳太郎原作：横溝正史脚本：橋本忍
出演：萩原健一小川真由美夏八木勲藤岡琢也山崎努渥美清他

東映作品

『沓掛時次郎遊侠一匹』( 1966年/カラー/89分 )
監督：加藤泰原作：長谷川伸脚本: 鈴木尚之掛札昌裕
出演：中村錦之助(萬屋錦之介) 池内淳子東千代之介渥美清他
『喜劇急行列車』( 1967年/カラー/90分 )
監督：瀬川昌治　脚本：舟橋和郎
出演：渥美清佐久間良子大原麗子小沢昭一西村晃三遊亭歌奴（圓歌）他

公式サイト上映スケジュール( pdf )