ラピュタ阿佐ヶ谷特集
OIZUMI 東映現代劇の潮流
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/toei-gendaigeki/
2015年7月12日(日)~9月12日(土)まで、ラピュタ阿佐ケ谷にて開催
1960年代――東京・大泉の地から誕生した
“東映現代劇” というムーブメント
精選36作品 今、スクリーンに甦る!
東西に二つの巨大スタジオを保有する東映は、京都撮影所から次々と時代劇を世に送り出す一方、東京撮影所では主に現代劇を製作。1950年代後半から1960年代全般にかけ、アクション、サスペンス、コメディー、ロマンスもの、歌謡映画、戦争映画……と、多岐に渡るジャンル映画が東京・大泉の撮影所から誕生しました。
ラピュタ阿佐ヶ谷では7月12日より、『OIZUMI 東映現代劇の潮流』と題しまして、東映東京撮影所(通称:東映大泉)にて製作されたバラエティ豊かな作品群の中から36作品をセレクトし、一挙特集上映いたします。
注目作は、本特集のためにニュープリントを作成した2作品……実在した大阪の銀行強盗事件をベースに橋本忍が脚本を執筆、三國連太郎が冷酷な連続射殺魔を熱演した異色犯罪ドラマ『七つの弾丸』と、田舎者の新米家政婦VS最恐のブルジョワ一家を巡る愛・欲望・復讐を描いたダークストーリー『悪女』は必見です!
また、猟奇的殺人事件の真相を追う捜査一課の刑事たちの勇姿をドキュメンタリー・タッチで描く、東映の名物シリーズ『警視庁物語』から、本特集では第9弾『顔のない女』、第22弾『全国縦断捜査』を上映いたします。
当時、東映ニューフェイスとして華々しくデビューしたスター俳優たちのフレッシュ且つエネルギッシュな演技も、見どころのひとつ。
中原ひとみ(1期生)、佐久間良子(4期生)の可憐さがまぶしい、寝台列車〈さくら〉を舞台にした群像劇『大いなる驀進』や、純愛青春映画の名作『故郷は緑なりき』での、水木襄と佐久間良子(ともに4期生)による瑞々しい演技は、観る者の心を魅了します。また、5期生の梅宮辰夫主演作『ダニ』は、“夜の” 青春映画の傑作。女をカモにし、金を稼ぐ、 “稀代のワル” を好演!そして、国民的大スター・高倉健(2期生)が『昭和侠客伝』で人気を不動のものにする以前の、主演・出演作(『殴り込み艦隊』『いれずみ突撃隊』『東京アンタッチャブル 脱走』など)も多数上映いたします。
東映が誇る職人監督・ベテランスタッフ陣が描き上げた、珠玉のヒューマンドラマの数々。高度経済成長期という激動の時代に、人々は何を感じ、何を映画に残したのか……東映現代劇のムーブメントが今、スクリーンに甦ります。
【上映作品】- 『大いなる驀進』(1960年/関川秀雄監督)
- 『故郷は緑なりき』(1961年/村山新治監督)
- 『殴り込み艦隊』(1960年/島津昇一監督)
- 『次郎長社長と石松社員』(1961年/瀬川昌治監督)
- 『ギャング対ギャング』(1962年/石井輝男監督)
- 『誇り高き挑戦』(1962年/深作欣二監督)
- 『アマゾン無宿 世紀の大魔王』(1961年/小沢茂弘監督)
- 『べらんめえ藝者と大阪娘』(1962年/渡辺邦男監督)
- 『七つの弾丸』(1959年/村山新治監督) ニュープリント
- 『はだかっ子』(1961年/田坂具隆監督)
- 『第三次世界大戦 四十一時間の恐怖』(1960年/日高繁明監督)
- 『がんこ親父と江戸っ子社員』(1962年/渡辺祐介監督)
- 『米』(1957年/今井正監督)
- 『 警視庁物語 顔のない女』(1959年/村山新治監督)
- 『喜劇 急行列車』(1967年/瀬川昌治監督)
- 『パレンバン奇襲作戦』(1963年/小林恒夫監督)
- 『二匹の牝犬』(1964年/渡辺祐介監督)
- 『鹿島灘の女』(1959年/山村聰監督)
- 『 いれずみ突撃隊』(1964年/石井輝男監督)
- 『散歩する霊柩車』(1964年/佐藤肇監督)
- 『悪女』(1964年/渡辺祐介監督) ニュープリント
- 『霧と影』(1961年/石井輝男監督)
- 『裏切り者は地獄だぜ』(1962年/小沢茂弘監督)
- 『二・二六事件 脱出』(1962年/小林恒夫監督)
- 『警視庁物語 全国縦断捜査』(1963年/飯塚増一監督)
- 『夢のハワイで盆踊り』(1964年/鷹森立一監督)
- 『暗黒街の顔役 十一人のギャング』(1963年/石井輝男監督)
- 『南太平洋波高し』(1962年/渡辺邦男監督)
- 『東京アンタッチャブル 脱走』(1963年/関川秀雄監督)
- 『カレーライス』(1962年/渡辺祐介監督)
- 『ギャング同盟』(1963年/深作欣二監督)
- 『孤独の賭け』(1965年/村山新治監督)
- 『ダニ』(1965年/関川秀雄監督)
- 『非行少女ヨーコ』(1966年/降旗康男監督)
- 『ギャング対Gメン 集団金庫破り』(1963年/石井輝男監督)
- 『馬喰一代』(1963年/瀬川昌治監督)
料金
一般…1,200円 シニア・学生…1,000円
会員…800円 3回券…2,700円 ※水曜サービスデー…1,000円均一
●各回定員入れ替え制 ●上映開始後10分を過ぎての入場は不可。
●午前10時15分より当日の全回分の整理番号付き入場券を発売。●定員48名になり次第、締め切り。
●作品により画像、音声が必ずしも良好でない場合があります。
公式サイト
2015年7月12日(日)~9月12日(土)まで、ラピュタ阿佐ケ谷にて開催
モーニング特集
昭和の銀幕に輝くヒロイン 第78弾
岡田 茉莉子
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/okadamariko02/
2015年7月12日(日)~9月12日(土)まで、ラピュタ阿佐ケ谷にて開催
日本映画全盛期を代表する大女優・岡田茉莉子
傑作『秋津温泉』ほか、選りすぐりの出演作9篇を一挙特集上映!
女優になることを運命づけられたような出自と、その美貌により、1951年『舞姫』で銀幕デビュー。3年後、『芸者小夏』で魅せた清楚ながらエロティックな温泉芸者が当たり役となり、演技派女優の道を着実に歩み始めます。のちに東宝から松竹へと移籍し、新しい女優像を模索するなかで、一つの到達点ともいうべき傑作『秋津温泉』誕生までの出演作品から、この度ラピュタ阿佐ヶ谷では9篇を精選し、特集上映いたします。
家賃を取り立てる男(佐田啓二)と慰謝料を請求する女(岡田)が集金目当てに旅をするアップテンポな娯楽作『集金旅行』は、コメディエンヌとしての資質が開花し、女優としての幅を広げた一作です。
また京菓子の老舗を継ぐ気丈な現代娘を演じた『女の坂』は、京都の美しい街並と、岡田の凛とした存在感を余すところなく堪能できる好篇となっております。なお本作の撮影中に、当時駆け出しの新人監督が書き下ろした一冊のシナリオが岡田の元に届き、その内容に大きな衝撃を受けたのだとか……その差出人こそ、後の伴侶となり、数々の名作をともに作りあげることとなる吉田喜重だったのでした。
そして本特集のラストを飾る『秋津温泉』は、映画出演100作目を記念して自身がプロデュースと主演をつとめ、その吉田喜重を監督に抜擢。温泉宿の娘と、結核で胸を患った文学青年(長門裕之)との17年にも及ぶ愛の情念を描いた本作で、その年の女優賞を独占しました。
多くの映画人、文化人を虜にしてきた岡田茉莉子の息をのむ美しさを、この夏、是非ともスクリーンでご覧ください。
【上映作品】- 『あすなろ物語』(55年・東宝/監督:堀川弘通 出演:久保明、木村功、久我美子)
- 『青い果実』(55年・東宝/監督:青柳信雄 出演:小林桂樹、小泉博、宝田明)
- 『山鳩』(57年・東宝/監督:丸山誠治 出演:森繁久彌、千秋実、東野英治郎)
- 『女の坂』(60年・松竹/監督:吉村公三郎 出演:佐田啓二、乙羽信子、高千穂ひづる)
- 『渦』(61年・松竹/監督:番匠義彰 出演:佐田啓二、佐分利信、岩下志麻)
- 『集金旅行』(57年・松竹/監督:中村登 出演:佐田啓二、花菱アチャコ、中村是好)
- 『ある落日』(59年・松竹/監督:大庭秀雄 出演:高橋貞二、森雅之、朝丘雪路)
- 『霧子の運命』(62年・松竹/監督:川頭義郎/吉田輝雄、田村高廣、佐々木すみ江)
- 『秋津温泉』(62年・松竹/監督:吉田喜重/長門裕之、日高澄子、殿山泰司)
料金
一般…1,200円 シニア・学生…1,000円
会員…800円 ※水曜サービスデー…1,000円均一
●各回定員入れ替え制 ●上映開始後10分を過ぎての入場は不可。
●午前10時15分より当日の全回分の整理番号付き入場券を発売。●定員48名になり次第、締め切り。
●作品により画像、音声が必ずしも良好でない場合があります。
公式サイト
2015年7月12日(日)~9月12日(土)まで、ラピュタ阿佐ケ谷にて開催
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