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『野火』爆激上映&轟音ライブイベントPART1 トークショー(リリー・フランキー×塚本晋也監督)

『野火』爆激上映&轟音ライブイベント PART 1
リリー・フランキー × 塚本晋也監督 トークショーレポート

塚本晋也監督の新作『野火』の公開記念として、7月1日に渋谷のライブハウスWWWにて「『野火』爆激上映&轟音ライブイベント」が行われた。主演も務めた塚本監督と、出演者のリリー・フランキー、中村達也、森優作、音楽を担当した石川忠が集結し、トーク、ライブ、上映という内容で7月25日からの公開に向けて盛り立てる熱い前哨戦となった。
(取材:深谷直子 撮影:渡邉俊夫)

イベントは塚本監督とリリー・フランキーによるトークショーからスタート。本作で「松永」役を演じた新人俳優の森優作が急きょ命じられたとのことでフレッシュに司会を務めた。
まず登壇した塚本監督が、「『野火』はいつか僕が立派な監督になって大金持ちになったら作ろうと20年ぐらい前から思っていたんですけど、ちっともそうならないうちに世の中がきな臭くなって、今作らなきゃいけないと思い、多くのボランティアの方や救世主のような方が集まってくださって完成させることができました。多分観終わったらみなさん2日ほどガックリくると思いますが、2日後に『何だったんだろう?』と話し合っていただけたらと思います」と、映画への思いを込めた挨拶をしたあと、映画で「安田」役を演じたリリー・フランキーを招き入れ、リリーから塚本監督への質問形式でトークは行われていった。

リリーと塚本監督のなれそめは、共演した石井輝男監督の『盲獣vs一寸法師』(01)の現場とのことで、当時の驚きのエピソードがまず次々に語られていったが、8時間の待機時間もともにしたお二人のトークはとても穏やかで、美声にも聞き惚れてしまう。塚本晋也監督
塚本晋也監督 リリー・フランキー
リリー・フランキー
森優作
森優作                      ©渡邉俊夫
だが多くの名監督のもとで今や俳優としても引く手あまたのリリーはさすがの鋭さで塚本作品を切り込んでいく。
この日は爆激上映とのことで、映画の音響にこだわる塚本監督の秘密兵器についてのお話が興味深かった。リリーが「監督はベネチア国際映画祭でも日本でのプレミアでも上映前に単語帳のようなものをチラチラ見ていて、『今から英会話でも憶えるのかな?』と思っていたら、それが上映中にクラスのいじめの手紙みたいに回ってきて(笑)。それで音量の指示を出しているんですよね」と話を向けると、塚本監督は「スタッフが作ってくれたんですけど、『+1大きく』とか『+2大きく』とか、あるいは『-1小さく』とかボリュームの指示が書いてあって、それをみなさんに回してもらって映写室まで持っていってもらい、それをよくなるまで続けて最後『OK』って出すんです」と明かした。上映前に細心の調整をしても、劇場に観客が入ると音が吸収されるからだが、なみなみならぬこだわりと、塚本監督らしい人力の作業に感心した。「映画は画と音で、空間で味わうものでありたいと思っています。今日みたいにライブハウスでやれるのはすごく嬉しいですね」と監督は会場を満足そうに見渡した。

またリリーが「戦後70年」に公開されることについての思いを塚本監督に問うと、監督は「10年ぐらい前に、『戦争体験者の方に今のうちにお話を聞いておかなければ』と思い、聞くのも恐ろしいお話を聞いてきました。これから戦争体験者の方はいなくなって声は聞けなくなってしまいますが、映画にすれば残りますから、毎年終戦記念日に『ロッキー・ホラー・ショー』のようにやれたらいいなあと思います」と戦争映画を撮った意義を強く語った。

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野火 (日本 / 2014 / 87分)
原作:大岡昇平「野火」
出演:塚本晋也、リリー・フランキー、中村達也 監督・脚本・編集・撮影・製作:塚本晋也
配給:海獣シアター © Shinya Tsukamoto/海獣シアター
公式サイト 公式Facebook

2015年7月25日(土)より、ユーロスペースほか全国公開

2015/07/07/21:11 | トラックバック (0)
深谷直子 ,NEWs

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