1月28日「折り梅」(02、日、松井久子)を観る
「折り梅」を見ておばあちゃんの思い出に苦笑
認知症(痴呆症)には色々なタイプがあり、子供にかえってしまったり、今までの抑圧が噴出したりとさまざまなようです。
ちなみにうちのおばあちゃんも入院中にボケが進み、その様子は大変興味深かった事を覚えています。
何せ感情を素直に出すようになったので、他の入院患者(もちろんジイさんに限る)がドアの向こうへ見える度に、自分の布団の隣を空け
「ここ来い! ここ来い!」
と余りにストレートに誘いをかけるため病院でちょっとした名物になりました。
またある時は、ママの事を指差して「ミカンだ!」と言い、私の事を忘れ去ったにも関わらず、お兄ちゃんの事はしっかり覚えており
「シンちゃんはハンサムだ」と涙まじりに拍手喝采し、おもむろにお小遣いを握らせようとしたり、それは苦笑が絶えなかったものです。
実際に自宅介護という事になれば、苦労は大変なもので、この映画で描かれていた家族などは、
むしろ理想に近いくらいなのだと思います。とは言え、
梅の花はきれいだったし、家族の絆がいとも簡単に強まる様子は見ていて清々しささえ感じ、何となく優しい気持ちになるものです。
ちなみに私の大学時代の専攻は社会福祉。同級生達が「ヘタなOLやるくらいならオムツかえてる方がずっとやりがいがある」
という立派な言葉を残しながら就職していく中、ヘタなOLさえもやらずにここまで来た自分をちょびっと反省しました。
主なキャスト / スタッフ
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